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プロローグ
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しおりを挟む「あッ…たち、ば、な、」
彼女がベビードールの裾を自分で捲り足を開けば、さも当然とばかりに俺はそこへ手を伸ばす。
「お静かにッ…ふふ…歩夢さま、あぁ、待ち侘びていらしたんですね、こんなに濡らして…お可愛らしい」
「そんなこと、ない…」
「嘘を仰いますね…ほら…ん…とろとろです…歩夢さま、1週間ぶりですから、しっかり慣らしましょうね」
「ひィ……ぁ、あ…」
俺は31歳の見た目は上品な男だ。
長めに揃えた髪を今風のオールバックに整えていつもそれっぽく見せている。
その髪を振り乱して歩夢嬢を責めるのもいつものこと…我々二人は令嬢と使用人という立場ながらデキてしまっているのだ。
「あ、橘ァ、そこ、やらッ」
「何がです、…ん、少し腫れていますか?生理用品で蒸れたんでしょうか、後で薬を塗りましょうね」
「ひン…あんま、嗅がないでッ」
「まだ経血の匂いがありますものね」
「ばかァ」
嫌がるのは口先ばかり、小うるさい唇が股倉に差されようとも彼女は脚を閉じたりはしない。
もはや慣れたルーティーンだ、儀礼的なクンニリングスに体は耐性ができてしまっていた。
けれどそれと気持ち良さとは別のことで、ひとたびスイッチが入り良い所に舌が這えば、彼女の指は俺の固めた髪を撫でては少しずつ解していく。
「ん、ん、」
「たちばなァ…あ、」
「…半分くらい?」
「きゅー割、もォ、イぐ、イっぢゃう、」
「フム」
年月を経て培った二人の業、どれくらい感じているかなんて手指の感触でも分かるのに俺は敢えて感度を彼女へと尋ねる。
そして自覚させるのだ、さらには時に舌を止めて焦らしたりもする。
けれど今夜は久々のセックス、生理中断で1週間ぶりだから俺もそれなりに溜まっていた。
「ん、ん…」
「たちば、イッちゃ、う、そこ、あ、あー、あー♡♡♡」
「うン、ん、」
「やめ、橘ッ!イった、イっ、ひゃん」
「ぷはッ…はい、ん、そのまま、ん、」
口を付けたままカチャカチャとベルトを外す、ご令嬢の腰はオーガズムの波の中で「早く、早く」と躍る。
「もォやめてェ、やらッ」
「ん、はい、はいッ…歩夢さま、欲しいですか?」
「欲しい、からッ…舐めるの、やめ、て、」
「きちんとお申し付け下さい、歩夢さま、」
もう脚の向こうには準備がなされているのだ。
舐めただけでギンギンに研ぎ澄まされた俺が待っている。
初めから丸裸ですればきゅうっと締まったそこにすぐさま飛び込めるというのにいつもこの脱衣の間を取って少し冷めるらしい。
けれど俺的には彼女を試すためにわざわざ手間を掛けているからやめられない。
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