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第四話 受付嬢の策略 後編
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「さて、この方はイクヤさん。教導を依頼した冒険者で、個人等級はCランクです」
「C……」
呟いたのは栗毛だ。
「Cランクって真ん中ぐらいって事でしょ? ショッボ。もうちょっと上の冒険者は居ないの?」
「エミリーちゃん、ちょっと口が……」
「根暗は黙ってなさい」
「うう……」
赤毛のチビは相変わらず失礼だ。咎めようとした長身が何も言い返せず肩を丸める。
「エミリーさん、この方は街の元トップパーティーのメンバーだったんですよ? 今は事情があってソロに転向しましたけど、実力はベテランにも引けを取りません。私が保証します」
「見た感じ冴えないんだけど? それに真っ平な変な顔してるし、その頬どうしたの? キモいんだけど」
「あ?」
さすがにここまで言われては俺も黙っていられなかった。
確かに欧州系の人種だらけのこの世界で、アジア系統の平坦な顔立ちの俺は奇妙だろう。実際何度も言われている。
だが初対面の相手にここまで遠慮なく見た目で罵詈雑言を言える奴は初めてだ。
自分よりも明らかに年下のガキなので余計に腹が立った。
「エミリー、ちょっと黙って」
「でもこんな奴」
「エミリー」
「……むう」
意外にも失礼なチビを黙らせたのは栗毛の女だった。
ふわふわとボリュームのある髪に大きな瞳と丸い輪郭で「少女」という印象が強い。
身に付けている装備は急所を保護する軽装の皮鎧で、長身の女が付けている物と似ている。同じ職人が作った物だろうか、両方とも真新しい。
「ごめんなさい、イクヤさん。わたしは”ニア”と申します。隣は”エミリー”、そしてそちら側に座っているのは”ソフィー”です」
軽く頭を下げ、赤毛チビと青髪長身を順に指し紹介する。
意外にも言葉遣いがしっかりしている。声は幼いが口調は大人びていた。
「わたし達は一週間前にここに来て冒険者登録したばかりなんです。だから教導……クエスト? というものをお願いしたくて、アンナさんにお話ししたらイクヤさんを紹介してくれました」
「新人パーティーに教導は付き物だから分かるけど」
実際俺にも覚えはある。あの時教えてくれた人はもう死んでしまったが。
「んでニア……さん? 一つ疑問なんだが、他のメンバーはどこに?」
「ニアでいいですよ、わたし達まだ十六と十九歳ですから。それで、メンバーはわたし達だけですけど……」
「はあ!? ちょっと待て、女三人だけでやってくつもりなのか?」
「ええ……何か?」
何か? じゃねーよ。そんなの魔物に餌やりするようなもんだ。
どういう事だ? とアンナの方を睨むも、本人は瞑目してどこ吹く風といった様子だ。
「じゃ、じゃあパーティーランク査定はやってるよな。何ランクだ?」
「Fと言われました」
ああもう頭が痛い。Fランクパーティーなんて枠あったか? Eからスタートするものだと思ってたけど俺の記憶喪失か?
「……ちょっとトイレ」
「イクヤさん? 今立ったら即刻拘束しますよ?」
「こ、拘束……ですか?」
「いえ、ニアさん達には関係なくてこっちの話です。ささ、話進めましょ」
「はあ……」
事情を知らないニアが呆けているが笑顔で先を進めようとするアンナ。もう嫌なんですけど。
「あーっと、じゃあ個人等級査定は?」
「全員Fです」
「そっか、それで納得した。だからパーティーランクがFなのか」
個人等級とパーティーランクは別物だ。例えば個人ランクがFでも六人ぐらい集まればパーティーランクではEをもらえる。更にメンバーの内Eが三人も居れば、ギリギリDランクの評価だってもらえるかもしれない。
要は、メンバーの総力とクエストの実績でパーティーランクが決まるのだ。
それに対して個人等級はステータスの数値を参照して決まる。
彼女らは全員がF……つまり最低ランクであり、それが三人集まっただけなのでパーティーランクもFとなったという事だろう。
しかし前代未聞だ。最低でもEはもらえるのが通例だと思っていた。
「イクヤさんはトップパーティーでの経験を積んでますし、個人等級もCなので結構強いです。それに珍しい顔立ちなので勘づいたかもしれないですけど”召喚人”です。持っている固有スキルは周囲の才能を引き出し、成長を促進する”才能開花”。これ程教導に向いている人はうちには他に居ませんね~」
アンナがベラベラと俺の事を話すと、ニアは感心している様子で聞き入っていた。対して隣のチビは興味が無さそうにそっぽを向いている。
「女性だけの三人パーティー。正直、ギルドとしては解散を勧めたいと思っています。クエストや狩りの時の危険性は勿論ですけど、この街に滞在しているだけだって危ない事が多いです。でも、そこをイクヤさんが見てくれるなら、私達としてはとっても安心なんです」
「要は男共が襲う可能性があるって事だろ? じゃあ俺が襲うかもしれないじゃねーか」
「それはないでしょ。娼館にだって入れなくて、悩んでウロウロした挙句帰るクセに」
「なっ……」
ふふふ、といつもの笑みを浮かべるアンナ。なんでそんな事知っているんだ。
「とても紳士的な方なのですね! 正直、私は娼館を使う男の人はどうかと思っているので!」
「いや別に俺は……」
「ニアさんその通り! この人は絶対手を出したりはしない紳士な人ですから、安心して任せてください」
「アンナさんさあ……」
「あの、イクヤさん!」
アンナに文句を言おうとすると、急にニアが立ち上がり俺の右手を取る。
「是非、お願いさせてくださいっ! イクヤさんなら信用できそうです。それともわたし達じゃ嫌ですか……?」
真っ直ぐな瞳で懇願される。
混じり気のない、裏のない眼。「純粋無垢な少女」という文を擬人化したかのようなこの少女に、無下な言葉を掛けるのは憚られた。
……少しだけ、ほんの少しだけデイジーに似ている気もする。
「俺には向いていないと思う。今は自分の事で精一杯で、すぐにでも強くならなければならいし」
「イクヤさん、どの道体力が戻っていないでしょ? 鍛えるにしても強敵を倒さなくちゃけないし、リハビリも兼ねてこの子達の教導をしてもいいんじゃないですか? 借金も返して欲しいですし」
アンナが相変わらず満面の笑みで言い、「借金とかダッサ」とエミリーが呟くのが聞こえる。
確かに今のコンディションは最悪だ。ステ板で確認しないと分からないが、体の気怠さが取れていない。
こいつらの教導クエストで金を稼ぎつつ体調を戻していくのは、時間の使い方としては悪くない、とようやく思えた。
「……はあ、分かった。請けさせてもらうよ。アンナさん、報酬は天引きでいいけど銀貨百枚ぐらいは手元に残せないか? 飯と装備ぐらいは融通させてくれ」
「うーん、まあそれならいいでしょう。でも余裕ある時は返してくださいね?」
「分かってる」
一回の引率教導で金貨四枚。内三枚強を返済と考えると、三十回程度繰り返せば返済できる。数か月は掛かるだろうが、それだけの期間があればこの三羽のヒヨコも実力は付くと思う。
何せ俺のスキルの恩恵を独占できるのだから。
「……はあ、つくづく俺は利用されるだけの人間だな。ムカつくわ」
「イクヤさん……?」
「こっちの話。とりあえず請けるのは請けるから心配しないでいいよ。それと手、そろそろ放してくれないか」
「あっ! すみません! でも良かった、じゃあ改めてよろしくお願いしますね!」
「おう。でも、そっちのリーダーさんは認めて無さそうだけど?」
視線を送り指摘すると、チビは苛立たしそうにテーブルを軽く叩き始める。
「あたしはこんな地味男嫌だからね」
「エミリー、いい加減にして。これからお世話になるんだから」
「無理」
「俺も生意気なガキは嫌いだ」
「誰がガキですってぇ!?」
「お前だよチビ助」
「にぃうううううう!」
そこでドン、と大きな音が立ちテーブルが浮く。
「二人共そこまでにしなさいね? さすがにキレますよ?」
音の主はアンナ。叩いた部分が砕けており、いつもの笑顔に影がかかっている。
「ご、ごめんなさい」
「ふん!」
この人をキレさせるとどうなるかは知っている。エミリーも察したのかそれ以上は何も言わなかった。
「それでイクヤさん、リーダーがどうとかですけど問題ありません。私がリーダーなので」
「そうか問題な……はあ? そのチビじゃないのか」
「はい。エミリーは私の幼馴染、ソフィーは元メイドでついて来てくれたんです。私が一応、このニアパーティーのリーダーです」
最後は少し恥ずかしそうに俯きながら紹介する。他の二人が何も言わないのでどうにも本当らしい。
「……了解。まあ、短い間だけどよろしく」
「はい! こちらこそご指導よろしくお願いします!」
頭を勢いよく下げるニアを見て、再び出会った頃のデイジーの面影を重ねてしまっていた。
「C……」
呟いたのは栗毛だ。
「Cランクって真ん中ぐらいって事でしょ? ショッボ。もうちょっと上の冒険者は居ないの?」
「エミリーちゃん、ちょっと口が……」
「根暗は黙ってなさい」
「うう……」
赤毛のチビは相変わらず失礼だ。咎めようとした長身が何も言い返せず肩を丸める。
「エミリーさん、この方は街の元トップパーティーのメンバーだったんですよ? 今は事情があってソロに転向しましたけど、実力はベテランにも引けを取りません。私が保証します」
「見た感じ冴えないんだけど? それに真っ平な変な顔してるし、その頬どうしたの? キモいんだけど」
「あ?」
さすがにここまで言われては俺も黙っていられなかった。
確かに欧州系の人種だらけのこの世界で、アジア系統の平坦な顔立ちの俺は奇妙だろう。実際何度も言われている。
だが初対面の相手にここまで遠慮なく見た目で罵詈雑言を言える奴は初めてだ。
自分よりも明らかに年下のガキなので余計に腹が立った。
「エミリー、ちょっと黙って」
「でもこんな奴」
「エミリー」
「……むう」
意外にも失礼なチビを黙らせたのは栗毛の女だった。
ふわふわとボリュームのある髪に大きな瞳と丸い輪郭で「少女」という印象が強い。
身に付けている装備は急所を保護する軽装の皮鎧で、長身の女が付けている物と似ている。同じ職人が作った物だろうか、両方とも真新しい。
「ごめんなさい、イクヤさん。わたしは”ニア”と申します。隣は”エミリー”、そしてそちら側に座っているのは”ソフィー”です」
軽く頭を下げ、赤毛チビと青髪長身を順に指し紹介する。
意外にも言葉遣いがしっかりしている。声は幼いが口調は大人びていた。
「わたし達は一週間前にここに来て冒険者登録したばかりなんです。だから教導……クエスト? というものをお願いしたくて、アンナさんにお話ししたらイクヤさんを紹介してくれました」
「新人パーティーに教導は付き物だから分かるけど」
実際俺にも覚えはある。あの時教えてくれた人はもう死んでしまったが。
「んでニア……さん? 一つ疑問なんだが、他のメンバーはどこに?」
「ニアでいいですよ、わたし達まだ十六と十九歳ですから。それで、メンバーはわたし達だけですけど……」
「はあ!? ちょっと待て、女三人だけでやってくつもりなのか?」
「ええ……何か?」
何か? じゃねーよ。そんなの魔物に餌やりするようなもんだ。
どういう事だ? とアンナの方を睨むも、本人は瞑目してどこ吹く風といった様子だ。
「じゃ、じゃあパーティーランク査定はやってるよな。何ランクだ?」
「Fと言われました」
ああもう頭が痛い。Fランクパーティーなんて枠あったか? Eからスタートするものだと思ってたけど俺の記憶喪失か?
「……ちょっとトイレ」
「イクヤさん? 今立ったら即刻拘束しますよ?」
「こ、拘束……ですか?」
「いえ、ニアさん達には関係なくてこっちの話です。ささ、話進めましょ」
「はあ……」
事情を知らないニアが呆けているが笑顔で先を進めようとするアンナ。もう嫌なんですけど。
「あーっと、じゃあ個人等級査定は?」
「全員Fです」
「そっか、それで納得した。だからパーティーランクがFなのか」
個人等級とパーティーランクは別物だ。例えば個人ランクがFでも六人ぐらい集まればパーティーランクではEをもらえる。更にメンバーの内Eが三人も居れば、ギリギリDランクの評価だってもらえるかもしれない。
要は、メンバーの総力とクエストの実績でパーティーランクが決まるのだ。
それに対して個人等級はステータスの数値を参照して決まる。
彼女らは全員がF……つまり最低ランクであり、それが三人集まっただけなのでパーティーランクもFとなったという事だろう。
しかし前代未聞だ。最低でもEはもらえるのが通例だと思っていた。
「イクヤさんはトップパーティーでの経験を積んでますし、個人等級もCなので結構強いです。それに珍しい顔立ちなので勘づいたかもしれないですけど”召喚人”です。持っている固有スキルは周囲の才能を引き出し、成長を促進する”才能開花”。これ程教導に向いている人はうちには他に居ませんね~」
アンナがベラベラと俺の事を話すと、ニアは感心している様子で聞き入っていた。対して隣のチビは興味が無さそうにそっぽを向いている。
「女性だけの三人パーティー。正直、ギルドとしては解散を勧めたいと思っています。クエストや狩りの時の危険性は勿論ですけど、この街に滞在しているだけだって危ない事が多いです。でも、そこをイクヤさんが見てくれるなら、私達としてはとっても安心なんです」
「要は男共が襲う可能性があるって事だろ? じゃあ俺が襲うかもしれないじゃねーか」
「それはないでしょ。娼館にだって入れなくて、悩んでウロウロした挙句帰るクセに」
「なっ……」
ふふふ、といつもの笑みを浮かべるアンナ。なんでそんな事知っているんだ。
「とても紳士的な方なのですね! 正直、私は娼館を使う男の人はどうかと思っているので!」
「いや別に俺は……」
「ニアさんその通り! この人は絶対手を出したりはしない紳士な人ですから、安心して任せてください」
「アンナさんさあ……」
「あの、イクヤさん!」
アンナに文句を言おうとすると、急にニアが立ち上がり俺の右手を取る。
「是非、お願いさせてくださいっ! イクヤさんなら信用できそうです。それともわたし達じゃ嫌ですか……?」
真っ直ぐな瞳で懇願される。
混じり気のない、裏のない眼。「純粋無垢な少女」という文を擬人化したかのようなこの少女に、無下な言葉を掛けるのは憚られた。
……少しだけ、ほんの少しだけデイジーに似ている気もする。
「俺には向いていないと思う。今は自分の事で精一杯で、すぐにでも強くならなければならいし」
「イクヤさん、どの道体力が戻っていないでしょ? 鍛えるにしても強敵を倒さなくちゃけないし、リハビリも兼ねてこの子達の教導をしてもいいんじゃないですか? 借金も返して欲しいですし」
アンナが相変わらず満面の笑みで言い、「借金とかダッサ」とエミリーが呟くのが聞こえる。
確かに今のコンディションは最悪だ。ステ板で確認しないと分からないが、体の気怠さが取れていない。
こいつらの教導クエストで金を稼ぎつつ体調を戻していくのは、時間の使い方としては悪くない、とようやく思えた。
「……はあ、分かった。請けさせてもらうよ。アンナさん、報酬は天引きでいいけど銀貨百枚ぐらいは手元に残せないか? 飯と装備ぐらいは融通させてくれ」
「うーん、まあそれならいいでしょう。でも余裕ある時は返してくださいね?」
「分かってる」
一回の引率教導で金貨四枚。内三枚強を返済と考えると、三十回程度繰り返せば返済できる。数か月は掛かるだろうが、それだけの期間があればこの三羽のヒヨコも実力は付くと思う。
何せ俺のスキルの恩恵を独占できるのだから。
「……はあ、つくづく俺は利用されるだけの人間だな。ムカつくわ」
「イクヤさん……?」
「こっちの話。とりあえず請けるのは請けるから心配しないでいいよ。それと手、そろそろ放してくれないか」
「あっ! すみません! でも良かった、じゃあ改めてよろしくお願いしますね!」
「おう。でも、そっちのリーダーさんは認めて無さそうだけど?」
視線を送り指摘すると、チビは苛立たしそうにテーブルを軽く叩き始める。
「あたしはこんな地味男嫌だからね」
「エミリー、いい加減にして。これからお世話になるんだから」
「無理」
「俺も生意気なガキは嫌いだ」
「誰がガキですってぇ!?」
「お前だよチビ助」
「にぃうううううう!」
そこでドン、と大きな音が立ちテーブルが浮く。
「二人共そこまでにしなさいね? さすがにキレますよ?」
音の主はアンナ。叩いた部分が砕けており、いつもの笑顔に影がかかっている。
「ご、ごめんなさい」
「ふん!」
この人をキレさせるとどうなるかは知っている。エミリーも察したのかそれ以上は何も言わなかった。
「それでイクヤさん、リーダーがどうとかですけど問題ありません。私がリーダーなので」
「そうか問題な……はあ? そのチビじゃないのか」
「はい。エミリーは私の幼馴染、ソフィーは元メイドでついて来てくれたんです。私が一応、このニアパーティーのリーダーです」
最後は少し恥ずかしそうに俯きながら紹介する。他の二人が何も言わないのでどうにも本当らしい。
「……了解。まあ、短い間だけどよろしく」
「はい! こちらこそご指導よろしくお願いします!」
頭を勢いよく下げるニアを見て、再び出会った頃のデイジーの面影を重ねてしまっていた。
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