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しおりを挟むミサと暮らし始めて半年。
俺は相変わらず山陰で働いており、ミサは俺の勤め先…とは違う家電量販店の携帯売り場に派遣されている。
家事は折半の予定だったが料理は俺が、掃除と洗濯はミサに任せている。
家計は俺が大部分を負担しており、物価が安いので貧することなく暮らせている。
俺の転勤があればついて来てもらうだろうが、当面はこの地で伸び伸び過ごそうと言っていた。
夜の方も相変わらず、夜どころか朝でも夜でも盛っている。
なんせ遠距離でなくなったものだから、会えなかった時間を埋めるように俺たちは求め合った。
しかし、変わったことが一点。
以前は妊娠する可能性の低い日を選んで会っていたのだが、その縛りが無くなりいつでも出来るようになった。
それに伴って、俺たちは避妊具を用いての避妊をせねばならなくなったのだ。
多くのカップルがしていることだ、それは分かっている。
しかし俺たちは剥き身でのセックスに慣れ過ぎてしまい、やはり抵抗があった。
俺がコンドームを着ける、ミサはピルを飲む。
お互いに対策しているが、どこか「相手が避妊してるなら」とサボってしまうところがあった。
俺たちは大人なのに、怠惰でいい加減だったのだ。
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