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第九話 ソフィーと過ごす夜 後編
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「んで、村長の家のメイドさんが何で冒険者に?」
「ふう……うち、本当にドジで迷惑かけてばっかりやったんです。この訛りも直すのに随分苦労しましたし、料理は全然だし、掃除にしても洗濯にしてもお茶入れにしても応対にしても、本当に上手くできなくて」
ポツリと話し始めるソフィー。
「イクヤさ……んも知ってるとは思いますけど、シェラタン村って結構大きくて、そうなるとお屋敷って言えるぐらいご主人様の家も大きいんです。勿論使用人もたくさん居て、うち、ずっと役立たずやって馬鹿にされてて。しかもこの年齢まで嫁き遅れてるし」
十九歳という年齢を気にしているのだろうか。この世界だと女性の結婚が早いという話はよく聞くが。
「そんな時、ニア様がお屋敷を出る事になったんです。……詳しくはうちからは言いませんけどお家の事情があって。元々ニア様とは仲良うさせてもらってましたし、付き人の一人でもって事で役立たずなうちが選ばれたんです」
「流されるまま、だったんだな」
話を聞く限り仕方なく冒険者に身をやつしたように思える。
「最初はそうでした。怖いし、うち何もできんし、年下のすごい人が教えてくれるって言うんで。ああ、ここでも邪魔扱いされるんかなあって」
「全然すごい人じゃないけどな。もうソフィーより弱いし」
「そんな事ありません! イクヤさんはすごい人です!」
そう言って立ち上がるソフィー。勢い余って身を乗り出す。
「ちょ……! 座って!」
「あ……っ!」
すぐに座り込むソフィーだが、一瞬見えてしまった。もちろん肌着を着ているものの、はち切れそうな胸部と揺れに目が行き顔を背ける。
同い年よりも老け込んでいる自覚があるが、これでも俺は十八歳。ちょっとばかり刺激が強い。
「イクヤ、さんはすごい人ですよ。うちらみたいなポンコツここまで育ててくれて。戦えばしっかり強いし」
「強くはねえよさすがに。Cランクの底辺だし、さっきのバルフーロにしたって一撃じゃ仕留められないし」
「そういうんやなくて……ちゃんと知識があって、伝える事ができて、工夫もしてるし」
「誰でもやってる事だそんなの。てか、小細工ありきでようやくなんだから」
俺が求めているのはそんなものでは無い。あいつらのように、圧倒的な力と才能で強敵に挑み、薙ぎ倒せるような強さが欲しかった。
「その点で言えばソフィーの方が凄いよ。戦闘向きの才能目白押しだし、飲み込みも判断も速い。どんな武器でも扱って極められるレアな才能もある」
『俺は俺よりも、ソフィーみたいになりたい』
喉にまで出かかったがそれは押さえた。自分のみっともない嫉妬をぶつける必要は、ない。
「そんなの、全部イクヤさんからもらっただけのもんです。うちが努力して手に入れた力やない。でもね今、楽しいんです」
「楽しい?」
「はい。こんなに自分が成長できる事、こんなに自分に合っている事、こんなに毎日を楽しみにしている事、今まで無かったんです。ずっと『お前は要らない』『邪魔だ』『役立たず』って言われてきたんで」
彼女の独白に胸を突かれた気分になった。状況と順番が逆だが、俺の心情と重なるものを覚える。
「うちにこんなにできる事あったんや、うちって結構すごい所あったんやって、初めて自分の事好きになれたんです。せやから明日が来るのが楽しいんです。今度はどんな事をするんだろう、どんな事ができるようになるんやろって」
少し身じろぎするような音が聞こえたかと思うと、干している下履きの横から顔だけを覗かせる。
「イクヤさんにはめっちゃ感謝してるんです。貰いもんの力なのは分かってますけど、うちの持ってる力を引き出してくれて。うちにこんな可能性があるんだって示してくれて。……せやから、イクヤさんには卑屈になって欲しくないんです。もうちょっと胸張って欲しいんです」
束の間、目が合う。長い青い髪を耳に掛けており、垂れた大きな瞳が際立っている。
しばらく見つめ合っていたが気恥ずかしくなって目を逸らした。
「いや、結局俺の存在価値なんて才能開花のスキルだけなんだよ。俺は利用されるだけ。今教導を組んでるのだって、出資者の娘を含む女三人のパーティーが早々に死なないように当てがわれただけだしな」
「またそういう事言う」
「それが事実だよ。アンナさんに嵌められただけだ。俺の目的は、俺自身が強くならなきゃ叶えられない」
「うちが言うのも難ですけど、ほんとイクヤさんってウジウジ卑屈ですよねー……」
「放っとけ」
つまらなそうにソフィーが引っ込んでいく。
「うちの話はこれで終いです。今度はイクヤさんの番です!」
「俺?」
「まだまだ夜は長い言うとったやないですか~、今夜は寝かせませんからねえ」
「そもそも寝ねーよ」
「ふふ」
ソフィーの笑い声、珍しいものを見た気分になった。いつも最低限な会話しか交わしていなかったから。
「今の喋り方の方がいいよ、ずっと」
「そ、そうですか!? なんや訛りが強いとか田舎っぽいとかで不評なんですけどねえ。ご主人様達には失礼や言われて直させられましたし」
「関西弁を田舎扱いとか、こっちの世界じゃ反乱が起きるな」
「そんなですか!?」
驚く声に少し思案する。もしかしたらこっちの人達と俺とでは、ソフィーの言葉の聞こえ方が違う可能性がある。
「もしかしたら俺の翻訳機能的なのが、ソフィーの訛りを関西弁風に解釈してるだけかもしんねーけど。大阪やら京都やら色々混じってるしな」
「ふああ……なんや、ややこしいなあ。それじゃイクヤさんの故郷の話でも聞かせてください。エミリーには話したんやろ?」
「覚えてる範囲でなら。そうだな……」
そこで一つ気付く。「エミリーちゃん」ではなく「エミリー」なんだなと。ニアは「ニア様」なのに。本当はあの小生意気娘を下に見てるのかもしれない。
薄れている元の世界の記憶を手繰りつつ、ソフィーとの会話を純粋に楽しんでいる俺が居た。
――――――――
ソフィーと二人、お互いの話や他のメンバーの話をして夜を明かした。口数が少なくなったソフィーに日の出を知らせると、ぼんやりとした顔のまま支度を整えた。
結局一晩魔物の気配も無く、焚火でしっかりと装備も乾かす事が出来たのでゆっくり休めたと思う。ソフィーは徹夜をあまりした事が無かったらしく、普段よりも反応が鈍い状態だ。
互いに大きな怪我を負っていなかった事が、今となっては本当にありがたい事だったと思う。
どちらかが行動不能な怪我を負ってしまっていた場合、担いで帰るか見捨てるかの二択を迫られる。まだ新米のソフィーにその選択を迫るのは、心象的にキツいものがあった。無論俺も。
川を下っていく。方角的には南に向かっているので、街から大きく離れるルートでは無いと思う。ただ、かなり高い滝が現れたので引き返す事になった。これ以上川を頼りに進んでもアテにならない。それよりは高い場所に出て、見覚えのある地形やランドマークを探す方が早いと判断した。
途中魔物との交戦もあったが、ソフィーとの連携で難なく倒せた。ほとんど使った事がないであろう斧を持たせても、圧倒的な強さを見せている。
……とんでもない速度で強くなっている。アレクセイ達の成長を横で見た俺だから分かる。ソフィーの成長速度は、あいつらよりも上だ。
中天に差し掛かる頃、ようやく見覚えのある地形を見つけた。正しくはいつの間にか入り込んでいた。
そこからはややペースを上げて帰り道を辿る。
「イクヤさん、あれ、何か煙みたいなんが見えますけど」
「ん?」
ソフィーが指差す先、確かに何か黒い影が大量に蠢いており、土煙や黒煙も上がっている。
「ありゃあ、もしかして」
「なんや縁がありますねえ……」
アリエスの街からは少し離れた位置。見晴らしの良い平原のど真ん中。明らかに戦闘の気配だった。
そして近づくほどにはっきりしてくる。昨日、嫌と言うほど見た魔物だった。
「あれが祭りってことなんですかあ?」
「ああ。ほら、冒険者達が戦ってるだろ?」
炎や稲光が、真空を切り裂く斬撃が、巨大な岩が。時に砲撃や爆弾のような爆発、おもちゃのように打ち上げられるバルフーロ、逆に空中を飛び回る身軽な人影が。
乱戦であるが悲壮さは無い。回復の光が時折見える。
単体では個人でDランク程度の魔物、この街の冒険者達が遅れを取るような事は無いだろう。
「うっし、最後に一仕事やるか」
「えっ!?」
「どうせ帰り道だし。参戦すれば分け前も貰えるさ」
「えー……」
俺の誘いにソフィーは引いた表情。早く帰って休みたいのだろう。
「真面目な話、他の冒険者達と共闘する経験は旨みが多いぞ。それぞれの戦い方や技を見られる機会だからな」
「はあ」
「強くなる為に他人の”技”を盗むのは大事だぞ。なかなか教えてくれないからな」
「強く……」
その一言で目の色が変わる。これ以上の言葉は必要なさそうだ。
「行くか」
「はいな!」
互いに斧が一本とナイフが一本ずつ。
魔法と暴力が吹き荒れる渦の中へ突っ込んでいった。
「ふう……うち、本当にドジで迷惑かけてばっかりやったんです。この訛りも直すのに随分苦労しましたし、料理は全然だし、掃除にしても洗濯にしてもお茶入れにしても応対にしても、本当に上手くできなくて」
ポツリと話し始めるソフィー。
「イクヤさ……んも知ってるとは思いますけど、シェラタン村って結構大きくて、そうなるとお屋敷って言えるぐらいご主人様の家も大きいんです。勿論使用人もたくさん居て、うち、ずっと役立たずやって馬鹿にされてて。しかもこの年齢まで嫁き遅れてるし」
十九歳という年齢を気にしているのだろうか。この世界だと女性の結婚が早いという話はよく聞くが。
「そんな時、ニア様がお屋敷を出る事になったんです。……詳しくはうちからは言いませんけどお家の事情があって。元々ニア様とは仲良うさせてもらってましたし、付き人の一人でもって事で役立たずなうちが選ばれたんです」
「流されるまま、だったんだな」
話を聞く限り仕方なく冒険者に身をやつしたように思える。
「最初はそうでした。怖いし、うち何もできんし、年下のすごい人が教えてくれるって言うんで。ああ、ここでも邪魔扱いされるんかなあって」
「全然すごい人じゃないけどな。もうソフィーより弱いし」
「そんな事ありません! イクヤさんはすごい人です!」
そう言って立ち上がるソフィー。勢い余って身を乗り出す。
「ちょ……! 座って!」
「あ……っ!」
すぐに座り込むソフィーだが、一瞬見えてしまった。もちろん肌着を着ているものの、はち切れそうな胸部と揺れに目が行き顔を背ける。
同い年よりも老け込んでいる自覚があるが、これでも俺は十八歳。ちょっとばかり刺激が強い。
「イクヤ、さんはすごい人ですよ。うちらみたいなポンコツここまで育ててくれて。戦えばしっかり強いし」
「強くはねえよさすがに。Cランクの底辺だし、さっきのバルフーロにしたって一撃じゃ仕留められないし」
「そういうんやなくて……ちゃんと知識があって、伝える事ができて、工夫もしてるし」
「誰でもやってる事だそんなの。てか、小細工ありきでようやくなんだから」
俺が求めているのはそんなものでは無い。あいつらのように、圧倒的な力と才能で強敵に挑み、薙ぎ倒せるような強さが欲しかった。
「その点で言えばソフィーの方が凄いよ。戦闘向きの才能目白押しだし、飲み込みも判断も速い。どんな武器でも扱って極められるレアな才能もある」
『俺は俺よりも、ソフィーみたいになりたい』
喉にまで出かかったがそれは押さえた。自分のみっともない嫉妬をぶつける必要は、ない。
「そんなの、全部イクヤさんからもらっただけのもんです。うちが努力して手に入れた力やない。でもね今、楽しいんです」
「楽しい?」
「はい。こんなに自分が成長できる事、こんなに自分に合っている事、こんなに毎日を楽しみにしている事、今まで無かったんです。ずっと『お前は要らない』『邪魔だ』『役立たず』って言われてきたんで」
彼女の独白に胸を突かれた気分になった。状況と順番が逆だが、俺の心情と重なるものを覚える。
「うちにこんなにできる事あったんや、うちって結構すごい所あったんやって、初めて自分の事好きになれたんです。せやから明日が来るのが楽しいんです。今度はどんな事をするんだろう、どんな事ができるようになるんやろって」
少し身じろぎするような音が聞こえたかと思うと、干している下履きの横から顔だけを覗かせる。
「イクヤさんにはめっちゃ感謝してるんです。貰いもんの力なのは分かってますけど、うちの持ってる力を引き出してくれて。うちにこんな可能性があるんだって示してくれて。……せやから、イクヤさんには卑屈になって欲しくないんです。もうちょっと胸張って欲しいんです」
束の間、目が合う。長い青い髪を耳に掛けており、垂れた大きな瞳が際立っている。
しばらく見つめ合っていたが気恥ずかしくなって目を逸らした。
「いや、結局俺の存在価値なんて才能開花のスキルだけなんだよ。俺は利用されるだけ。今教導を組んでるのだって、出資者の娘を含む女三人のパーティーが早々に死なないように当てがわれただけだしな」
「またそういう事言う」
「それが事実だよ。アンナさんに嵌められただけだ。俺の目的は、俺自身が強くならなきゃ叶えられない」
「うちが言うのも難ですけど、ほんとイクヤさんってウジウジ卑屈ですよねー……」
「放っとけ」
つまらなそうにソフィーが引っ込んでいく。
「うちの話はこれで終いです。今度はイクヤさんの番です!」
「俺?」
「まだまだ夜は長い言うとったやないですか~、今夜は寝かせませんからねえ」
「そもそも寝ねーよ」
「ふふ」
ソフィーの笑い声、珍しいものを見た気分になった。いつも最低限な会話しか交わしていなかったから。
「今の喋り方の方がいいよ、ずっと」
「そ、そうですか!? なんや訛りが強いとか田舎っぽいとかで不評なんですけどねえ。ご主人様達には失礼や言われて直させられましたし」
「関西弁を田舎扱いとか、こっちの世界じゃ反乱が起きるな」
「そんなですか!?」
驚く声に少し思案する。もしかしたらこっちの人達と俺とでは、ソフィーの言葉の聞こえ方が違う可能性がある。
「もしかしたら俺の翻訳機能的なのが、ソフィーの訛りを関西弁風に解釈してるだけかもしんねーけど。大阪やら京都やら色々混じってるしな」
「ふああ……なんや、ややこしいなあ。それじゃイクヤさんの故郷の話でも聞かせてください。エミリーには話したんやろ?」
「覚えてる範囲でなら。そうだな……」
そこで一つ気付く。「エミリーちゃん」ではなく「エミリー」なんだなと。ニアは「ニア様」なのに。本当はあの小生意気娘を下に見てるのかもしれない。
薄れている元の世界の記憶を手繰りつつ、ソフィーとの会話を純粋に楽しんでいる俺が居た。
――――――――
ソフィーと二人、お互いの話や他のメンバーの話をして夜を明かした。口数が少なくなったソフィーに日の出を知らせると、ぼんやりとした顔のまま支度を整えた。
結局一晩魔物の気配も無く、焚火でしっかりと装備も乾かす事が出来たのでゆっくり休めたと思う。ソフィーは徹夜をあまりした事が無かったらしく、普段よりも反応が鈍い状態だ。
互いに大きな怪我を負っていなかった事が、今となっては本当にありがたい事だったと思う。
どちらかが行動不能な怪我を負ってしまっていた場合、担いで帰るか見捨てるかの二択を迫られる。まだ新米のソフィーにその選択を迫るのは、心象的にキツいものがあった。無論俺も。
川を下っていく。方角的には南に向かっているので、街から大きく離れるルートでは無いと思う。ただ、かなり高い滝が現れたので引き返す事になった。これ以上川を頼りに進んでもアテにならない。それよりは高い場所に出て、見覚えのある地形やランドマークを探す方が早いと判断した。
途中魔物との交戦もあったが、ソフィーとの連携で難なく倒せた。ほとんど使った事がないであろう斧を持たせても、圧倒的な強さを見せている。
……とんでもない速度で強くなっている。アレクセイ達の成長を横で見た俺だから分かる。ソフィーの成長速度は、あいつらよりも上だ。
中天に差し掛かる頃、ようやく見覚えのある地形を見つけた。正しくはいつの間にか入り込んでいた。
そこからはややペースを上げて帰り道を辿る。
「イクヤさん、あれ、何か煙みたいなんが見えますけど」
「ん?」
ソフィーが指差す先、確かに何か黒い影が大量に蠢いており、土煙や黒煙も上がっている。
「ありゃあ、もしかして」
「なんや縁がありますねえ……」
アリエスの街からは少し離れた位置。見晴らしの良い平原のど真ん中。明らかに戦闘の気配だった。
そして近づくほどにはっきりしてくる。昨日、嫌と言うほど見た魔物だった。
「あれが祭りってことなんですかあ?」
「ああ。ほら、冒険者達が戦ってるだろ?」
炎や稲光が、真空を切り裂く斬撃が、巨大な岩が。時に砲撃や爆弾のような爆発、おもちゃのように打ち上げられるバルフーロ、逆に空中を飛び回る身軽な人影が。
乱戦であるが悲壮さは無い。回復の光が時折見える。
単体では個人でDランク程度の魔物、この街の冒険者達が遅れを取るような事は無いだろう。
「うっし、最後に一仕事やるか」
「えっ!?」
「どうせ帰り道だし。参戦すれば分け前も貰えるさ」
「えー……」
俺の誘いにソフィーは引いた表情。早く帰って休みたいのだろう。
「真面目な話、他の冒険者達と共闘する経験は旨みが多いぞ。それぞれの戦い方や技を見られる機会だからな」
「はあ」
「強くなる為に他人の”技”を盗むのは大事だぞ。なかなか教えてくれないからな」
「強く……」
その一言で目の色が変わる。これ以上の言葉は必要なさそうだ。
「行くか」
「はいな!」
互いに斧が一本とナイフが一本ずつ。
魔法と暴力が吹き荒れる渦の中へ突っ込んでいった。
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