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4月
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しおりを挟む「やだぁ」
「あの頃からチカちゃんは俺のオカズよ、んー…チカちゃん見て、な、ギンギンや」
「わ……な、何か…手伝えますか?」
「へ…うん…せやな…手、こうして、そう、ここに当てて」
知佳は右手をぴっと開いて伸ばし、千早はそれを自身の先端が当たる所へ誘導して壁の様に固定させた。
そしてずりずりと扱くと知佳の手の平の窪みに先端が刺さってはつるんと上に下にと擦れていく。
「わ、あ、ぬるぬる、」
「うん、あー、チカちゃんの奥に当たってるわ、」
「ばか」
「阿呆、ん、チカのお手手な、ザーメンでビシャコにしたんで、ん、ん♡」
「もー…」
不埒な遊戯は10分ほど続き、手の平がカウパーでずるずるになった頃に
「あー、チカ、見て、出る、チカぁ♡♡♡あー、あ♡♡♡」
と千早は果てた。
知佳の腹には瞬間温かく粘度が感じられる液体がポタポタと垂れて、次第に冷たく端から乾いて膜が張ったような不思議な感触がする。
「(見えなかった…)」
自分の手の平で肝心な部分は見えませんでした…しかしそれを言ってリベンジされても困るので知佳は黙る。
代わりにまじまじと観察できた彼のイキ顔を脳裏に焼き付けて赤面した。
「あー…チカちゃん…ヘソに…あー…孕んでもうたなぁ、うん…」
「下品だなぁ…」
「まさかチカちゃんにシコってんの見られるとは思うてへんかったわ」
「私が覗いたみたいに言わないでください…てか拭いて…」
「んー…征服した感があってええなぁー…なぁ?」
これも一種のマーキング、この場所は・この女は俺のものだと知らしめる行為に千早は王者の風格でそこを見下ろしてニタニタと嗤う。
「分かんないです、降りて、拭いて…」
「明日までそのままにしといたら?肌がキレイになるらしいで?」
「いやだ、千早さんッ…」
ひと足先に枕元のボックスティッシュを取りムスコを綺麗にする千早は意地悪な顔で、
「ちゃんと頼んでみてよ」
とティッシュを1枚ぴらぴらと知佳の顔上ではためかせた。
「ち、ちは」
「諒介やって」
涙袋と鼻頭をひくつかせた知佳は千早をギンと睨み、
「…諒介さんの、せ、精子、拭いて、くださいぃ…」
最初こそ強気で、次第に弱々しくお願いする。
「どこ?」
「お腹、のとこ、」
「ちゃんと見納めした?」
「見ました、もういいから…あ、手も…」
手に付いたカウパーも乾き始めて卵白のようにパリパリと剥がれかけ、薄いティッシュでは貼り付いてしまい逆に汚くなってしまった。
千早はやっと知佳の体を跨いでいた脚を退けて座り直し、必死に手にこびり付いた紙片を擦り剥がす彼女を眺めてファスナーを上げる。
そして
「ひひっ…チカちゃんの細胞に俺の体液が入っていく感じすんなぁ♡」
なんてことを言うものだから知佳は動きを止めて
「きも…」
と呟いた。
「ん?もう1発行く?」
「ケッコウデス」
「遠慮すんな、次はおっぱいにかけたろな、」
「やだ、あ、」
もちろん千早は暴挙は実行せず…大人しく帰り支度を始める。
「よーし…ほな帰るわ。またね、チカちゃん」
「はい…気をつけて」
「…怒ってる?」
「いえ、あの……ドキドキしました…色々、勉強します」
「ひひっ……俺が教えるからええよ、うん…ほなね」
さて次のデートではどんなことをさせてくれるのか…それを聞けば萎縮するのだからひと言ひと言にも気をつけねばならない。
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