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3月
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しおりを挟むせいぜいレディースコミックかドラマ・映画くらいの性知識、男性向けのコンテンツも覗くことはあるが描写が好みではない。
「エッチなもの」は許容できるが「下品なもの」はノーサンキュー。
性行為をしておきながら上品ぶるなと言われそうだが、女を酷く扱ったり口汚い表現で罵ったり人道に反するものには触れたくないのだ。
「ほな、教えたろ、ここ、女の子の匂いな、男は『チーズ臭い』言うて喩えんねん、最近使ったろ、その言葉ッ♡」
「あ、あれッ?お菓子のッ……そういう、こと、かッ…なんか、ニヤニヤしてるとッ…思ッ♡た、ぁ、」
いわば淫語を知らず知らずのうちに口にしていた、しかも相手に勘付かれて嘲笑のネタにされて。
知佳は地に落ちた品性を情けなく思い眉を顰めた。
「せやで、もう、アイツとは関わんなよッ、毒や、あんな遊び人と話したらアカン、な、分かった?」
「あ、そびにんなのッ?わがッ…た、けどッ、あの、言葉自体は、知ってェ…た、の、でもッ…あ♡仕事…中に使う言葉じゃ、ないカラっ…意味が、頭で、繋がら、なくて…うァっ♡ッあ、あ、」
それを知ったのは確かナポレオン夫妻の逸話から、雑学収集を趣味としていた時期に得た知識である。
「ほーか、ほな、遠慮なしに俺も、言うてもええんかな?チカちゃんのオ×コ、後で匂ってもええか?」
「いやだ、よッ♡ばかッ」
「まぁた『馬鹿』言う…分からんやっちゃなぁ、ん?オ×コは知ってんの?方言やのに」
千早がニヤニヤと言葉責めを続けると、次第に知佳が狭くキツくなっていった。
「知識としては、知って、る…ア♡…ひィ…や、それやらッ♡あ、アふ♡」
「チカちゃん♡ん、オラオラ系が、実は好き、なんやないか?あ?オイ、」
「知らな、イっ!ひン♡あ、またッ…変な、あ、」
「Gスポット?ポルチオか、な、コリコリっして、やらしなぁ♡チカちゃん、」
近付いてきたポイント、届き始めた千早の先端が削るようにそこを叩いてはスタンプのように押して彼女の全身の力を奪っていく。
知佳が振れる腕を畳んでベッドへ顔を付ければ、腰の角度が変わり図らずも千早の手助けをしてしまった。
「ヒぎッ…♡あ、……ゔァ⁉︎」
「おほ♡当たってんな、ん、研究熱心、やなッ♡」
「ぢがッ♡あ、」
「それがええの、ん、チカちゃんの好きな角度か、ええよ、これが、ええのなッ」
再び体を起こそうにも上半身の重みに肘が耐えられず腕が立たない、良いトコロは千早に餌の様に捧げられてつんつんと啄まれる。
がくがくと震える脚に限界が近付くも、千早が知佳の腰を抱いて釣鐘の如く持ち上げているために絶えず軽快な音が鳴った。
「もォ…らめ、そこッ…イっちゃ、う、」
「おー、来たね♡ええよ、イきな、チカ♡」
男にとってそれは通過点にすぎない。
その先へ進むために千早はリズムを崩さずに長らく打ち続けたので目論見通り知佳はひと足先に達する。
「やらッ、ぢはやさんッ!らめ、まッ…あ、あ♡♡♡」
肘をシーツにつければ四十八手で言うところの「碁盤攻め」、奥を深く刺激された知佳の目前にはぴしぴしと閃光が散った。
「おわッ♡上手やなチカ、ん♡」
お褒めは光栄だが、求めてなどいない彼女は
「ン♡♡♡~~~!!…もォ、イったからッ!千早さんッ♡♡抜い、てッ♡おねが、イ、やらッ♡ぢは、」
と痙攣しながら体を離すよう懇願する。
「あ?俺のちんちん、好きか?」
「ナ、に、……ず、ぎィ、ッ♡あ、もォや、アぁ♡」
極楽へ達しても問答は終わらない…千早はどうしてもそれを彼女の口から発させて聴きたいと思ってしまった。
「ちゃんと言うて♡したら、抜く♡」
「やらよォっ…あッ♡ひィっ…はッ♡あ、あ、」
「失神する前にッ♡言えよ、なァ、チカぁ♡」
背中越しに聞こえる男の声は明らかに笑っていて、自分の口から下衆で淫猥な言葉を紡がせて悦ぶなんて中学生男子みたい。
でも言わなきゃ終わらない?ならば、貴方が望むなら、気を遣る前にその耳へ。
「ぢッ……ぢはやッさん、のォ♡あ♡お、ちん…ち、ん、がッ♡…好、キぃっ!」
振り絞った声と勇気は千早の耳から脳へそして神経へ伝播し、愛しい女を突き挿すそこを一層硬く滾らせた。
「好き?あ?」
「好きッ♡千早ざん、が、す、き、」
もう満足したでしょう、男から見えない顔は真っ赤に染まり、感情は涙と涎と愛液に混じってそこかしこを伝う。
「あー、抜かれへんッ♡声録りたいわ、好きか?ん?どやの、俺のちんちん、な?」
「す、きッ……♡お願いッ、も、おがじぐッ…なっ、ちゃ、」
「おぅ、俺もチカちゃんのオ×コ好っきゃで♡最高、な、イくから、ちゃんと締めて、可愛いここ締めてや、チカ、な?」
「うるざッ…やだッ…」
「可愛いよ、俺のもんや、な、出すよ、な、チカちゃん♡ん、ん♡♡♡」
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