枯れかけのサキュバス

茜琉ぴーたん

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おまけ・11月

仕置きと褒美

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 11月某日、本店にてカウンター設備と店舗什器等を破損させ、スタッフへの暴行を働いたとして怪文書の主・マコが捕まった。

 この事件は『暴動』として本店メンバーに長く語り継がれることになるのだが、事が起こったその日の夜、ゆいは翌日が仕事であるにも関わらず家へ葉山はやまを連れ帰っていた。


「葉山…お前、昼間にお客さんに暴言吐いたらしいやんか、説明せぇよ」

唯の自宅へイレギュラーに呼ばれて喜んだのも束の間、葉山青年は職場での呼び方をされたため慌てて姿勢を正した。

「あの、暴言じゃありません。あまりに荒唐無稽な事を仰るので、ハッキリと訂正したまでです、」

「でもお前が話した後にお客さん暴れてんやろ?キッカケになる酷いこと言うたんとちゃうの?」

ただでさえ客入りが多く忙しい土曜日の暴動事件、当事者以外はあまり詳細を知らされずに通常業務をこなして帰ってきていたのだ。

「いえ、事実を…あの…」

「うん?続けや、」

唯は床に正座した葉山の対面に踏み台代わりのスツールを置き、腰掛けて彼の股間へ足を置く。

「そもそも…ひと月前くらいから見られてる感じはしてて…あ…連絡先とか渡されましたけど受け取らなかったんです、ん♡」

「ほー、」

小さな足の裏でコネコネとスラックスの股倉を擦り、葉山は罪人の如く拳を握って膝に置き堪えた。

「後で聞きましたけど写真とかも撮られてたみたいで…はァ♡コーナー長、あ、ちゃんと触って…」

「聞き取り中やろ、真面目にしぃや、」

「はー…♡それで…なんだっけ…そう、交際した事実も無いし、アッ♡あ…」

唯は一旦立ち上がり部下の腰元を緩めてパツパツに張ったそこを大きく開いてやり、掛け直してすべすべとしたパンツの上から隆起を両足で摩り始める。

「ほんで?」

「あ…ン♡…僕には、お付き合いしてる方が居て…、その方っ♡以外には…目が行かない的な…わァ♡コトをッ…あ、もー…コーナー長ッ♡直接…あー、」

「お付き合いしてる方ってどなたやの?葉山くん」

 挟んで、ねて、摩って、叩いて。

 仕事着のユイは仕事中の表情よりずっとエロティックに葉山をもてあそぶ。

「はぁ?ッあ♡アんッ…あ、笠置かさぎッ、ユイ、さんッ…ハ…あ、ヤバいですって…ユイさんッ」

「コーナー長、やろ?葉山くん」

「コーなーちょお…ぁア♡ほんと…勘弁して下さいよッ…出ちゃう…コーナー長!」

パンツにはじんわりと仄かに艶のある染みが出来て、まさにテントの様にピンと張って猛々しい。

「なんでそないコーフンすんの?聞き取りやのに」

「仕事着の…ワイシャツとズボンのコーナー長に虐められるとかッあ♡燃えちゃう…あ、もー、ほんと…あ、出るッ」

「ん、ほな止めよ」

 意地悪な上長がスッと足を退けば目をまん丸にして葉山はその動きを目で追う。

「寸止めは酷いです…んー」

ピクピクと微かに動く猛りを構えた葉山は愕然とし、そして遂には脚を崩してスラックスを脱ぎ始めた。

「コラ、勝手すな」

「正座しますから、パンツは汚れても構いません…もう一度、コーナー長、お願いします」

明日も仕事でスラックスは使い回す、冷静な判断をした葉山はすぐに床に座って大人しくなる。

「パンツは脱がへんの?葉山くん」

「まだ生え揃ってへんから、見やんとって下さい」

「あれ、ツルツルにしてん?おもろい事するね。まぁこの前もホテルで見たけど」

「コーナー長が刈ったんでしょ…ほんと意地悪だなぁ…あ♡」

 愛撫再開、少し開脚して男らしく座した葉山の股間を唯は揉み込み、切ない顔の彼を見下ろして

「可愛いね、ファンが付くわけやわ」

と吐く。

「はッ♡コーナー長、だけにしかッ…こんな姿は…見せッ…ふゥー…ませ、んから…はー…あ、もう、イきます、コーナー長、イく、イっちゃ、あ、あー!ッッあ♡あ…♡♡」

「わぉ」

 パンツの中に射精、精通以来のその感覚に葉山はとてつもない興奮を覚えた。

 そして抜かれる様子をしっかりと拝んだ唯もなかなかにたかぶって、生理中でなければ遊んでやるのにと勿体なく思う。

「あっ…着替えて…来ます…は…もう話はお終い…」

りゅうちゃん、そのままでおって?可愛いわ♡ご飯作るから、パンツだけ脱いで綺麗にしてき、もう数発は抜いたるから」

名で呼んでくれるから仕事の話は終わりに違いない、しかし葉山弄りはまだ続くようだ。

「え、上は?」

「寒いから部屋着にし?下はちんちん出しときや、可愛いから」

「変態やないですか…」

「ワイシャツでフルチンの方がええの?」

前屈みでがっくり項垂うなだれる葉山へ唯は近付き、しょんぼりしたソレを指先でつついて尋ねた。

「いえ…寒いので…着替えてきます…ほんと…あんま見ないで…」


 その後は料理中も食事中も片付けをして床に着くまで、葉山は手で足で舌で存分に可愛がってもらった。

「食欲と性欲、同時に満たすってAVで観たことあるよ」

「なん…あッ…どっちかに…集中させてッ…あー♡」


 それは人前で愛を語った恋人への唯なりの褒美だったのか、葉山は限界まで搾り取られるもそれなりに幸せな気持ちで1日を終えたのだった。



*事件の顛末は、『壮年賢者のひととき』に詳しくあります。
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