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5月
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しおりを挟む「ん、おーし…着けるね…」
ギンギンになると千早は枕元のスキンを手に取り開けて自身へと被せる。
そして
「ん、ほな上乗って、」
と知佳に脚を跨がせた。
「はい、お、重いので…ごめんなさい」
「ええわ、乗れよ」
「はい…」
鼠蹊部にずしんと乗る肉の感触と重み、まだ膝に力を入れて全体重は掛けてはいない。
「全然重ないやん、ほなここ持って、ね、お姉さん」
「あ、どの、どのように、」
「お姉さんのタイミングでええよ、当てて、ゆっくり腰下ろして」
尻を上げてちょこちょこ膝で歩いてソレに体を合わせる、内心「なんだこの作業は」と叫び出したくなるほどの羞恥を感じながらも知佳は言われるままに腰を下ろした。
「う……あ、」
「ん、お姉さん、先っちょだけ入ったわ」
「あ、」
腰を抱いてまだ怖気付いている知佳を下へ引いてやる、ずっぽりと千早は呑み込まれて互いの隠毛が触れ合う。
「ほら……お♡」
「あふ……あ、あ♡」
「お姉さんの好きなやつやろ、深くて、ぐりぐりするやつ、な、自分でしてええんやで」
自重で千早はどんどんと奥へ、
「は、い…ゔぁッ♡だめ、これッ♡あ、あ、」
前へぐらつけばクリトリスもチリと擦れて刺激になる。
「深いな、お姉さんの奥まで届いてるわ」
「ふゥっ…お、にいさんッ…気持ちいい、ですかッ?」
「…あぁ、サイコーよ、お姉さんのオ×コ♡おっぱいも見してな、」
暖簾のようにベビードールをめくれば無防備な乳房がたゆたゆと揺れて、千早は動く裾が邪魔だとばかりに持ち上げて胸元のゴムへ絡ませた。
そして柔らかな腰と腹を撫でてヘソを押してみたり乳首を摘んだりと千早にとって極上のボードゲームと知佳の反応を楽しむ。
「あッ…やだ、」
「客に嫌言うたらアカンよ、ね、」
「は、いィ…」
「せや、お姉さんのお国言葉でしてみたら?地方のフーゾクみたいで気分でるわ、な、」
「ゔあ♡……え、何言えば、ええ?」
恥ずかしさに顔を歪ませながらも言葉を崩す。
どうやらこのシチュエーションは知佳の頑なな理性までもとろりと溶かしてしまっているようだ。
「ひひっ…普通にしときゃええよ。質問してみ?」
「……お兄さん、は、気持ちええ?」
「ん、気持ちええ…ええ店やわ、ひひっ♡」
「やだもー…は、あ♡」
「おい頑張れ、動きぃな」
運動不足が祟ったのか知佳はどうにも縦軸の動きが鈍く、ずりずりと前にスライドしては最低限の抜き挿しのみで感じている。
塩対応に痺れを切らした千早は腰をガッチリ掴み、力任せに押し付けては主導権を奪った。
「…ん…あ、ぢはやざ、だめ、」
「ん、オラ、フーゾク嬢失格やぞ、」
「あッ♡っひ…ごめ、ん、あ、放し、て、千早さ、これっ、あ、だめ、」
「クリトリスな、擦れて、ん、今日は外イキな、ん、うぃ、」
「ひ、あ、あ、」
先ほどから擦れてぷっくり勃っているのが肌と陰毛と恥骨の硬さに責められて、ぴくんぴくんと脈打ち膣内にも影響を及ぼしている。
振動に合わせてガクガクと首が振れて、伝播する快感に項垂れる暇も無い。
ずりずりと前後運動を繰り返すこと数分、知佳は両手を結びあわあわする口元を隠し涙を浮かべた。
「なに、イクときは言えよ、あ?」
「い、ぐ、」
「なんてぇ?」
「い、く、イく、ぅ、」
「あぁ、」
ただの返事か許可かは分からない、けれど一応報告はしたしもう堪えきれないし…
「イ、ッッッ♡♡♡あ、あ♡やめ、ぇ、あんッ♡放じッ♡でぇッ♡♡♡」
昇天するも動きを止めてもらえず悶絶する。
「気張れや、お姉さん、」
「もぉッ、むり、ぃ、あッ♡千早さんン、やだぁ、あ♡」
「あ、ええわ、ん、チカちゃん、ええ、すげぇ♡」
もう呼び方も元どおりになって千早はラストスパートに入り、前後運動に加えて腰を浮かせて縦の動きも足して、奥へ奥へと押し付けて果てを求めた。
「あゥ、わア、あ♡ごわれっぢゃ、ゔ、」
「可愛い、ん、出すよ、な、うらッ、んッ♡ん~♡♡♡ッはぁ♡あー……あー……ようけ出た…チカちゃん……サイコーやな」
「っふ…ぅ…」
「しっかし…どういう風の吹き回しよ、チカちゃん…俺を襲いたいとか」
「おそい、たいとは、言って…ないです…」
ガクガクの脚を伸ばして騎乗を止めれば、生まれたての小鹿のように知佳はベッドの上で情けなく四つ脚になる。
「あ、そう?」
「疲れた…」
「ん…ちょっと休も」
男性にしては細い腕に頭を乗せて、久々のピロートークに知佳の上がった心拍は穏やかさを取り戻した。
「その…お誘いとか、デートとか食事もあまりしてなかったので…気になっちゃって…」
「あー、忙しうてね…いろいろ…」
「そう、ですか…わ、私に飽きたら…すぐ言って下さいね、直せる所は直したいですし…不満な点は…」
「ええのよ、そういうこととちゃうの…ちょっと俺も疲れてるだけよ、」
「そうですか…」
互いの性格はよく分かってきたけれどまだまだ知らない部分が多くて、そこにとてつもなく許し合えない問題とか地雷が埋まっていたとしたら。
それを見て見ぬ振りをしてまでも自分と一緒に居られるだろうか。
「チカちゃんは不安になってた?」
「…はい、仲良く…居たいので…」
「うん、うん…」
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