自己評価低めの彼女は俺の自信を爆上げしてくれる。

茜琉ぴーたん

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3月

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「チカちゃんッ…言うたら怒るやろけど…は…声も可愛い」

「やッ…ひゥ…」

「抑えんとって…ん♡聞かしてよ、んッ!」

「ゔぅ♡はァ…やらッ…ぁ、あ、ンん♡」

 想いの力か時間の力か、はたまた体の相性なのか。

 千早の責めに知佳は感じるどころかほどけるようにほろほろと乱れて、男を更に興奮させた。

「顔、隠さんとって、見たい」

千早は目元を隠すいじらしい腕を掴んで降伏ポーズに組み敷き、潤んだ瞳に自身を映させる。

「やっ…恥ずい、って…ひぅ」

「チカちゃん、可愛いから、感じとる顔見して、」

「やだって…あ、う♡」

歯を食いしばって声も抑えて、とことん自分を抑えて無様な姿を隠しては暴かれて。

「喘ぐとこ、見せたないの?」

「AVじゃ、あるまいしッ……ハ…ッくぁぁ♡」

「ひひっ…声も自信あれへんの?ブレんね、…ほな、お話しよか、」

腰をゆっくりと回して抜き差しはやめて、千早は知佳の手首を握ったまま彼女の頬の涙の跡へキスをした。

「チカちゃん…初めてエッチしたんはいつ?」

「は…ん…高校生の時…」

「早いね…同級生やった?」

さながらAVの導入部分、千早はグリグリと股間を押し付けながら知佳をこの空気に慣らしていく。

「せ、せんぱいだった…あ♡は…ア♡」

「深いの好き?んッ!」

「ゔぁッ…♡ん、ぞくぞくって…気持ち、いい…」

 ようやく身体の感想が出始めた、千早はよしよしと少しずつ腰の前後運動を再開させた。

「正直、どう?俺…上手いと思う?」

「わがんない…どういうの…が…上手いとか…どうなったら…上手いんですか…?」

「気絶しそうになったり?イかせられたら上手いんちゃうかな?」

「は…わかんない……けど……千早さん…気持ち、いい…」

それは充分で最大の賛辞、千早は握っていた手首を離して拳を開かせ、互い違いの恋人つなぎでしっかりとひとつになる。

「これまでの男は?上手かった?」

「だから…その…相手も初めてだったし…上手いとか下手とか分かんなかった…大学の時も…私とが初めてって人だったし…その…」

「オママゴトみたいなセックスやってんな、ふーん…チカちゃん、2人も童貞食うたんか…やるね」

「なんでそういうこと言うかなー…」

 知佳にとってそれは何の勲章でもない。

 手の届きそうな女だった、ちょうど良かった、選ばれた理由などそんなものだと思っている。

 もちろん好きで交際したわけだが、体を重ねていっても相手の上達具合などは分からずじまいだった。

「ええやん、羨ましいわ…俺もチカちゃんに童貞食うて欲しかったわ…ひひっ…俺はね、初めてはフーゾクよ、ハタチの祝いにな、その後は彼女も居ったけど…ここ数年はお店だけやな…」

「そういうの、言わない方がいいと思う…」

これはヤキモチではない。

 単純にプロの嬢の技と素人の自分が比べられる事が嫌なのだ。

「あら、アカンかったか?チカちゃん…仕込まれたワケちゃうけどな、大人のセックスは任せてよ、勉強してきたから」

「え、痛いのとか…嫌だ」

「チカちゃん、俺をどんな人間やと思うてんの…可愛がったる言うてんのよ、な、」

すぅと抜いて、一気に挿す、子宮口へ口付けをするように深く、陰嚢も押し付ければペチペチと音が鳴る。

 存在感を示すように、その先へ進ませてと言わんばかりに恥骨を擦り付けて僅かにでも奥へ。

 知佳と一体に、知佳の体へ組み込まれているくらいの体感で千早は楽しげに腰を振った。

「ひッ♡あ、あ、…ッひィ…♡」

深い所に千早がじわじわと迫り、奥を侵される不安感とただれた快感に切なく鳴く。

「悦うなってきたな、じっくり…は…気持ちええわ、チカちゃん♡ここ、奥やろか、段があんな、ん♡」

「はッ…あ!ッあ、あ、それッ…やぁッ♡っア、ちはや、さッ♡」

「チカちゃん、気持ちいい♡マジよ、ぎゅうぎゅう締まってる」

「しらなッ…ふァ♡っクぅ…ひぅ♡」

 感想など聞きたくない、普段の姿も自信が無いというのに裸の隅々まで体内までも開示させられ評価される…快感を上回る羞恥がチカの反応の邪魔をしていけない。
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