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11月・嫉心のサキュバス
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しおりを挟む「ふっ…あ、ァ、りゅ…う…ぅあぁ」
『…ねぇ葉山くん、チーフは彼女にデレデレだから、浮気は絶対無いよ。あとユイちゃんも……葉山くんにデレデレで惚気てたから、安心していいと思うよ、ふふ』
「…そうですか、ありがとうございます、夜分に失礼しました」
『はーい』
「…ふぅ、んッ!」
青年は通話を切り、床に這いつくばる唯にもう一度覆い被さってゴリゴリと良い所を抉っていく。
「ふゥッ…あ、あ♡龍ちゃんっ、あほぉ、ヒナコにっ、聞かれ、たぁ…」
「でしょうね、浮気の線は消えましたけど、タバコを入れられた隙を見せたのはいただけないな…あと、僕がユイさんを虐めるだろうって想像されてるのも癪だなぁ」
少し思案した葉山は唯の耳に唇を付け、突き上げながら
「このままナカに出していいですか?」
と囁く。
危機感でびくんと首筋に電気が走り、唯は反射的に
「いややっ!」
と葉山を振り払い叫んだ。
おそらく明日生理になる、葉山もそれは承知の上で中出しを打診しているのだろうことは分かる。
しかしそれは本当の子作りの時や、お互い気持ちを許し合い、高め合った時の為に取っておきたかった。
こんな、可能性は低くとも孕む危険性がある行為を、自分を虐めるためにサディスティックに行使することは許されない。
唯が剥き身で素股をするのでさえ本気で嫌がったこの男が。
それほどに怒りで見境が無くなっているのか、それほどにあの煙草は罪深いのか。
「ひっ、あ、ア♡龍、ちゃんっ、やだっ、あ、」
「…………」
「ね、えっ、龍ちゃんっ!ダメっ、だめぇっ…やっ♡」
良いポイントに上手く当たったようで、最低限の腰の振りで唯が崩れて解けていく。
「気持ち、いいか、良くない、か、どっち?」
「ひあっ♡あ、…きもぢ、いイッ…ア♡ひィ♡もぉ、やっ、おねが…っっ抜いてぇっ!りゅーちゃんっ」
「いやや」
「あ、あ♡やだっ♡や、あ、あ、いやっだめっだめっ!」
「(あ、)」
ナカがぎゅうぎゅうに締まり、唯の足先がくるんと内側に丸まって葉山の脚と触れ合う。
「(きた!)」
「りゅ、ぅ、~~~っくっ♡ぁ、あ、あ♡ヤっ、ああ♡♡♡」
オーガズムに達したユイは床に押し付けていた顔を大きくのけ反らせ、声と涙に後押しされた感情が流れ出した。
「アっ、ああ!もぉ!ヌいっでぇ!龍!ぢゃンっ!おがじぐっ、なる、」
必死にもがき頭を左右に振り乱し、葉山の腹を引っ掻こうとして遂には腕も捕まり、治まらない享楽の波の中で絶望にも似た表情を浮かべる。
「ねぇ、ナカに、ナカに出して、いいっ?」
「イっや、やぁっ、だめ、あ」
「出せなきゃ、終われ、ない、」
「あ、あ、」
「ユイ、」
「出し、てぇっ…もぉっ…ナカ、ナカにッ…出し…て…」
「ん、んっ~~~~~~、っあ、っあー、はー♡あ♡」
唯が言い終わるより先に、葉山は色情の群れを奥へ奥へ注ぎ込んでいた。
「ぁ…ぁ…」
さて、殴られる準備でもしようかと己を引き抜いて確認すれば、
「いっぱい…出た……はぁ……んっ…ん…⁉︎うワァ⁉︎」
葉山はなかなかに叫んだ。
「………あら…」
確かに途中から、引きつるような摩擦を感じてはいたが、まさか自分のムスコが赤黒い血…経血塗れで出てくるとは想像もしていなかったのだ。
「あ、お風呂…ユイさん、脱がしますよ」
葉山は唯の脚に留まったままのズボンとショーツ、靴下を引っぱり脱がせ、腹を抱えて浴室の床に立たせる。
自身はワイシャツに靴下という情けない姿で、湯を張りシャワーを調節して甲斐甲斐しくユイの体を清めようと動いた。
「シャワーしてて…床見てくるから、」
いつになく慌てる葉山はびしゃびしゃになった靴下を脱ぎながら指示を出し、ベッドルームのカーペットを確認しに戻って行く。
唯は鞄の中身を思い浮かべながら、生理用品の持ち合わせはあるが奴に買いに走らせようかなどと画策し、恥ずかしがる葉山の顔を想像した。
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