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しおりを挟む日野はタクシーで来たという河合を車に乗せ、適度に騒がしく全席個室仕様の焼肉屋へ向かった。
「で、どういうつもり?」
「なにも無いけど?脅迫とかするつもりは…あんまり無い♡」
助手席の河合は盛った爪を弾きながらニマニマと笑い、直属の上司でもないからなのかタメ口でフランクに話してくる。
「もうあのアカウントは使わないし…忘れてくれると助かるんだけど」
「んー…バレると困るもんね、セフレ募集ツイートばっかりしちゃって…私の他にも知ってる人は居るんじゃないかなぁ、」
「今のところ動きは無いし…鍵かけたし…俺はもうじき転勤だし…逃げ切るわ」
バレているとすれば毎日どんな思いで見られているのか、もしくは個人の趣味だと静観されているのか。
河合からダイレクトメールが来てからというもの、日野は心配で食欲が失せ1週間で3キロは体重が落ちた。
「ふーん…ま、しっかり食べて……フロア長、その後…ね、ふふっ♡私、慣れてるよ♡」
長いまつ毛で片目を瞑り、日野を見つめるその目は妖しく光っている。
「は?河合さん…そっちの趣味あるの?なんだ……早く言ってよぉ……」
これはホテルへのお誘い、日野は久々にプレイメイトを見つけたと心が躍った。
「だから大丈夫だって言ったじゃないですか。ふふ♡たくさん遊びましょうね」
日野は肩の力が抜け、焼肉屋に着いたら普段より多めに肉を口にした。
食事中なので少しは慎んだが、日野は自身のサディストとしての矜恃や好みのプレイの内容をペラペラと喋る。
河合はうんうんと相槌を打ちながら、少しでも日野が上位に立とうとすれば
「そういうのはホテルに着いてからね、」
と嗜めた。
「楽しみだなあ。どんどん食べな、吐かれても困るけど」
生意気な女を教育し直してやる、そんなシチュエーションに日野は身震いして興奮する。
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