31 / 85
4月
30*
しおりを挟む「無防備なこの尻、ひひっ」
「あ、ッあ…」
「普段からもっと脚出したら?細いのに」
「ひッ……ァ、ほぞぐッ…な、い、」
「自信持てよ、俺、スカート好きやで」
背中から尻を経由してふくらはぎへ、千早の自由な方の手はついついと知佳の体を踊って足首を捕まえた。
うつ伏せで片足を掴まれ彼の指を呑み込んで…知佳は自身の不格好さを想像するまでもなく羞恥の涙を浮かべる。
そんな彼女の涙の様子を知ってか知らずか、千早はクイと曲げて上向きになった彼女の足の裏に頬を付けた。
「や、」
「スカートでデート、したいなぁ、チカちゃん」
すりすりとザラついた男の肌が土踏まずに擦れて、股の刺激が疎かになったと思えば足の指に濡れた感触が走る。
「ひひっ!」
「(⁉︎…舐め、たぁ、)」
くすぐったさに勝るのは「私、汚いからやめて」という気持ち、もがけども掴まれた足は千早の口の中でぴくぴくと震えるだけ。
しっかりと股を繋がれて、手ももう片脚も自由だというのに千早の暴挙を止められない。
「ひィ……や、だ、ぎだな、イ、」
「ん?俺が?」
「わだじッ…が!」
「風呂入ったやん、ん…」
千早はわざと指の股をレロレロと弄び、反応を見ては右手をナカで掻き回した。
「ゔあ、あ♡ッ……ぁ、あ♡」
「マルチタスク苦手やから、どっちかが適当になってまうなぁ…難し……お、これ、プニプニしてるココ、チカちゃんのええトコロやんな、違う?」
「ぎッ…あ、ア、」
指先で感じる弾力と締まり方で、千早はそれが知佳のイくときのポイントだと改めて確認する。
「なぁ、ちゃうの?コレ、なぁ?」
「ひッ♡ぅあッ…ら、めッ…」
「んん?ごっつぅ締まってんねんけど、ちゃうんかなッ♡」
「ひアっ♡わ、がんナ、いッ、あ♡や」
喘ぎ声と吐息の合間に言葉をのせて、知佳は産卵中のウミガメの如く…目に涙を浮かべて顔を持ち上げては、うつ伏せでぱたぱたと手足を動かした。
なぜ手が彼を止めない?なぜ空いた脚で彼を蹴らない?なぜ体を起こして逃げて、「嫌だ」と言えない?それが不可能ではないはずなのに。
「(気持ちいい…やばい…)」
伝えられはしない恥ずかしさ、千早の愛撫に悶えながら、それでも知佳は「早く終われ」と念じていた。
「チカちゃん、グッショグショやん、なぁ?」
「あ、い…」
「挿れたら気持ち良さそうやなぁ……シたいなぁ?チカちゃん、」
「は、い、」
手首まで入っていると錯覚するほどに、千早に慣らされたソコは知佳の愛液で濡れてずるずると彼の手を滑らかに奥へ運んでいく。
「ほんならどう言うんや、あ?」
「!……あ、千早さ、ん、」
「うん、」
「シたい、です…」
「もうひとつやな、直接的に、なぁ、」
「ひ♡ッ…ぁ、まッ…て、ェ、あ、ア♡」
休んでいた手を動かせば、体もまた反応を返した。
「な、ぬるぬる、どう言うんや、なぁ、俺にどうして欲しい、なぁ、」
「ひッ…ぢはや、さんッ……ぃ、れテ、」
「聞こえへんなぁ、ん?」
「アっ♡ッ挿れ、て、」
「何をや?あ?」
「いじわるッ!ばかッ!」
「犯すぞコラぁ、ナマで挿れたろか?」
千早は腰を浮かせて、準備万端なモノをじりじりと栓がされた股座へ近づける。
知佳から彼の表情は見えなかったが、高姿勢な言い方と暴力的なそのセリフにきゅんきゅんと萌えてしまった。
「い、やぁッ……千早、さん、……おち…ん………挿れ、て………もぉいいッ……やっぱシなくてい」
「キャンセル不可よ」
そう言うと男は右手を抜き、ふやけた指でスキンを触る。
「……」
そう仕向けられたとはいえ自分から要求するなんて端ない、知佳は自らが発した言葉をぐるぐる思い出しては恥じて顔を上げられない。
「ん、チカちゃん…仰向けに」
「や、だ、」
「今さら抵抗すんの?」
「恥ずい、の、」
「ん?ほなこのままな?尻上げて、ん、ん…ん♡」
「は♡あぁあ♡♡♡」
ぞわぞわ、ぞくぞく、何度経験しても慣れないこの感触。
凸凹に段差に、その形に体が撫でられては過剰に反応する。
「チカちゃんが欲しがってたモンやで、な、しっかり、味わえ、な♡」
「ひグッ♡そん、な、コトっ…あ、あ♡」
「ちんちん欲しい言うたやんか、あ?」
「言っで、な、イっ!」
自分でも会話の整合性を疑うが、知佳は明らかに嘘をついて先程発した言葉を撤回した。
「うわぁ嘘つき、チカちゃん、だんだんと、エロく、なってるやんか、ひひっ♡」
「知らな、いッ……ゔぁッ♡ら、め、ア、ぢはッや、さ、」
「やっぱココやん、な、コレ擦ろな、ちんちんで、な、チカちゃんの好きな、俺のちんちんで、な♡」
男の自信も増大…それは2つの意味でだったが、リアクションは期待できそうにないので千早は敢えて口に出さない。
その代わりに深くポイントを叩いて削って、その力を誇示した。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説



とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

【完】経理部の女王様が落ちた先には
Bu-cha
恋愛
エブリスタにて恋愛トレンドランキング4位
高級なスーツ、高級な腕時計を身に付け
ピンヒールの音を響かせ歩く
“経理部の女王様”
そんな女王様が落ちた先にいたのは
虫1匹も殺せないような男だった・・・。
ベリーズカフェ総合ランキング4位
2022年上半期ベリーズカフェ総合ランキング53位
2022年下半期ベリーズカフェ総合ランキング44位
関連物語
『ソレは、脱がさないで』
ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高4位
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高2位
『大きなアナタと小さなわたしのちっぽけなプライド』
ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高13位
『初めてのベッドの上で珈琲を』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高9位
『“こだま”の森~FUJIメゾン・ビビ』
ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高 17位
私の物語は全てがシリーズになっておりますが、どれを先に読んでも楽しめるかと思います。
伏線のようなものを回収していく物語ばかりなので、途中まではよく分からない内容となっております。
物語が進むにつれてその意味が分かっていくかと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる