備後の神の縁結び

茜琉ぴーたん

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大人編

63

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「濡れ過ぎじゃ、チィ」

「あッ……あ、あふ…ぅ、ひッ…はァ、あ♡」

「ほれ、頑張って動け」

「ばかぁ、あ、ん、」

手を繋いで吊り橋のワイヤーのようにぴんと張って、仰反ろうとする千鶴を渉はぐいと引きしっかりと騎乗させる。

「偉そうに、おら、ん?プロポーズな、どう言うて欲しいんな」

「ここじゃ、やだッ…あ、ひン♡離し、あ、」

「して欲しいんならお願いの仕方があろう、な、んッ♡」

「ヒあっ、ちゃんと、ぉ、ディナーとかぁ、あッ♡」

「ディナーしたろ、ふはッ」

 来る途中にコンビニで買ったおにぎりとスープがそのディナー、ジャンクもいいところの軽食では腹も心も満たされてはいない。

「わたッ…あ、だめ、だめ、んッ……あ、あ♡♡♡」

 外陰部の刺激の方で達したら電気が走ったように全身が震って、渉も追って果て…

「おー、お、おー……あー…速いの、ん♡おー…チィ、もちぃとしごけ、な、」

と賢者タイムの最中でわずらわしそうに腰を跳ね上げる。

「ふゥ…もぉだめ、むり、あッ…」

「おっと、」

くにゃんと横に倒れる千鶴の頭を支えて体を返しつつ寝かせてやり、渉は彼女のとろみに包まれたスキンを雑に引っ張りシーツへ投げた。

 くらくらとする脳、ひとりになりたいのは本心。

 しかし回を重ねるごとにこの時間は短くなっていて…ほかほかと湯気を上げる千鶴を見れば自然と口元が緩んで構いたくなる。

「千鶴、」

「ん…」

 四つん這いになり彼女へ覆い被されば見上げる表情はだいぶん大人っぽくて、この10年で変わったものだなぁとあの頃には無かった目の下の化粧崩れを親指で擦る。

「なに、落ちてる?やだぁ」

「ん…気にならん」

 でも眉間のシワの入り方とか「やだぁ」の言い方とか、時折見せる怯えたような目つきは変わらない。


 渉は顔を近付け頬同士をぴたとくっ付け、

「千鶴、ずうと好きじゃ、転校して来た時から…意識はしとらんかったが…たぶんずうと好きじゃ。ワシと結婚してくれ」

と白い耳へ吹き込んだ。

「……」

「返事は」

「……やだぁ」

「まだ言うかコラ、」

 床ドンからマウントポジションについた渉は千鶴の脇の下に指を入れてコチョコチョとくすぐり、ヘソ、腰、脇腹にまで走らせて拷問の如く彼女をもだえさせる。

「あっはは…やだぁ、渉くんっ…あ、きゃは、あん♡」

「チィ、ワシと結婚して、子供作って、仲良う…父ちゃんと母ちゃんらみたいに…じーちゃんとばーちゃんみたいに、仲良う…歳とって、同じ墓に入って……こんなんでええんか?」

「ふふッ」

「ほんで返事は、」

「考えさせて♡」

「こンの…許さん、泣くまで犯したるぞ、コラ」

「きゃはは…あ、やだぁ、あ♡」


 その後渉は千鶴を褒めて煽てて擽って脅して頭を下げて…「結婚する♡」をなんとか引き出して、そこからは本当に彼女が泣くまでいじめた。
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