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第七章

第四二一話 ヤバいよ。内輪揉めだよ

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 大型海獣を退けた穂積たちが混乱に紛れて帝都を脱出し、マザーが自切したカニバサミの白海豚・改弐に引き篭もった頃――。

 セントルーサの大使館の一室では、ほんの少しだけのんびりした空気が流れていた。

「たたたたたたた……あばばっ」
「ふにゃっ……ふぇ……びぇええええっ!」
「あっ! こらヒガ~ン。叩いちゃメよ~」
「よーしよしよし。テロルは泣き虫さんなんだから」

 非国籍部隊は相変わらず暗闘に忙しく、工房組を始めとした錬成魔法適性者は生産に追われ、地下三階は最大稼働し続けて、逃げ込む人間は後を絶たず人は増え続けている。

「おい。マリーとデリーはぼちぼち仕事じゃねぇかぁ?」
「もうちょっといいじゃないですか。もうすぐ午前の授業も終わって年長組が来てくれますからぁ~」
「甲板長は顔が怖いから泣き虫テロルが泣く」
「……警備主任だぁ。ったく……子供らが来たらトリオと三銃士の手伝いに行けぇ。パゼロもフォローに回るからなぁ」
「おっ! 今回の相手は結構な大物ですか?」
「トムが仕切るからなぁ。撤退命令は聞けよぉ?」

 大使館に対する表立っての偵察・迷惑・危険行為など貴族の嫌がらせが激減し、ジョジョは正規の警備員を敷地外の治安維持に回せるようになった。

 現実的にそうせざるを得ないほどセントルーサの治安は悪化の一途を辿っていた。アルローの主権に対する明らかな侵害に当たるものの、首長館から公式な協力要請があるなら話は別だ。

 元親衛隊長としてアジュメイル家への義理もあるジョジョは再三に渡り上申していたのだが、アウルムが素直に大使館を頼ることを良しとするには苛烈な契機が必要だった。

「首長もよく認めたもんだぁ。これ以上の借りはマズいだろうによぉ」
「それはそうよ。あれだけ脅されたら見栄を張る気も失せるかしら」

 強盗や強姦、女子供の誘拐など、大使館に亡命した人間の遠縁や友人を狙った事件が広がりを見せたことを受けて、ゼクシィは首長館に押し掛けるやアウルムを確保し、島内の治安維持に向けた『人道支援要請書』なる書類を突きつけ無理矢理サインさせたのだ。

「驚いたわさ。最近のゼークは一皮も二皮も剥けたさね」
「ゼークはもう居ないわ。あの子の名前はゼクシィかしら」

 何故、大使館に直接ちょっかいを出す輩が立ち消えたのかと言えば、片端からゼクシィがぶっ殺し or 半殺したから。

 貴族家名を名乗ろうが亡命者を装おうが、不穏当な動きをした瞬間に殺られる。誤解があったなら即座に癒して『ごめんなさい』で済ませるのだからフィーアの尋問と大差ない。

 悪意を胸に訪れた人間がいたとしても、噂の『ゼクシィ・ニイタカ』を見た瞬間に悪事を諦める。ひょっとすると、今の彼女は以前のビクトリアより畏怖されているかもしれない。

「ホヅミも粋なことしやがるぅ。ゼクシィ向けに署名済みの婚姻届を置いてくとはなぁ」
「チェスカじゃなくてルシオラに預けてたのも良かったわさ」
「ずっとグズグズしてるようなら、私が代わりに署名しちゃってたかもね。うふふふふっ」
「ルシオラ……アンタ、マジなのかい?」
「当然かしら。まだ枯れてないもの。まだイケるわ」
「垂れてるくせに……」
「あ? 今なんて?」

 覇気を漏らしかけたルシオラだが、セーラの膨れてきた下腹部に目を落とし、爆乳をペチペチ叩くリコリスを抱き直すと、気を取り直してジェシア家の女にとっての真実を述べるだけに留めた。

「私の胸は永遠かしら。胸筋鍛えまくってるし」
「……悪かったわさ」

 ビクトリアの失踪を知って皆が慌てたときも、ゼクシィは泰然としていた。ビクトリアを侵していた肉腫痕を引き取ってからの彼女は、人が変わったように精力的に動いている。

「本当に見違えたわ。地下二階もVLFSsも婚姻届も、隠す必要は全然無かったかしら」
「対してルシオラ。アンタは最近暇そうさね」
「うふふ。おかげさまでリコリスとイチャイチャしてられるかしら。ね~? リコリスぅ~?」
「あぶぶぶぅ……『ペチンッ』『ブルンッ』キャキャキャ!」
「益々可愛くなってきてね。もうメロメロだわよ」
「リコリスはお婆ちゃん子になるさね……」
「誰がお婆ちゃんですって?」
「はいはい。永遠だったわさ……ハハっ」

 ルシオラはゼクシィに地下二階を明かし、業務を二人で分担して治療を進めている。

 ゼクシィの生体魔法は療養中の人間を次々と快癒させ、医療器材が足りないと知るや大学病院に押し入り、ジェシア家の横領の証拠を叩きつけて強引に掻っ払ってくるなど、以前のビクトリアのようなイケイケドンドンのゴリ押しが目立つ。おかげでルシオラの業務負荷はかなり軽くなった。

「アジュメイルもジェシアも、本名すら捨てて入籍したのは、そういうことなんだろうなぁ……じょはははっ」
「それはそうとアンタ。首長はどうだったさね?」
「あー、いかんなぁ。ありゃあ、もう諦めとるぞぉ。第四艦隊が来たら降伏する気だぁ」
「結局ラケルタの行方はわからないままかしら。結果的にエブリオ様が首長を補佐するような形になってるけど……お身体がね……」

 ゼクシィはアジュメイル家に対する義理と興味を失った。ビクトリアへの本心は分からないが、少なくともアウルムを手伝う気は欠片も無い。

 そこで白羽の矢が立ったのが病弱な長男エブリオ。本格的な執務には耐えられない虚弱な男だがその頭脳は明晰であり、モナとアラネアが罪滅ぼしのように懸命に支えて、何とか働いている状態だった。

「ご歓談中に失礼します」

 その時、多目的スペースでティータイムに洒落込んでいた暇なロートル達にお呼びが掛かった。本当なら屋上庭園でお茶したかったのだが、エレベーターに乗れないジョジョが面倒臭がったのだ。

「イザベラかい? 何か?」
「チェスカ様がお三方をお呼びです」
「珍しいんじゃねぇかぁ? いつもは勝手に決めるじゃねぇかぁ」

 古き良きアルローの在り方は終わりを告げた。もう昔ながらの計略は通用せず、首長館も御三家もチェスカの手管に翻弄されている。

 救助したついでに大使館に保護されたイーシュタル派閥の生き残り貴族はチェスカに手玉に取られていた。彼らはアルローの各貴族家と縁が深く、汚い裏側の情報にも精通していたのだ。

「エブリオ様がいらっしゃいました」
「エブリオ様? それも珍しいかしら」

 噂をすれば本人が来た。エブリオの来館はこれで二度目。首長補佐に就任した折に、律儀にも自ら挨拶に来て以来だった。

 何か裏の意図があるのではないかとセーラは疑って掛かったのだが、特に何を要求するでも、釘を刺すでもなかった。チェスカの用意していた就任祝いを受け取り、礼を言って帰って行ったので不思議に思っていたのだ。

「問題が発生したと仰せです」

 なんとなく嫌な予感がして、三人の額に汗が伝った。


**********


「ジョバンニング夫妻。ルシオラ殿も。ご無沙汰している」
「エブリオ様ぁ。呼べばこっちから行きますぜぇ?」
「お加減はいかがですか?」
「コホンっ……いや大丈夫だ。チェスカ殿から頂いた煎じ薬は良く効いてくれる」

 エブリオに持たせた薬は絶倫茸ではもちろんなく、マレが調合したダミダ島の咳止め薬。アルローの薬湯より効果があるようでエブリオの咳もマシになっているらしい。

「すみませんね。リコリスとのひと時を邪魔しちゃって。殿下がどぅーしても呼べって」
「チェスカ殿。僕は殿下ではないし、アジュメイル家は王家ではない。君も遊女ではないのだから、そういう物言いは慎みたまえ」
「じゃぱにーずジョークですよ。ていうかアジュメイル家はアルローの王族だと思ってましたもん。最近まで」

 アルロー諸島連合という呼称のとおり、アルローは方々に散らばる島々の連合国家。

 各島群を治める貴族家の多くは、元を辿ればその島の王家とも解釈できる。アジュメイル家はセントルーサ島を本拠とした一族の末裔であり、同時に現在における連合体の代表でもある。したがって、厳密にはアルロー諸島連合という国に王家は存在しない。

「アジュメイルは王族を自称するから無理もないが、少し勉強不足だったね」
「……私はエブリオ様が苦手です。思わずツワリが……あいたたたた」

 ルーシーがいた頃は良かった。アジュメイル家の内側は彼女が牛耳っていたと言っても差し支えなく、穂積に気があることを見切ってからは更にやり易くなった。

 対してエブリオはアウルムとは違うタイプのアジュメイルの人間。

 真っ先に後継者争いから脱落した長男のことは気にも止めていなかったが、彼は紛うことなき支配者の器だった。身体さえ丈夫だったなら、次期首長に内定したのはビクトリアではなく、この男だったかもしれない。

「大使館は元より、僕は君個人にも期待している。大使の帝国行きを前に、他を出し抜いて身籠った手口も実に巧妙だ」
「人聞きが悪すぎてビックリです。タイミング的にそうなっただけですから」
「万一、大使が戻らない場合、君の子がニイタカ家を継ぐ目もある」
「……ホヅミ様は戻って来ますし、リコリスもいます」
「後見人次第さ」

 エブリオはチラリとルシオラを見て微笑むと、応接室の空気がひりついた。

 ビクトリアの不在については箝口令を敷くとともに、アジュメイル家には知らせてある。

 島内を徹底的に捜索しても見つからず、行方を眩ました同日に漁船の盗難事件があったことが判明したからだ。既に親衛隊からシュタインが白海豚四番艦を率いて島外探索に出ていた。

 この状況では、ルシオラがリコリスの後見人と言えなくもない。

「エブリオ……アンタ何しに来たさね?」
「叔母上。ビクトリアを取り逃した責は大使館にあります。記憶と魔力を失ったとはいえ、その身柄には大変な価値がある」
「もちろんさね。だけどニイタカ家の後継にまで口出しするのはどういう了見だわさ」

 王侯貴族ではなくとも『ニイタカ』という家名は、もはや誰も無視出来ないほど重要視されている。特にアルローでそれは顕著だった。

 エブリオは、穂積がアウルムと交わした公文書を精査して思い至った、その可能性を指摘する。

「アルローの行く末によっては、チェスカ殿が建国の母にだってなりかねない」
「「「――」」」
「建国の……母? 私が?」

 チェスカは呆気に取られて「冗談、ご冗談」と笑って流そうとしたが、エブリオの真剣な顔が場の空気をさらに緊張させて、それを許さなかった。

 ニホン国大使館がアルローの国土を切り取り、本当にニホン国を建国してしまう可能性。エブリオがそこまで言及するのには、アルローが抱える現在進行中ののっぴきならない問題が絡んでいた。

「東方管区と北方管区の軍が武力衝突した。今のところは極一部だけだが、両軍とも艦隊が集結を始めている」
「なんだとぉ!? 首長は何やってんだぁ!?」
「北方管区からの援軍をリコリス環礁に留め置いたのが良くなかった」

 ギジュメイル家は、サージュメイル家こそ『バリスタ』を私的に運用する黒幕であると断定し、管区北側の巡視を強化した。東と北を結ぶ主要な内航路を封鎖し、商船の臨検や拿捕も相次いだ。

 これに対してサージュメイル家が反発し、西方管区に融通していた増援艦隊を商船の護衛目的で帰港させるよう首長館に打診したが、アウルムは拒否した。

 情報封鎖でノーマン公爵家とのパイプを断たれたアウルムは、いつ来るか分からない第四艦隊の脅威に戦々恐々としていたのだ。降伏するにしても、可能な限り有利な条件で交渉すべく戦力を西側に保持しておきたい腹の内が見え透いていた。

「ちょうどその頃、内航路を封鎖していた艦が何隻か沈められた」
「まさか……!?」
「ああ……またバリスタだ」

 巡視船を含めて何隻もの艦艇と仲間を失った東方管区の海兵は憤慨し、ギジュメイル家は『サージュメイルは連合の調和を乱す国賊である』と宣言して戦意を煽り、遂に北方管区の巡視船が東方管区の駆逐艦に攻撃される事態となった。

「リコリス環礁の増援艦隊も離反し、北へ針路を取ったとのことだ。彼らはあくまでも北方管区の指揮下にある」
「でも首長は第四艦隊の抑えに残したいんですよね? より上位の命令なのに……軍規違反してまで?」
「いや……軍規契約はそれぞれの管区ごとに分かれてるさね。西方管区の契約をビクトリアが結んでいたのは、ダージュメイル家が消えたからだわさ」

 指揮官を含めた海兵は軍規契約に縛られるが、北方管区護衛艦隊に属する彼らの契約相手はサージュメイル家。

 そして、アウルムと御三家の当主たちとの間に契約関係は無い。貴族派閥を契約魔堰で縛れるほどアジュメイル家の力は強くなかった。

「オクーラ大臣が連日首長館に来ているが、父上は頑なに会おうとしない。サージュメイル本家との溝はかなり深くなっているようだ」
「中央管区は? 仲裁に出すべきだわさ」
「首島群の守りを固めるつもりらしい。北か東か、どちらかの謀反を警戒しているんだろう」

 本質的に寄せ集めの国家であるアルローで、永らくバランサーとしての役割を果たしてきたアジュメイル家だが、帝国の脅威を前にしても未だ内輪で揉め続ける二大派閥に、アウルムは匙を投げた。

「ラケルタが疑心暗鬼を植え付けてるんだわさ。首長はそれを無視するのかい?」
「義弟殿の力はバリスタによるものだ。バリスタを奪われたのは、僕や母、アラネア殿の責が大きいが……」
「ビクトリア様を放置した私達にも、問題はあったと仰りたいんですね」
「遺憾ながらその通り。しかし、なすり付ける気は毛頭無いし、現状の問題はどの勢力が後ろ盾かということだ」

 バリスタは燃費の悪い過剰な威力の古代兵器である。その運用には魔力カートリッジの補給・交換が不可欠であり、一発に掛かるコストは大きい。単艦を、それも小型艦を小まめに撃つには向かない戦略兵器だが、ラケルタは出し惜しみせず、しかし的確に状況を悪化させている。

「ラージュメイルじゃないわさ」
「それは僕も同意です。ただ、そうなると帝国ということに……いや、非合理に過ぎるか……」
「ムーア皇帝ならやりかねないんじゃないかい?」
「だがなぁ、ラケルタが皇帝に従う義理も無ぇんじゃねぇかぁ? 玉璽なんてもん偽造して、母親まで騙くらかして、何がやりてぇのかサッパリわからんぞぉ?」

 中央管区の精鋭は国体の維持ではなく首島防衛に充てられ、北東海域ではアルロー海軍同士の艦隊戦が秒読みとなっていた。

「ともかくバリスタに関して、ニイタカ大使の見解をすべて開示していただきたい。スペックと運用方法だけではないはずだ」
「わかりました。ホヅミ様の翻訳と、それから『大規模破壊兵器の運用に関する常識的な考え方』をお渡しします」
「なんだね……それは?」

 それから十日後、アルロー諸島連合で内戦が勃発した。

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