あなたでお腹いっぱいです…能面イケメンは私のコレがお好きみたい

11…美味そうに食べてよ

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「ぷふっ…そう、じゃあ美羽ちゃん、俺のち◯ぽ、美味そうに食べてよ」

「美味しいんですか」

「美羽ちゃんのお口に入れば何だって美味そうに見えるよ」

「…もしかしなくても、細長いもの、食べてるとこ見るの好きなタイプですか」

「あ、よく分かったね。ソーセージドッグとかチュロスとか…長いもの食う時ドキドキしてたよ。食わせようとしてた」

　やはりそっちのタイプの人だった、しかめっ面でニヤけ顔を牽制けんせいしてから

「意地悪。…いただきます」

と猛ったソレを口に含む。


「おわ♡あ、美羽ちゃん、ヤベ、あ、超可愛い」

「……ムご」

「ほっぺ膨らんでる、俺のち◯ぽで♡あー、気持ち良い、どうしよ、最高」

「んム」

「美羽ちゃん、ごめんね、変態で」

「……」

自覚があるのに止められないのは仕方ないことか。

　もし私がこれに慣れずどうしても受け入れられなかったらすぐ別れていただろうか。

　雅樹さんは衝動を抑えつつ辛抱強く順応させただろうか、それとも風俗などで欲を解消して付き合いを続けただろうか。

　謝るくらいだから申し訳ないと毛ほどは思っているんだろう。

　なら好みと趣味が合致した私たちはベストマッチというか奇跡くらいの出会いだったのか。


「可愛い…あー、あ、そんなに深くしなくて良いよ、うん…気持ち良い…美羽ちゃん、ありがとうね」

「（感謝されてる…）」

　頭の上に置かれた手は決して私を急かしたり強要させるためのものではない。

　なでなでと褒めてくれたり髪が口に入らないようヘアピン代わりになってくれたりと終始優しい。

　アイスキャンデーを舐めるみたいにぺろぺろしても悦ぶ、フランクフルトに齧り付くみたいに先端だけ含んでも悦ぶ。

　バナナを頬張るみたいに根本近くまで呑み込むと「うはぁ」と声を漏らして悦ぶ。

「あー、皿に口付ける瞬間の、クチバシみたいに唇が尖るの可愛いんだ、啜すすってる時の鼻の下が伸びてんのも可愛い、その間抜け面、超可愛い」

「（マヌケなんだ…とほほ…）」

「あー…堪んね…ごめん、これ終わりが無いんだ、ずっと見てられる…もう良いよ、ありがとう」

「ん……ぷへぇ…」

「俺の体液で口周り汚してんの、最高だな…良い彼女見つけたなぁ…」

「へんたい」