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7月・枯れかけのサキュバス
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しおりを挟む「僕とはユイさんが上の騎乗位ばっかりだったでしょう?あれも深挿だけど、こういうのも…違うところが当たっていいでしょう、好き?」
「す、きぃ♡すき…きもち…いー…」
ビッチの本領発揮か、ずんずんと責めればナカの締め付けが一層強まる。
「嬉しいですね…もう1回、言ってもらえますか」
「?気持ちいー…」
「ふふ♡ユイさん、寒く、ないですか?んっ!」
「!ゔぁ…ぁ…ャ…だいじょうぶ…龍ちゃん…は…」
「暑い、くらいです、よ、興奮、と、緊張、で、」
たまに強く奥に打ち付けると、唯が我慢もせずにいい声で鳴き、密着した葉山の肌はじっとりと汗ばんで、付いて離れてする度に粘着質な音を鳴らしていた。
ほぼほぼ勝利は確信しているが、葉山は少し動きを止めて、
「寂しかったですよ…いなくなって。…こっちで何人の男と寝ましたか?」
と息も絶え絶えに訴える。
唯に特定の彼氏ができないかチェックはしていたものの、頻繁に来れもしないのでワンナイトなどの漏れはあると踏んでいたのだ。
「……誰とも」
「なに?嘘だ、ビッチの癖に。覚えてないんでしょう?」
「いや…説得力無いのは分かってるけど。言うたやろ、落ち着いたって。誰ともしてへん、最後にしたんはお前や」
有らぬ疑いだが唯は怒る気にもなれない。
証言を簡単に信じてもらえるような暮らしぶりをしてこなかった自分のせいなのだから。
「……そう、ですか」
元より正直な性格の唯のこと、葉山は彼女の目を見てその言葉をすんなりと信じ、少し安堵したようだった。
「別に、お前は関係ないで?転勤を機にだらしない生活は辞めよう思ててんから、彼氏も作らんとやっとんねん。…元々、そんなモテる方ちゃうし」
「何言ってるんですか?言い寄ってくる男はいるでしょう?」
「お前は、ウチのこと過大評価しすぎや。体目当ての奴しかけーへんよ。さすがに雰囲気で判るし断ってるわ」
「来てるんじゃないですか!危ないな!」
「断ってるって」
最中にも関わらず雑談に花を咲かせるこの慣れた感じ、
「…あー、本当に変わってない。エロくて意地悪で口が悪くて、エロくて」
葉山は嬉しくて声に出す。
「…何べん言うねん。…変わったよ。前ほど燃えへん」
「手痛いなぁー…それは僕の技術の問題でもあるんですから。ユイさんまだ若いし、これからもっとエロくなりますよ」
「そうなん?枯れるんちゃう?」
「あ?これから、でしょうッ!」
自分を試すようなその言葉を聞いて葉山は俄然奮い、
「あ、ア♡ふあっ!あ♡はァ、ア!」
恥骨を打ち付ける激しいピストンに、唯が大きく仰け反って今日イチの声を上げた。
「あぁ、ぼく、こんな、こえ、きけ、たこと、ない、な!」
「や、ア!ぁ♡や、あかん、大っぎ、ぃ、」
「ここ、や、イイ所♡僕、ユイさん、しか、知らへん、から、ユイさんの、プロ、みたいな、もん、や」
「あ♡あ、や、そこ、ばっか、あかん、あ♡」
葉山の訛りが強くなり、唯の体にポタポタと、その顔の汗が落ちる。
5分か10分か、しばらく腰を振り続けると、いよいよ彼の限界が近づいて来た。
「アぁ、だめ、だ、ユイ、さん、1回、イキ、ます!」
縛った愛しい女の手をがっちり捕まえ、1発目を出し切るために葉山はラッシュをかける。
「あー、すげぇ、気持ち、いい、ハ、」
歯を食いしばり、少しだけ声を漏らしながら、唯に欲望をぶつけてその反応を受け止めた。
「いい、よ、あっ、あ、ふ♡ア!も、だメ、やっ、りゅ、う♡りゅ!ぅ、」
そして喘ぎ声の中に自分の名前を拾い、気持ちも声も汗も涎も精液も、
「イグ、あ、あーーー‼︎………ぅぁ、はー、あー、あ…あ…あ…ハァ…」
全てが外に一気に溢れていく。
一方トクトクと脈打つ葉山を奥に感じながら、唯は久々の悦に浸り目を閉じた。
「わー…いっぱい…出た…」
葉山はぬるりとソコから脱出してお役御免のスキンを引き抜いて口を縛って、子種の詰まったそれを悪戯心で唯の胸にぺちょっと置いた。
「うぉい、置くな」
そして隣に座り直し彼女の手首のネクタイを解き始め、
「手荒な真似をしてすみませんでした」
と、ふにふにと摩り、殴られる覚悟で頭を下げた。
「…フン……自分、謝ってばっかりやな」
「!そうですか、クセかな……」
意外にも彼女は怒っていなかった。
身の無事を少し喜び、葉山は唯の隣で横になる。
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