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50 変わること、変わらないこと
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二人で暮らし始めてから暫く。いつの間にか、レイの書斎を『玲の部屋』、バーにいた時の内装を模した部屋を『レイの部屋』と呼ぶようになっていた。
神崎はレイの部屋の扉を静かに開ける。その音に反応したレイが、快楽に蕩けた目を神崎に向けた。
「随分悦さそうだな?レイ」
口にピストンバイブを固定され、ディルドの生えた馬に跨る。うねるように動く馬に後孔を嬲られながら、手枷が付けられた腕を神崎に伸ばす。
くん、と、手枷の鎖に繋がれた乳首が引っ張られ、レイが精液を吐き出した。
「ああ。ただいま。いい子にしていたね」
レイは時々、ヤヒロが始めた喫茶店の店員として働いている。バーとは違い、裏のない健全な店だ。神崎が所構わずに痕を付けるせいで、レイはいつも詰襟で肌を晒さない服を着ることになる。ヤヒロは苦笑しつつ、軍服のような硬い衣装を制服として与えた。
「これはこれで、評判はいいんで問題はないんだけど」
そんなヤヒロからの、苦情とも言えない台詞を聞き流し、神崎も時々店に足を運んでレイを眺めていた。
レイの仕事が休みで、神崎が仕事で出かけるときは、レイはこうして待つことを選んだ。薬を飲み、上も下も神崎のペニスを模したものを咥えて。馬は遠隔操作で動きが変わる。神崎は気紛れに動きを変え、そのたびにレイが悶えた。
その様子は録画されていて、後で神崎と二人で見ながら、ディルドでは届かない奥を犯される。
男娼の頃のような荒々しい性行為も、淫らな踊りも、二人は好んで行う。『レイの部屋』に入った瞬間から、二人は『レイ』と『ケン』に戻った。
「何回イった?ほら、ドロドロだ」
神崎が馬に散った精液を拭い、ぺろ、と舐める。
――そういえば、これを舐めるのも随分慣れた。
今も、美味しいとは思わないそれも、レイのものだと思うと抵抗はない。馬に揺らされるレイのペニスの先端をきゅっと摘むと、レイが仰け反って震える。
「次は、堰き止めておこうかな。それとも、ゴムをつけて溜めようか」
くすくすと楽しげに言いながら、レイの口から枷を外す。喉を塞いでいたものをずるりと引き抜くと、粘り気のある唾液が糸を引いた。
「ああ、もう飲み込んでしまったのか」
出かける前に、レイの口内に神崎の精液を含ませた。指先で口を開けさせ、舌や上顎を撫でる。
「っは、あ……っ」
切なげに神崎の指先を舐め、その腕に縋る。そのまま指を奥まで導き、喉の奥を擦る。揺れる馬に釣られて神崎との距離が開くと、括られた乳首が引っ張られ、レイは涙を流しながら吐精した。
「レイは、可愛いな」
とぷぷ、と、淡い色の精液が馬を汚す。神崎はレイの頬を撫で、馬の動きを上下に激しくなるように切り替えた。
「っあ、あ、ん、っふぁぁ……っ!」
ずん、ずんと後孔の奥を突かれ、レイの身体が跳ねる。神崎は首を振って達するレイに、口移しで媚薬を飲ませる。
「犯してやるから、もう少し待てるか?」
レイが喘ぎながら頷くと、神崎が頭を撫で、レイの目の前でネクタイを弛める。
レイに見せつけるように、焦らすように、殊更にゆっくりとボタンを外す。シャツをはだけさせ、脱ぎ捨てると、ベルトのバックルを外す。
「どこに欲しい?」
スラックスを押し上げるペニスを示せば、レイがスラックスのボタンに手をかけた。
「口も、後ろも……、貴方で染めて」
スラックスを脱がせ、下着も取り払い、レイは神崎のペニスに擦り寄った。
「仕事から戻ってから、まだシャワーも浴びていないぞ」
今にも咥えそうなレイにそう言うと、レイは首を振って構わないと告げると同時に、先端に口付ける。
後孔は抉るようにピストンされ、身体ごと揺らされるレイ。神崎はふっと笑い、馬の動きを緩やかに変える。
「ケン……、好きだよ」
とろりと蕩けた目で囁くと、レイが神崎のペニスをいきなり奥まで咥えた。首輪のない喉は抵抗なく、神崎の下生えがレイの唇に触れる。
大丈夫かと問いながら、神崎がレイの髪を撫でる。レイは目を嬉しそうに細めながら、神崎のペニスを喉奥で扱いた。
ディルドを外した馬の上に神崎が座り、レイが向かい合って神崎のペニスを受け入れる。レイの手は神崎の背後で馬に繋ぎ、その状態で、神崎が馬のスイッチを入れた。
強制的に突き上げられ、揺られながら、神崎の上でレイが跳ねる。
「っは、これは……、俺も結構キツイな」
神崎が苦笑を浮かべる。自分のペースでレイを犯せないもどかしさと、不意にレイの奥に刺さる快楽と。悶えるレイを間近に見ながら、レイのペニスに付けたリングを震わせてやる。
「ま、っ、だめぇ……っ、ケン、ケン……っ!」
達したレイの後孔が痙攣して締まる。そこを無理やり拓かされ、神崎とレイが同時に達する。どろりと吐き出された神崎の精液は、止まらない馬の動きで掻き回される。
「い、ってる、からぁ……っ」
悲鳴のように喘ぐレイ。達した後に強引に動かすことはない神崎も、いつもより荒い呼吸でレイを抱き締める。
「っは……、、止まらねぇ……っ」
射精しながらレイの後孔をずぶずぶと犯し、イきっぱなしのレイに締め付けられて。二人は精液を吐き出し続けながら、馬に揺らされていた。
どうにかスイッチを切ったあと、レイの腕を解放する。馬の上で抱き合ったまま、達しすぎた身体を抱きしめ合う。
「これ、イっても止められないとやばいな……」
神崎が深く息を吐くと、レイはおかしそうに笑う。
「そんなこと言うけど……ケン、貴方が私にいつもしていることでもあるんだよ?」
レイの言葉に、神崎がそれもそうだと苦笑し、すぐに表情を変える。
「そうだな。……いつも、お前が望むことでもあるけどな」
くすりと耳にささやけば、レイは真っ赤になって言葉を失うしかなかった。
神崎はレイの部屋の扉を静かに開ける。その音に反応したレイが、快楽に蕩けた目を神崎に向けた。
「随分悦さそうだな?レイ」
口にピストンバイブを固定され、ディルドの生えた馬に跨る。うねるように動く馬に後孔を嬲られながら、手枷が付けられた腕を神崎に伸ばす。
くん、と、手枷の鎖に繋がれた乳首が引っ張られ、レイが精液を吐き出した。
「ああ。ただいま。いい子にしていたね」
レイは時々、ヤヒロが始めた喫茶店の店員として働いている。バーとは違い、裏のない健全な店だ。神崎が所構わずに痕を付けるせいで、レイはいつも詰襟で肌を晒さない服を着ることになる。ヤヒロは苦笑しつつ、軍服のような硬い衣装を制服として与えた。
「これはこれで、評判はいいんで問題はないんだけど」
そんなヤヒロからの、苦情とも言えない台詞を聞き流し、神崎も時々店に足を運んでレイを眺めていた。
レイの仕事が休みで、神崎が仕事で出かけるときは、レイはこうして待つことを選んだ。薬を飲み、上も下も神崎のペニスを模したものを咥えて。馬は遠隔操作で動きが変わる。神崎は気紛れに動きを変え、そのたびにレイが悶えた。
その様子は録画されていて、後で神崎と二人で見ながら、ディルドでは届かない奥を犯される。
男娼の頃のような荒々しい性行為も、淫らな踊りも、二人は好んで行う。『レイの部屋』に入った瞬間から、二人は『レイ』と『ケン』に戻った。
「何回イった?ほら、ドロドロだ」
神崎が馬に散った精液を拭い、ぺろ、と舐める。
――そういえば、これを舐めるのも随分慣れた。
今も、美味しいとは思わないそれも、レイのものだと思うと抵抗はない。馬に揺らされるレイのペニスの先端をきゅっと摘むと、レイが仰け反って震える。
「次は、堰き止めておこうかな。それとも、ゴムをつけて溜めようか」
くすくすと楽しげに言いながら、レイの口から枷を外す。喉を塞いでいたものをずるりと引き抜くと、粘り気のある唾液が糸を引いた。
「ああ、もう飲み込んでしまったのか」
出かける前に、レイの口内に神崎の精液を含ませた。指先で口を開けさせ、舌や上顎を撫でる。
「っは、あ……っ」
切なげに神崎の指先を舐め、その腕に縋る。そのまま指を奥まで導き、喉の奥を擦る。揺れる馬に釣られて神崎との距離が開くと、括られた乳首が引っ張られ、レイは涙を流しながら吐精した。
「レイは、可愛いな」
とぷぷ、と、淡い色の精液が馬を汚す。神崎はレイの頬を撫で、馬の動きを上下に激しくなるように切り替えた。
「っあ、あ、ん、っふぁぁ……っ!」
ずん、ずんと後孔の奥を突かれ、レイの身体が跳ねる。神崎は首を振って達するレイに、口移しで媚薬を飲ませる。
「犯してやるから、もう少し待てるか?」
レイが喘ぎながら頷くと、神崎が頭を撫で、レイの目の前でネクタイを弛める。
レイに見せつけるように、焦らすように、殊更にゆっくりとボタンを外す。シャツをはだけさせ、脱ぎ捨てると、ベルトのバックルを外す。
「どこに欲しい?」
スラックスを押し上げるペニスを示せば、レイがスラックスのボタンに手をかけた。
「口も、後ろも……、貴方で染めて」
スラックスを脱がせ、下着も取り払い、レイは神崎のペニスに擦り寄った。
「仕事から戻ってから、まだシャワーも浴びていないぞ」
今にも咥えそうなレイにそう言うと、レイは首を振って構わないと告げると同時に、先端に口付ける。
後孔は抉るようにピストンされ、身体ごと揺らされるレイ。神崎はふっと笑い、馬の動きを緩やかに変える。
「ケン……、好きだよ」
とろりと蕩けた目で囁くと、レイが神崎のペニスをいきなり奥まで咥えた。首輪のない喉は抵抗なく、神崎の下生えがレイの唇に触れる。
大丈夫かと問いながら、神崎がレイの髪を撫でる。レイは目を嬉しそうに細めながら、神崎のペニスを喉奥で扱いた。
ディルドを外した馬の上に神崎が座り、レイが向かい合って神崎のペニスを受け入れる。レイの手は神崎の背後で馬に繋ぎ、その状態で、神崎が馬のスイッチを入れた。
強制的に突き上げられ、揺られながら、神崎の上でレイが跳ねる。
「っは、これは……、俺も結構キツイな」
神崎が苦笑を浮かべる。自分のペースでレイを犯せないもどかしさと、不意にレイの奥に刺さる快楽と。悶えるレイを間近に見ながら、レイのペニスに付けたリングを震わせてやる。
「ま、っ、だめぇ……っ、ケン、ケン……っ!」
達したレイの後孔が痙攣して締まる。そこを無理やり拓かされ、神崎とレイが同時に達する。どろりと吐き出された神崎の精液は、止まらない馬の動きで掻き回される。
「い、ってる、からぁ……っ」
悲鳴のように喘ぐレイ。達した後に強引に動かすことはない神崎も、いつもより荒い呼吸でレイを抱き締める。
「っは……、、止まらねぇ……っ」
射精しながらレイの後孔をずぶずぶと犯し、イきっぱなしのレイに締め付けられて。二人は精液を吐き出し続けながら、馬に揺らされていた。
どうにかスイッチを切ったあと、レイの腕を解放する。馬の上で抱き合ったまま、達しすぎた身体を抱きしめ合う。
「これ、イっても止められないとやばいな……」
神崎が深く息を吐くと、レイはおかしそうに笑う。
「そんなこと言うけど……ケン、貴方が私にいつもしていることでもあるんだよ?」
レイの言葉に、神崎がそれもそうだと苦笑し、すぐに表情を変える。
「そうだな。……いつも、お前が望むことでもあるけどな」
くすりと耳にささやけば、レイは真っ赤になって言葉を失うしかなかった。
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