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9月(最終章)
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しおりを挟む「や、や、ッ………ひィ…」
「嘘よ、ごめん……ん、ええ匂い…ん…」
「やらァ……りょぉすけ、さん…」
「どこも可愛い…」
「んなわけないでしょォ…やだッ…」
あったかくて滑らかでざらつきも少し、いつだって見下ろして来ていた男が股座に収まるのが不自然で申し訳なくて居た堪れない。
なのに初めての感覚はむず痒くて何より気持ちが良くって、腰の捩りは当てようとしているのか逃げようとしているのかもう自分でも分からない。
「ふは…なら風呂入ったら普通に舐めさせてくれんの?ちゃうやろ?キレイにしても『汚いです』言いよるやろ」
「そりゃそうですよっ……もうやめましょ、あ、あ♡」
「んー…ほなこっち…指、好きやろ?」
千早は自身の唾液で濡れたソコに指を挿し、尖った顎を知佳の腹へ置く。
「ひッ……は……っア♡やめ、」
そして指をクイクイと動かせば内側から自身の顎を叩いて腹が波打って、その感触に男はニィと笑った。
「ええな、ココに入ってんで…気持ちええやろ?」
「あッ…あ、ひッ…あ、」
「ぞわぞわすんのが好きやんな、なぁ?」
「やッ…あ、」
「まだ言うかぁ…」
やれ強情な子だ、体は明らかに墜ちて自己評価も自信も低いくせに曲げられない自尊心が素直な感想を教えてくれない。
嫌よ嫌よもとは言うがあまりに拒否されては千早の興奮だって削がれてしまう。
ならば言いやすいようにしてやろうか、千早はずいと身を乗り出して
「ん、チカちゃん、チューしよ、」
と舌舐めずりをしてから口付けた。
「ひグ…ふゥっ…」
「チぃカ、口開けろ」
「ハ……ふ…」
「チカちゃんのオ×コ味や、ひひっ」
生臭さと唾液の臭いが混じって不潔そう、口内に無理やり塗りたくられれば嫌悪感で知佳の顔が歪む。
「っ最低ッ…や、あ♡んも、ォ、」
「かわいい、全部や、汚いも臭いも全部チカちゃんや」
「臭いんじゃん、か、」
「そりゃあ洗わへんかったらそれなりよ」
「さいあく…」
「そんなんも好きや、言うてんのよ、チカちゃんにばっかり完璧は求めへん。俺が欠陥だらけやねんから」
「っ…ばかぁ、」
その単語は引鉄になり千早が戦闘態勢に入る。
冷酷そうな四白眼に睨まれれば彼の指を呑むソコがきゅうとそれを絞った。
「阿呆、な、」
「……ふゥ…」
「ん……逃げんなよ、ゴム着けるから………ん…チカちゃんは準備万端やんか、入れんで、欲しいか?あ?」
「ッは、い、………っア、あ!」
愛液が唾液を流してラテックスの千早を迎え入れる、指で解された知佳は親しんでいるのにその感触の違いに毎度毎度悲鳴を上げて喘ぐ。
「あー…チカ♡最高…ッあー…ええ女、なぁ♡」
「ゔあッ、あ、はー♡っア、」
「自信、持てッ♡チカちゃんはッ乳もデカい、顔も可愛い、オ×コ爆イキのええ女よ、千早評価は星5つや、なぁ、」
それは褒めすぎ、可愛いとか良いとかは主観であって全人類からの評価じゃない。
けれど全人類から好かれようなんてそれこそ烏滸がましい、私なんかが厚かましい、千早さんからの評価がそれだけ高いならそこに甘んじて良い気になってもいいのか。
知佳は揺れる頭でそんなことを考えた。
「ええ女、チカ、認めぇ‼︎」
「…ッふゥ…はぁ…」
「チカ、世界で一番や、一番べっぴんで可愛い、せやろ!」
「やッ…ふァ、あ、あ…」
突き上げる度に毎に増す快感と千早の勢い、世界一なんて馬鹿馬鹿しい。
そこまでの自己評価は美月ちゃんでも持ってないんじゃないか、でも今ここは私と彼だけの世界。
それなら良いのか、思い上がって、自信過剰になってみても…良いのか、あんぐり開いたままの唇はぱくぱく動き始める。
そして
「チカぁあ‼︎」
とここ一番の怒号が響いた時…知佳は同時に達し、
「…ッは、いッ♡♡♡」
と応えて痙攣し涙を流した。
「やめるかぁ?まだイケるやろ、どや?あ?」
「っは、ぁイ…ッあ♡」
「嫌か、やめるかぁ?」
「やめ、ないでぇ、諒介さ、んッ♡もっと、できる、シ、て、」
「うんッ♡…可愛い女や、チカ、ええ女よ、」
「ふッ…ぁ、い、は♡あ、ア、」
昂まった千早はその後30分ほど腰を振り続け、知佳が泣いて
「もぉムリ」
とえずき出すとようやくフィニッシュしてぱったりベッドへと倒れてしまった。
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