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おまけ
ポジティブ・チカちゃん・後編
しおりを挟む「しっかりお乳も飲んでるし、疾患も無いし、体重も増えた…何で、あの時はあんなに悩んじゃったんだろ」
「産後は何かとある言うから。ただでさえチカちゃんはネガティブやし」
「今となっては、小さいことは丸めてポイですよ」
千早家のセラピーを受けた嫁さんは、以来ポジティブシンキングで過ごせている。
力を抜いて、ゆとりを持って。
少しくらい泣かせても慌てず、家事はそっちのけで散歩に出たり。
並んで昼寝をして、起きたらお乳をあげて。
彼女はもう立派な母親だ。
「そうよ、気にすんな…チカちゃんはええお母ちゃんよ」
「ふふ、嬉しー」
俺にも構ってくれと言うのはまだ先だろう。
自らの母性をむず痒そうに噛み締める、彼女にもっともっとたくさんの自信と余裕をあげたい。
「ひひっ」
「なに?」
「ん、チカちゃん、こっち向いて」
「ん?」
赤ん坊の目を盗んでキスをして、親子川の字になって午睡を楽しむ俺たちだった。
おわり
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不審者のような相貌の千早さんと自信がないようで実はしっかりもののチカちゃんのカップルが大好きで、このまま永遠に仲良くイチャイチャしていて欲しいと思ってしまいました。
他のシリーズでまた顔を覗かせてくれるのを、明日の「おまけ」と一緒に楽しみにしております。
ありがとうございます…目から血が出るほど嬉しいです…非イケメンでも癖に刺さる、それが正義と信じてこれからも書いていきます…ありがとうございます…