自己評価低めの彼女は俺の自信を爆上げしてくれる。

茜琉ぴーたん

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3月

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「あの素っ気ない制服の下にこれが隠れてると思うと…エロいね、」

 千早は胸をブラジャーを着けた場合の位置まで持ち上げて寄せて上げ、谷間へ鼻口を埋めて至福とばかりに「ひひっ」と笑う。

「かわいい」

 突先を舐めて噛んで、千早は落ち着かない知佳をベッドへ寝かせると、布と接地面が増えたためか彼女は大人しく彼の肩を抱いて受け入れ始める。

 脚を脚で挟んで、髪を撫でて。

 千早の空いた手はするすると腰に残ったままのローブの中の腰へ掛けられ…強張る尻から腿、膝裏、ふくらはぎ、柔らかい知佳の体をほぐしていった。

「やらかいな…たっぷり楽しませてもらお」

「楽しい?そんな…ぅン♡」

「超絶楽しいよ…アミューズメントやね」

 千早を信用しているのか諦めたのか、脚の真ん中に指を挿し入れても知佳は目を閉じピクンと振れただけで拒みはしない。

「なにそれ…ぁ、」

「俺も脱いでいい?ちんちん見る?」

「え、見ない、そういうのはぼんやりでいい…、本当、あの…きゃあ!」

 千早は腰のローブを剥がして知佳を抱き直し、彼女のスネにはさらさらした毛と温かい肉の塊が当たってくすぐったい。

「ん、見んでええよ、勝手にするわ…」

「押し付け…やだ…あ♡」

セックスの前哨戦、千早は知佳を怯ませるのが上手で…骨張った指をにゅると挿せば、電気でも走ったかのように彼女は目を見開いて男を見つめた。

「あったかい…俺な、あんまり前戯ぜんぎとかせぇへんの。挿れるために触るとかは…なんかこっちの都合やろ?冷めんねん…それよか一緒に良うなる方がええし…痛ない?平気?」

「あ、へい、き……ぁ♡は…ちはやさ…ん…」

「焦らしたりしたいねんけど…暴発しそうやわ…チカちゃん、スるね」

そんなに慌てなくても良いのに、まだまだ時間はあるのに、千早は体を離してスキンの準備を始める。

 知佳はこの隙にローブで体を隠し、待つ体勢も分からないのでシーツの上に座り直した。

 しかし千早の装備タイムを観察するのも失礼だろうしと壁に頭を向けてどぎまぎと彼の開始の合図を待つ。

「あれ、チカちゃん。こっち向いてぇな、ん?」

「ど、どういう…あの、」

「ザ・セックスよ。正常位」

「言い方…」


 知佳は渋い顔で振り返り、唇を吸われながら再びシーツへ体を倒した。

「好きやで、チカちゃん…ん、」

「は、い、私も…あ♡」

肉付きのいい脚をM字に開かれて羞恥レベルはメーターを振り切れそう。

 ひたと千早ちはやの腿が当たってぞわぞわとその存在を感じる。

 ぴくん、ぴくんと接触に全身が反応して、

「あー…」

と吐かれた千早の声に気を取られている間ににゅると侵入を許した。

「あ…ハ…んッ…わ…」

「あー……こら…あかんな…」

「ひぅ…」

 知佳は眉間にシワを寄せ眉尻を下げ、目をギュッとつむり込み食いしばった歯の隙間から苦しそうに息をするが、

「チカちゃん…痛い?」

千早がそう聞けばブンブンと首を横に振る。

「わ…ゔ…」

「そない辛そうな顔されたら…虐めてるみたいやんか…」

「ちが、う…」

 突き当たりで動きを止めて知佳の顔へ覆い被さり、千早が更に聞き取りをしようと思えば、

「痛くない、あの……ぞわぞわって…みっともない顔に…なっちゃって…恥ずかしいから…」

そう彼女は息も絶え絶えに答えた。

 知佳は不快感を与えまいと、両手を猫のように顔の上へ重ねて愉悦に浸る表情を隠してしまう。

 口元はむにむにぴくぴくと、今も繋がっている下半身の感覚に酔いしれる様に反応し続け、それも隠そうと唇を巻き込んで噛み締めた。

「気持ちいいって……チカちゃん…言えよ…ひひっ…なんや、悦かってんな、ん♡気持ちええ顔、見せたないんか、可愛いなぁ、もう…」

 それを見たい、それを聴きたいのに呆けたことを言うな。

 千早はずんずんと腰の動きを大きくしながら知佳が崩れるのを待ちわびる。

「ひン♡やだ、声もッ…ぅあ♡」

「我慢すなって、チカちゃん、余裕無い声…聞かせてぇな、」

「ゔはァ♡あ…どーしよッ…ひァ♡ち、ハヤさ…あゔ♡」

普段の話し声より数段高く甘い声、彼女は千早が思う「これぞセックス」という喘ぎ声をしていた。
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