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しおりを挟む「は、じめ、ぢゃ、」
「あー、気持ち良い、モモちゃんッ、モモちゃん、」
「あ、はじめちゃん、あ、」
「可愛い、僕の、モモちゃんッ、好きだ、ずっと、好き、」
申し訳なさそうに私の頭を腕で囲って腰を振って、泣きそうになりながら源ちゃんは奮う。
これまで私のために色々してくれたけどこれは自分自身の欲のためだから後ろめたいのだろう。
彼の口は「気持ち良い」と「ゴメン」を繰り返し紡いだ。
「モモちゃん、僕ばっか、ゴメンね、気持ち良いんだ、あ、」
「ゔ、んッ、大丈夫、だがらッ」
「モモちゃんは、気持ち、良く出来てるッ⁉︎」
この胎のもどかしさがそうなのか、もっともっと源ちゃんに浸りたいと思う気持ちがそうなのか。
呑み込んで、ひとつになって、支配して支配されて。
堪らなくなって表情で返すも伝わりきらない。
分からないな、でもドキドキして恥ずかしくてみっともなくて、溢れるこの感じ。
考えても分からず唇の端から涎が垂れて、気持ちが身体の後押しをして。
手を彼の腰に回してもっと密着を促せば、少し角度の変わった源ちゃんが私の好いトコロを掠った。
「っあッ!」
「モモちゃん、ここ、良いんだ、こう?」
「あ、アっ…あ!」
柔らかい中に軟骨みたいな確かな感触、ピンポイントで責められると未知の快感に目の前が真っ白に霞む。
「モモちゃん、あ、気持ち良い、スゴい、うわ、」
「ひァ、それ、あ、」
「おー…モモちゃん、可愛い、気持ち良いッ」
自慰行為だってしたことないと言えば嘘になるし、源ちゃんのエッチな夢だって私も見たことはある。
でも実際に分からないことの答え合わせをしてみると、こんなにも驚きと発見に満ちているのかと人生がひっくり返ったかのような感覚に陥る。
刷新、リスタート、なんだろう、ごちゃごちゃと概念だけが頭を通り過ぎて行った。
「き、もぢ、イイっ…源ちゃんッ!」
「よっしゃ、ん、モモちゃん、モモちゃんッ」
「源ちゃん、はじめちゃ、んッ…」
たぶん数十分後…余程張り切ったのだろう源ちゃんはガッツリ私を揺らして、しっかり奥で果てた。
その頃私は彼の名を呼ぶだけのbotと化しており、やはりロマンチックな終わり方ではなかったように思う。
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