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第五話 初めての教導 前編
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「イクヤさん!」
「ああ」
真ん中を歩く栗毛が大きく手を振り、他の二人はその後ろを着いて来ている。
それにしても……
「なんでそんな大荷物なんだ?」
三人が三人、明らかに容量がデカいザックを背負っている。しかも全員パンパンなようで軽く汗ばんでいる。まだ寒さがある季節なのに。
「いや、狩りに行くと聞いてましたから……」
「一体何日泊まりこむ気なんだよ」
「で、でも装備は道具はしっかり準備しないといけないじゃないですか!」
「そんなんで走れるのか? 俺は言ったよな『必要最低限の荷物』を持って来いって」
「だ、だからこれが必要最低限だと……」
大きな溜息が零れてしまう。ここからかよ。
「あ、あの?」
何がマズいのか分からないと言うようにニアがこちらを見上げている。
「とりあえず道の端に寄って荷物広げてくれ」
「はあ」
これは思っていたよりも酷いかもしれない。改めて請けた事を後悔しそうな気分だった。
――――――――
時は戻り、教導クエストを請けた直後。
「はい、手続きは終了です。それじゃあイクヤさん、お任せしますね」
「こちらこそ。そんで、今日はこれで解散するか?」
「どうしましょう……どうするのがいいんですか?」
ニアが困ったように尋ねてくるが、それを聞きたいのはこちらの方だ。
「あくまで俺はアドバイザーの立場だ。だからパーティーの行動は決められない。そっちで話し合って決めればいいだろう」
「それじゃソフィーはどう思う?」
「わ、私はニア様のお決めになる事に従いますので……」
ブツブツと尻すぼみ気味に長身のソフィーが答える。
「ええ……じゃあエミリーは?」
「あんたがリーダーだから全部決めなさいよ。どうせあたしの意見なんて無視するんだからさ」
「そんな事無いよっ」
チビの方は俺を教導として頼んだ事に不満があるらしく、協力する姿勢は皆無だ。わざと顔を背け明後日の方向を向いてしまう。
「じゃあ……クエスト請けてみよう……かな。それならイクヤさんが着いてきてくれるんですよね?」
「まあクエストやるなら、な。でもこの時間から請けても出発は明日の方がいいだろう。もう正午だから行動時間的に厳しいし」
「そうなんですね。……じゃあ今日は解散がいいのかな」
「あの、ニアさん。現段階でニアさん達が請けられるクエストはありませんよ? Fランクのクエストって個人で請ける規模と額なので、手の空いた冒険者さん達がどんどん請けちゃうので」
「そ、そうなんですか……どうしよう」
見ているだけで痛々しい気分になってくる。と言うか他二人が非協力的なのが問題な気もする。こんな雰囲気の悪い新人パーティーを見るのは初めてだ。
そこでコツン、と脛を蹴られる感覚があり、正面を見るとアンナさんが顎でしゃくってニア達の方向を向いている。助け船を出せって事か。
「提案だけど、まずはEランクに上がれるようにステータスを鍛えてみるのはどうだろう?」
「鍛える……って言うと剣を振ったりとかですか?」
「それでもいいけど、一番手っ取り早いのは戦闘経験を積む事だ。魔物と戦って倒す、それを繰り返していけば筋トレよりずっと早く強くなれる。所謂”狩り”ってやつ。魔物と戦った経験は?」
「二度程ならあります」
「なら問題ないかな。時間的に昼から動いて二体か三体程度なら戦えるだろうし。東の狩場、今日空いてる? アンナさん」
「今日はジェスターパーティーが行ってるだけだと思いますから、大丈夫ですよ」
「だそうだ。どうする? リーダーさん」
話を振るとニアは慌てながらブツブツと呟き始める。
「……実際戦ったのって……でも、そっかイクヤさんが居るなら……うん、そっかそれしかないかな……」
新人ってこんなもんだっただろうか。
少なくとも俺達……アレクセイ達は、最初から勢いがあった気がする。皆で話し合って方針も決めていたし。とにかく、ワクワクしながら毎日を過ごしていた。
そもそも、なんでこんな女子ばかりでパーティーを組んでいるんだろうか。
「……分かりました! 狩り行きましょう!」
「了解」
まあ、勢いだけはありそうか。
とりあえずはこいつらが三人だけでもそこそこ戦えるようにさえなればアンナさんのオーダーは達成だ。
「もうすぐ昼だから飯食ってから出よう。日時計の中点の時間に東門集合で」
「分かりました! 準備はどれ位した方がいいですか?」
「必要最低限の荷物でいいよ。森歩きと魔物と戦うのに必要と思える道具だけあればいい」
「分かりました! それじゃあ早速準備始めますね! エミリーもソフィーもほら立って立って!」
二人のメンバーを急かし立ち上がらせると、足早にロビーへと駆けていく。そしてミクさんの元へと話しかけに行った。
――――――――
「なんで着替えこんなにあるんだ?」
「汚れたり水に濡れたりとかしたら着替えなくちゃいけない……あっ! それには触らないでください肌着が!」
「ごめん、悪い」
触れようとした布から手を放し、それをニアがひったくる。気まずいので他の品を手に取る。
「ん……これは炊事道具に櫛に……化粧品の瓶か? 応急処置の道具は良いにしても……カードやらストーンやら、遊び道具じゃないか?」
「も、もしその日の内に帰れなかった場合の為に」
「はあ……じゃあテント類は」
「わ、私が!」
ソフィーが手を挙げる。三人の中で一番大きな荷物を背負っている。
「食糧はチビか」
「死ね」
エミリー、こいつとは本当に会話にならないな。
「これから旅に出るならまあ納得の装備だけど、今日は日帰りだし片道一時間も必要ない距離だ。加えてこんな装備で隠れたりするのも走って逃げるのも無理だろ。遊びに出る訳じゃないんだから」
「でも万が一の為に」
「万が一が起きた時にこの荷物のせいで逃げられなくなる可能性の方が高い。まず無駄を省いていかないと。数日潜るダンジョンとかならある程度装備が必要になるけど、その場合も炊事道具はこんなに要らない。ソフィーさんが背負ってるのはテントに三人分の毛布か? 重過ぎるだろ」
「でもでも」
「俺が選ぶから要らないのは宿屋に置いてけ。てかナイフ類は全然ないのか?」
「私が一本持ってます」
「ソフィーさんだけね…ナイフは全員、最低二本ずつ持ってけ。荒く使える厚刃のと細かい細工ができる二振りだ。チビの持ってる食料も多過ぎるし今回は要らない」
「まあ荷物が減るならいいけど? 何かあったら全部あんたのせいだからね」
「はいはい。おら、必要なのはこんだけだ。他は全部置いて来い」
「こ、こんなに……?」
話しながら仕分けし、結局残ったのは八分の一程だった。
「他にも色々必要な物はあるけど、今日はいいや。狩りの場合は持ち帰る荷物も増えるから……てか、探索とかもそうだけど移動の旅でもない限りは置いてくのが普通だよ」
「なるほど……勉強になります」
「冒険者になるなら事前にそういうの勉強したりとか、ギルドの講習とかで聞かなかったか?」
エミリーとソフィーの二人が荷物を置きに行っている間、ニアと話をしている。
最初はニアが行こうとしていたのだが、エミリーとソフィーが俺と二人きりになるのを拒んだようだ。赤毛チビはともかくソフィーにも嫌われているらしい。
「聞いた気はしますけど、心配で」
「気持ちは分かるけど必要以上の道具は邪魔にしかならないから。どちらかと言うともうちょっと防具や武器類の方が欲しいかな」
「予備の鎧とか剣を持つ方が……ですか?」
「鎧とまでは言わないけどナイフ類とか替えの短剣の一振りは欲しい。剣なんて一回切っただけですぐ刃こぼれするし」
「そういうものなんですねー……」
「なんですねー、じゃないんだけど。しかし何で剣なんだ?」
「そんなの、決まってるじゃないですか」
そう言うと腰の剣を抜き、空へ向けて高く掲げる。
「剣が一番カッコいいからです! 英雄譚でも皆剣使いますし!」
「はは」
キラキラと眼を輝かせて突き上げた剣を見つめるニアに、若干呆れながらも少しだけ共感を抱いていた。
俺もそのクチだからだ。
やっぱりこういう西洋ファンタジー世界であれば、剣を使って格好よく戦いたいものだ。その気持ちは今でも変わっていない。
だからこの少女の気持ちは理解できる。
「まあ、武器は色々使ってみて、自分に馴染むのを選ぶのが一番だからとやかくは言わないけど、剣って結構弱い武器だぞ」
「ええ!?」
「切れ味が落ちない系の精霊剣ならまだいいけど、並みの剣じゃすぐ鈍らになるし、リーチは短いし攻撃力もそこまでだから。ちゃんと剣士として使いこなせる奴じゃないと厳しい。”達人スキル”でも取れれば使い物になるけど道は遠いし」
「むむう……でもでも」
「言いたい事は分かるよ。別に否定するつもりも無いし。しっかり練習して極めれば英雄みたいに振るえるだろうから」
「ですよねですよね! うんうん、がんばろ!」
おー! と一人盛り上がるニアを尻目に、過去の自分を思い出す。
アレクセイも俺も、一流の剣士になると豪語して手放さなかったものだ。あいつだけがその道を行けたけど。
と、そこで大通りの先から身長差の激しい女性二人の姿が見える。
ニアもそれに気がついて手を振り始めた。
「ああ」
真ん中を歩く栗毛が大きく手を振り、他の二人はその後ろを着いて来ている。
それにしても……
「なんでそんな大荷物なんだ?」
三人が三人、明らかに容量がデカいザックを背負っている。しかも全員パンパンなようで軽く汗ばんでいる。まだ寒さがある季節なのに。
「いや、狩りに行くと聞いてましたから……」
「一体何日泊まりこむ気なんだよ」
「で、でも装備は道具はしっかり準備しないといけないじゃないですか!」
「そんなんで走れるのか? 俺は言ったよな『必要最低限の荷物』を持って来いって」
「だ、だからこれが必要最低限だと……」
大きな溜息が零れてしまう。ここからかよ。
「あ、あの?」
何がマズいのか分からないと言うようにニアがこちらを見上げている。
「とりあえず道の端に寄って荷物広げてくれ」
「はあ」
これは思っていたよりも酷いかもしれない。改めて請けた事を後悔しそうな気分だった。
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時は戻り、教導クエストを請けた直後。
「はい、手続きは終了です。それじゃあイクヤさん、お任せしますね」
「こちらこそ。そんで、今日はこれで解散するか?」
「どうしましょう……どうするのがいいんですか?」
ニアが困ったように尋ねてくるが、それを聞きたいのはこちらの方だ。
「あくまで俺はアドバイザーの立場だ。だからパーティーの行動は決められない。そっちで話し合って決めればいいだろう」
「それじゃソフィーはどう思う?」
「わ、私はニア様のお決めになる事に従いますので……」
ブツブツと尻すぼみ気味に長身のソフィーが答える。
「ええ……じゃあエミリーは?」
「あんたがリーダーだから全部決めなさいよ。どうせあたしの意見なんて無視するんだからさ」
「そんな事無いよっ」
チビの方は俺を教導として頼んだ事に不満があるらしく、協力する姿勢は皆無だ。わざと顔を背け明後日の方向を向いてしまう。
「じゃあ……クエスト請けてみよう……かな。それならイクヤさんが着いてきてくれるんですよね?」
「まあクエストやるなら、な。でもこの時間から請けても出発は明日の方がいいだろう。もう正午だから行動時間的に厳しいし」
「そうなんですね。……じゃあ今日は解散がいいのかな」
「あの、ニアさん。現段階でニアさん達が請けられるクエストはありませんよ? Fランクのクエストって個人で請ける規模と額なので、手の空いた冒険者さん達がどんどん請けちゃうので」
「そ、そうなんですか……どうしよう」
見ているだけで痛々しい気分になってくる。と言うか他二人が非協力的なのが問題な気もする。こんな雰囲気の悪い新人パーティーを見るのは初めてだ。
そこでコツン、と脛を蹴られる感覚があり、正面を見るとアンナさんが顎でしゃくってニア達の方向を向いている。助け船を出せって事か。
「提案だけど、まずはEランクに上がれるようにステータスを鍛えてみるのはどうだろう?」
「鍛える……って言うと剣を振ったりとかですか?」
「それでもいいけど、一番手っ取り早いのは戦闘経験を積む事だ。魔物と戦って倒す、それを繰り返していけば筋トレよりずっと早く強くなれる。所謂”狩り”ってやつ。魔物と戦った経験は?」
「二度程ならあります」
「なら問題ないかな。時間的に昼から動いて二体か三体程度なら戦えるだろうし。東の狩場、今日空いてる? アンナさん」
「今日はジェスターパーティーが行ってるだけだと思いますから、大丈夫ですよ」
「だそうだ。どうする? リーダーさん」
話を振るとニアは慌てながらブツブツと呟き始める。
「……実際戦ったのって……でも、そっかイクヤさんが居るなら……うん、そっかそれしかないかな……」
新人ってこんなもんだっただろうか。
少なくとも俺達……アレクセイ達は、最初から勢いがあった気がする。皆で話し合って方針も決めていたし。とにかく、ワクワクしながら毎日を過ごしていた。
そもそも、なんでこんな女子ばかりでパーティーを組んでいるんだろうか。
「……分かりました! 狩り行きましょう!」
「了解」
まあ、勢いだけはありそうか。
とりあえずはこいつらが三人だけでもそこそこ戦えるようにさえなればアンナさんのオーダーは達成だ。
「もうすぐ昼だから飯食ってから出よう。日時計の中点の時間に東門集合で」
「分かりました! 準備はどれ位した方がいいですか?」
「必要最低限の荷物でいいよ。森歩きと魔物と戦うのに必要と思える道具だけあればいい」
「分かりました! それじゃあ早速準備始めますね! エミリーもソフィーもほら立って立って!」
二人のメンバーを急かし立ち上がらせると、足早にロビーへと駆けていく。そしてミクさんの元へと話しかけに行った。
――――――――
「なんで着替えこんなにあるんだ?」
「汚れたり水に濡れたりとかしたら着替えなくちゃいけない……あっ! それには触らないでください肌着が!」
「ごめん、悪い」
触れようとした布から手を放し、それをニアがひったくる。気まずいので他の品を手に取る。
「ん……これは炊事道具に櫛に……化粧品の瓶か? 応急処置の道具は良いにしても……カードやらストーンやら、遊び道具じゃないか?」
「も、もしその日の内に帰れなかった場合の為に」
「はあ……じゃあテント類は」
「わ、私が!」
ソフィーが手を挙げる。三人の中で一番大きな荷物を背負っている。
「食糧はチビか」
「死ね」
エミリー、こいつとは本当に会話にならないな。
「これから旅に出るならまあ納得の装備だけど、今日は日帰りだし片道一時間も必要ない距離だ。加えてこんな装備で隠れたりするのも走って逃げるのも無理だろ。遊びに出る訳じゃないんだから」
「でも万が一の為に」
「万が一が起きた時にこの荷物のせいで逃げられなくなる可能性の方が高い。まず無駄を省いていかないと。数日潜るダンジョンとかならある程度装備が必要になるけど、その場合も炊事道具はこんなに要らない。ソフィーさんが背負ってるのはテントに三人分の毛布か? 重過ぎるだろ」
「でもでも」
「俺が選ぶから要らないのは宿屋に置いてけ。てかナイフ類は全然ないのか?」
「私が一本持ってます」
「ソフィーさんだけね…ナイフは全員、最低二本ずつ持ってけ。荒く使える厚刃のと細かい細工ができる二振りだ。チビの持ってる食料も多過ぎるし今回は要らない」
「まあ荷物が減るならいいけど? 何かあったら全部あんたのせいだからね」
「はいはい。おら、必要なのはこんだけだ。他は全部置いて来い」
「こ、こんなに……?」
話しながら仕分けし、結局残ったのは八分の一程だった。
「他にも色々必要な物はあるけど、今日はいいや。狩りの場合は持ち帰る荷物も増えるから……てか、探索とかもそうだけど移動の旅でもない限りは置いてくのが普通だよ」
「なるほど……勉強になります」
「冒険者になるなら事前にそういうの勉強したりとか、ギルドの講習とかで聞かなかったか?」
エミリーとソフィーの二人が荷物を置きに行っている間、ニアと話をしている。
最初はニアが行こうとしていたのだが、エミリーとソフィーが俺と二人きりになるのを拒んだようだ。赤毛チビはともかくソフィーにも嫌われているらしい。
「聞いた気はしますけど、心配で」
「気持ちは分かるけど必要以上の道具は邪魔にしかならないから。どちらかと言うともうちょっと防具や武器類の方が欲しいかな」
「予備の鎧とか剣を持つ方が……ですか?」
「鎧とまでは言わないけどナイフ類とか替えの短剣の一振りは欲しい。剣なんて一回切っただけですぐ刃こぼれするし」
「そういうものなんですねー……」
「なんですねー、じゃないんだけど。しかし何で剣なんだ?」
「そんなの、決まってるじゃないですか」
そう言うと腰の剣を抜き、空へ向けて高く掲げる。
「剣が一番カッコいいからです! 英雄譚でも皆剣使いますし!」
「はは」
キラキラと眼を輝かせて突き上げた剣を見つめるニアに、若干呆れながらも少しだけ共感を抱いていた。
俺もそのクチだからだ。
やっぱりこういう西洋ファンタジー世界であれば、剣を使って格好よく戦いたいものだ。その気持ちは今でも変わっていない。
だからこの少女の気持ちは理解できる。
「まあ、武器は色々使ってみて、自分に馴染むのを選ぶのが一番だからとやかくは言わないけど、剣って結構弱い武器だぞ」
「ええ!?」
「切れ味が落ちない系の精霊剣ならまだいいけど、並みの剣じゃすぐ鈍らになるし、リーチは短いし攻撃力もそこまでだから。ちゃんと剣士として使いこなせる奴じゃないと厳しい。”達人スキル”でも取れれば使い物になるけど道は遠いし」
「むむう……でもでも」
「言いたい事は分かるよ。別に否定するつもりも無いし。しっかり練習して極めれば英雄みたいに振るえるだろうから」
「ですよねですよね! うんうん、がんばろ!」
おー! と一人盛り上がるニアを尻目に、過去の自分を思い出す。
アレクセイも俺も、一流の剣士になると豪語して手放さなかったものだ。あいつだけがその道を行けたけど。
と、そこで大通りの先から身長差の激しい女性二人の姿が見える。
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