お嬢の番犬 ブルー

茜琉ぴーたん

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 その後、三人はスイミングをしたと同じ時間を車内で過ごしてから屋敷へと戻った。


和久わく、どやった?」

「んー、付いてたらしいわ…相手次第やな、ことと次第によっちゃあ…」

屋敷の大広間、住み込み使用人が揃っての夕飯の席で垣内かいちと和久はヒソヒソと育児の密談を交わす。


 そこへ

「垣内さん、和久さん、親父が呼んでます、」

と当主・貴治たかはる氏の付き人が二人を呼びに来た。

「へ…おい和久、昼間の件やない?やばない…?」

「それなら警察が来るやろ…まぁ行こ、骨は拾ったるから」


 ダラダラと冷や汗を流して母屋の一番奥、貴治氏の寝所へ通された二人はぺこりと頭を下げて

「失礼しまーす…」

と中へ進むと、当主のベッドのかたわらには制服警官も一人同席していた。

「(警察居るやんけ、和久ちゃん!)」

「(南無)」

「おぉ、来たか…まぁ座れ。なんで呼ばれたかは分かっとるんやろ、始めから話してみぃ」

「え…へぇ、まず…」

垣内は事の顛末を主観と私情たっぷりに説明した。
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