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10月・展開のサキュバス

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 いつもの様にパジャマの上だけになった唯をベッドに腰掛けさせ、葉山が口で奉仕する。

 今日だけで3回目の愛撫に、ソコはもうとろけるように潤い柔らかくなっていた。

「は…あ…龍ちゃん♡龍ちゃん♡」

「!……ひとりエッチも、そんな声でしてたんですか?」

「わからへんっ…はぁ♡あ、ふぅっ♡龍、ちゃんっ♡あ、なぁ、もう……恐いのは嫌やで」

「すみません、さっきのは…頭に血が上って」

充分にほぐしたところで葉山は口を離し、パジャマの裾から手を入れて腰に手を掛け、ふにふにと唯の肉を揉みしだく。

 罪滅ぼしでもないのだろうが、案外気持ちが良い。

「……龍ちゃん、」

唯はもしもの話を言うかどうか迷いながらも、思い切って聞いてしまう。

「もし、もしやで、ほんまに浮気やったらどうしてた?」

「ん?んー…」

 葉山は考えながらいつもの癖で唯の髪の毛先をくるくる指で巻き、

「そうですねぇ…あ、ここに上がれます?」

と目線も合わさぬまま彼女をベッドの中程へ移動させる。

 煮えきらないが、結論が出たのか目を細め彼女の顎を掴み、ぐにゃりと歪んだ唇に軽く口付けをした。
 
「四つん這い、そう」


 訳がわからないまま体をグルンと回され唯は目をパチクリしながらも、言われた通り両手と膝をついて股を差し出し彼の熱を待ってしまう。

 何となくこれは、と想像する間に葉山はスキンをはめ、潤ったソコに突き立てた。

「わ…」

「浮気だったら、ですけどね、相手のことを吐くまで犯しますね」

そこまで言って、ガチガチに硬くなったモノを唯へ挿し込む。

「ゔっ…あ!あ、あ!」

「深い、ね?動物の、本能、子作りの、体位、」

「こ、づく、り、、、」

「声も、出やすい、でしょう?押され、て、」

 深く突かれ、確かに喘ぎ声とは違う、単純に押されて声が出てしまう。

 正常位では当たらない所に葉山が擦れて、初めての感覚に唯の膝がガクガクと震った。

「ゔあ、あ、や、ア、っあ、ハ♡あ♡」

「良くなって、きた?……、もし浮気、やったら、生で中出し、して、誰にも、盗られん様、マーキング、ですっ」 

「ゔア♡はー、やだっ♡や、これっ♡あ♡」

初めての後背位、口では嫌と言いながらもナカはむしゃむしゃと葉山を喰らっている。

「このビッチ…許さない、ですよ…すぐ感じる…ほんまに、浮気、ちゃうやろなっ」

「して、へんっ!あ♡龍ちゃん、しかっ♡あ、ハぁ♡ゔっ、りゅうっぢゃんっ♡あ、あ、美味し、い♡」

「は?」

「ごめ、なんかっ、そんな、感覚、なって、」

「はは、下のお口で、僕の食べて、ユイさん、ビッチ、やなぁ♡んっ、ほら、もっと、食べて♡」

 一層突きが激しく深くなり、唯の声が時々裏返っては切ない鳴き声に変わった。

「ひァあ♡あ、だめ、ぁ、はァ♡ハぁ、おいシぃ♡龍ちゃんのっ♡おいしいっ、は♡アぁ♡」

「は♡こんな、弱った声、するんだ、可愛いなぁ♡バック、いいね」

 唯の尻をしっかり掴み、たまにこっそり叩き、陰嚢ごと深く深く打ち付ける。



「うあ、そろそろ、だ、いい?浮気は、あきません、よ?わかってるね、ユイちゃん、僕のしか、食うたら、あかん、」

「シなぃっ、龍ちゃんしかっ♡あ、あ、龍ちゃん、しゅきっ、しゅきィ♡出して、いっぱい、」

「は、あ、あ、もう、あっ、可愛いっ!ユイ、ちゃん!あ、あ、イクッ、あー……っあ、………っあ、あ、うわ…」

葉山は初めての体位で初めての絶頂を迎え、所要時間こそ短いけれどいつにない充足感を得た。


「ユイさん…すごい締まってた…気持ち良かったです…ぉ、」

そして繋がったまま唯の背中でしばし休み、自身をずるりと引き抜いてその量と白さを確認する。

「はぁ♡良かった♡萎えんかって」

「うん…『しゅき』っていいね……いっぱい出た…」

 くいを抜かれた唯はそのままパタンと横になり、ヒクついたソコを隠しもせず膝を抱いた。


「美味しかった…ごめん、変なこと言うた」

「いえ、僕のをぱくぱく食べてくれたんですよね、食いしん坊ですものね」

「んー、なんかそんな感覚やってん」

「気持ち良いってことでしょう、嬉しいです」

 脱力している葉山は彼女に布団をかけ寒くないようにしてやると、唯は突然ふふっと吹き出し、

「………龍ちゃん、どんどん関西弁が出てきてた♡」

と嬉しそうに笑う。

「ユイさん、真ん中に寄れます?…僕は、スマートに標準語が喋りたいんですけどね」

「敬語やけど、訛ってるやん…ええな…東京弁の龍ちゃん、萌えるわ…」

「萌え…コスプレとかももっと導入しましょうかね、ユイちゃん♡」

「……龍ちゃんもなんかしてよ…」

唯はスリスリと葉山のパジャマの胸に鼻を擦り付け、匂いを嗅ぎながら眠りについた。
 


「(寝たか…)」

 葉山はすっかり薄くなってしまった唯の眉毛を確認して、ふぅと帰宅後からの出来事を思い返す。

「(浮気か…他の男と出会う暇も与えないほど一緒に居るのに、何で疑っちゃったんだろ…)」

 寝入った唯から体を離すと彼女はうつ伏せになり、少し鼻が詰まっているような寝息を漏らし始めた。

「(ペアリングとか…ただのアクセサリーは仕事中は着けられないな…あー…何かマーキングできたらなぁ……あ♡)」
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