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第1部 オカマと思っていたらその男はバイだった。
チーム始動!
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「うわー、おいしそうだね。」
「これ、美月が考えたの?」
「うん。食べてみて!」
今日はむげんで、みんなに羊羹を味見してもらっている。
「うん。おいしい!良くなったよ、美月ちゃん!これならいける。」と守屋がいうと。
「うん。舌触りがいい。とける感じするね。」と鳥山。
「うん。もう一個食べたい」と優紀。
「なんか飲み物ほしくなる。お酒飲みたいな」と大将。
「大将、これ居酒屋メニューじゃないわよ。」と少々あきれ声の心。
「コーヒーと紅茶に合えばいいんだけど。」
「合うと思うよ。これはあたるって。どうやってこんなに進化したの?」
「え、企業秘密。」
「そりゃそうだ。守屋にしゃべるとすぐもってかれそうだもんな。」
「ううん。たいしたことじゃないんだけどね。いつもの砂糖を和三盆にしたの。あとの配分は変えてないよ。」
「へえ、それでこんなに変わっちゃうんだね。」と守屋。
「新商品はなんとかなりそう。守屋さんアドバイスありがとう。」
「美月ちゃんの頑張りだよ」と守屋。
「そうね、あとは内装とかかしら?」
「あ、じゃあ俺が見に行って一緒に選んでみる?」と鳥山。
「いや、それは私がいくわ!」と優紀。
みな何か新しいことに首を突っ込むのが大好きな人達だ。始めるのが美月ってこともあるだろうが、みんな勢いがすごい。
「あんた達、美月が1人でやるかもしれないじゃない。美月どうするの?」
心が尋ねる。
「正直今の店の雰囲気は壊したくないの。だけど、それじゃお客さんこないよね。だから多少リホームしないとなって思うんだけど、そこまでの財力はないんだ。だから限られた財源で作りたいの。みんなに協力してもらえるとすごく助かる!」
「よしっ決まり。じゃあ美月ちゃんのカフェのためのサポートチーム作ろう!」と鳥山が言った。
「任せて!雑貨関係安くで仕入れるルートあるわ。」と優紀。
「じゃあ、うちの倉庫に中古の家具が眠ってたりするけど、イメージのものがあるかもしれないから見てみない?」
と鳥山が言った。
「チームの名前はどうする?」と守屋が聞いた。
「美月、お店の名前は決めてるの?」
「星原だからスターフィールドカフェってどうかな?単に英語にしてみただけなんだけどね。」
「いいんじゃない!」
「いいね。じゃあそれで。チームスターフィールド!」と守屋が言う。
「なんで守屋が入ってるんだよ。お前なんかするの?俺はインテリア担当。」
「俺は味見担当だ!」
「それ、威張っていうところか?」と大将の突っ込みがすかさず入る。
「カフェプロデュースってやってみたかったんだよね。」と優紀。
「まあ、僕らはあくまでもサポートだよ。優紀ちゃん。」
「もちろん。」
鳥山と優紀も盛り上がってる。
大将と守屋は羊羹をつまみにビールをのみだした。
「美月、頑張ってるわね。」
「うん。ありがとう。心さんのおかげで色々前進できてる。」
「そんなことないわよ。美月の努力よ。」
「ううん。職探ししてるなかで心さんに美月は何がしたいの?って聞かれたときほんとに何もなかったの。でも実家で昔のアルバム見つけたとき、星原菓子店つぐって言葉を見つけた。今の今まですっかり忘れてたんだけどね。心さんのおかげだよ。それがなければ私にお店を頂戴なんて大それたこと言えなかったもん。」
心が美月の頭をポンポンと軽くなでてニッコリ笑った。
言葉はなくても美月には心が喜んでくれてるのが伝わってきた。
こんなに他人とつうじあえるんだな。今までの彼氏たちはなんだったんだろう。
「美月が頑張ってるから私も頑張らなきゃね。ホームページやインスタをかっこよくしなきゃね!しっかりサポートするわ。」
「うん。ありがとう。」
「美月ー、なんかいい感じのとこ悪いんだけどさ、お菓子を包む紙とか包装紙とか箱決まってる?イメージもうあるの?」
「あー、それ俺も知りたい。お店の雰囲気実際見てみないとわかんないよな?」
「そうそれ。やっぱり現場に一度足を運びたいよね。」
「そうだよね。じゃあお父さんに相談してみる。一回お店にきてもらえるかな?」
「もちろん。心もいくだろ?」
「え、、うん。」
彼女の実家。。。なかなかハードル高いわね。でも行かないわけにいかないよね。ホームページ作るし。
「あ、心さん、無理しなくてもいいよ。」
心の気持ちを察して美月が言った。
「行くわよ。私が美月のお店のホームページ作るのよ。行くに決まってるでしょ!」
「うん。良かった。」
美月がほっとした様子で笑った。
「よしっ、美月、心さん、鳥山さん、私で星原菓子店に行くわよ!」
「お、俺は?」
「お前は味見担当だからいく必要はない。」と鳥山にばっさり切られる。
「ひでーっ。美月ちゃん、俺もチームのメンバーだよね?」
「うん。」
「じゃあ行っていいだろう!?」
「私はいいよ。」
「お前がくるとなんかめんどくさくなるんだよな。そのピアスとかはずしてこいよ。美月ちゃんのお父さん職人だから絶対印象悪いぞ。」と鳥山が言った。
「やっぱり印象悪いのかしら?」心が言う。
「悪いに決まってるだろ。だいたい食べ物つくるところはアクセサリー禁止だからな。」と鳥山が言った。
そうなのかしら?まずいわ。
彼女の親に会ったことなんて今までないからどうしていいかわかんない!!
心がいろんな葛藤をしているなんて誰も思ってはいない。
「わかった。じゃあピアスは行くときははずす。」
「じゃあ守屋さんもね!よしっ気合い入れしよう。美月手をだして!」
「え、こう?」
テーブルの上に手のひらを下にしておくと、その上にみんなが手を重ねた。
「チームスターフィールド!やるぞー!」
「おーっ」
他の客がびっくりする大声がむげんに響き渡ったのだった。
「これ、美月が考えたの?」
「うん。食べてみて!」
今日はむげんで、みんなに羊羹を味見してもらっている。
「うん。おいしい!良くなったよ、美月ちゃん!これならいける。」と守屋がいうと。
「うん。舌触りがいい。とける感じするね。」と鳥山。
「うん。もう一個食べたい」と優紀。
「なんか飲み物ほしくなる。お酒飲みたいな」と大将。
「大将、これ居酒屋メニューじゃないわよ。」と少々あきれ声の心。
「コーヒーと紅茶に合えばいいんだけど。」
「合うと思うよ。これはあたるって。どうやってこんなに進化したの?」
「え、企業秘密。」
「そりゃそうだ。守屋にしゃべるとすぐもってかれそうだもんな。」
「ううん。たいしたことじゃないんだけどね。いつもの砂糖を和三盆にしたの。あとの配分は変えてないよ。」
「へえ、それでこんなに変わっちゃうんだね。」と守屋。
「新商品はなんとかなりそう。守屋さんアドバイスありがとう。」
「美月ちゃんの頑張りだよ」と守屋。
「そうね、あとは内装とかかしら?」
「あ、じゃあ俺が見に行って一緒に選んでみる?」と鳥山。
「いや、それは私がいくわ!」と優紀。
みな何か新しいことに首を突っ込むのが大好きな人達だ。始めるのが美月ってこともあるだろうが、みんな勢いがすごい。
「あんた達、美月が1人でやるかもしれないじゃない。美月どうするの?」
心が尋ねる。
「正直今の店の雰囲気は壊したくないの。だけど、それじゃお客さんこないよね。だから多少リホームしないとなって思うんだけど、そこまでの財力はないんだ。だから限られた財源で作りたいの。みんなに協力してもらえるとすごく助かる!」
「よしっ決まり。じゃあ美月ちゃんのカフェのためのサポートチーム作ろう!」と鳥山が言った。
「任せて!雑貨関係安くで仕入れるルートあるわ。」と優紀。
「じゃあ、うちの倉庫に中古の家具が眠ってたりするけど、イメージのものがあるかもしれないから見てみない?」
と鳥山が言った。
「チームの名前はどうする?」と守屋が聞いた。
「美月、お店の名前は決めてるの?」
「星原だからスターフィールドカフェってどうかな?単に英語にしてみただけなんだけどね。」
「いいんじゃない!」
「いいね。じゃあそれで。チームスターフィールド!」と守屋が言う。
「なんで守屋が入ってるんだよ。お前なんかするの?俺はインテリア担当。」
「俺は味見担当だ!」
「それ、威張っていうところか?」と大将の突っ込みがすかさず入る。
「カフェプロデュースってやってみたかったんだよね。」と優紀。
「まあ、僕らはあくまでもサポートだよ。優紀ちゃん。」
「もちろん。」
鳥山と優紀も盛り上がってる。
大将と守屋は羊羹をつまみにビールをのみだした。
「美月、頑張ってるわね。」
「うん。ありがとう。心さんのおかげで色々前進できてる。」
「そんなことないわよ。美月の努力よ。」
「ううん。職探ししてるなかで心さんに美月は何がしたいの?って聞かれたときほんとに何もなかったの。でも実家で昔のアルバム見つけたとき、星原菓子店つぐって言葉を見つけた。今の今まですっかり忘れてたんだけどね。心さんのおかげだよ。それがなければ私にお店を頂戴なんて大それたこと言えなかったもん。」
心が美月の頭をポンポンと軽くなでてニッコリ笑った。
言葉はなくても美月には心が喜んでくれてるのが伝わってきた。
こんなに他人とつうじあえるんだな。今までの彼氏たちはなんだったんだろう。
「美月が頑張ってるから私も頑張らなきゃね。ホームページやインスタをかっこよくしなきゃね!しっかりサポートするわ。」
「うん。ありがとう。」
「美月ー、なんかいい感じのとこ悪いんだけどさ、お菓子を包む紙とか包装紙とか箱決まってる?イメージもうあるの?」
「あー、それ俺も知りたい。お店の雰囲気実際見てみないとわかんないよな?」
「そうそれ。やっぱり現場に一度足を運びたいよね。」
「そうだよね。じゃあお父さんに相談してみる。一回お店にきてもらえるかな?」
「もちろん。心もいくだろ?」
「え、、うん。」
彼女の実家。。。なかなかハードル高いわね。でも行かないわけにいかないよね。ホームページ作るし。
「あ、心さん、無理しなくてもいいよ。」
心の気持ちを察して美月が言った。
「行くわよ。私が美月のお店のホームページ作るのよ。行くに決まってるでしょ!」
「うん。良かった。」
美月がほっとした様子で笑った。
「よしっ、美月、心さん、鳥山さん、私で星原菓子店に行くわよ!」
「お、俺は?」
「お前は味見担当だからいく必要はない。」と鳥山にばっさり切られる。
「ひでーっ。美月ちゃん、俺もチームのメンバーだよね?」
「うん。」
「じゃあ行っていいだろう!?」
「私はいいよ。」
「お前がくるとなんかめんどくさくなるんだよな。そのピアスとかはずしてこいよ。美月ちゃんのお父さん職人だから絶対印象悪いぞ。」と鳥山が言った。
「やっぱり印象悪いのかしら?」心が言う。
「悪いに決まってるだろ。だいたい食べ物つくるところはアクセサリー禁止だからな。」と鳥山が言った。
そうなのかしら?まずいわ。
彼女の親に会ったことなんて今までないからどうしていいかわかんない!!
心がいろんな葛藤をしているなんて誰も思ってはいない。
「わかった。じゃあピアスは行くときははずす。」
「じゃあ守屋さんもね!よしっ気合い入れしよう。美月手をだして!」
「え、こう?」
テーブルの上に手のひらを下にしておくと、その上にみんなが手を重ねた。
「チームスターフィールド!やるぞー!」
「おーっ」
他の客がびっくりする大声がむげんに響き渡ったのだった。
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