うちの嫁さんは世界一可愛い、異論はあろうが知らねぇよ。

茜琉ぴーたん

文字の大きさ
上 下
79 / 93
2022…ヒーローと奥さま(最終章)

79

しおりを挟む

 やれやれおねだりが上手だな。

 少し休憩したらおかわりといくか…と思ったのだが彼女は意外や控えめだった。

「また、いつでも良いから抱いてね?私、待つから」

「なんでそんなお別れみたいなこと言うのよ。明日でも明後日でも…なんならこれからだってしてやるよ」

「え…おちんちん、そんなに早く復活するの?」

「……元カレは…」


 もう比較が止まらない。

 聞けば聞くほど酷い男だしそれと比べりゃ平凡な俺だってハイスペック男子だ。

 とことんいたわって大事にされるということをされなかった美晴はこんな俺でもハイパー良い男として扱ってくれるようだ。

「1週間に1回くらいかな、疲れるからって。だからおフェラしたりして手早く…させられてた、かな。『オナホ』とか言われたりした。後で調べて意味を知って…悔しかった。でもこんな私を好きでいてくれるのはタッくんだけだと思ってたし…お金も入れてくれないし家事もしないしギャンブル狂で足臭くて…今考えたら絶対無理なんだけど…それでも、地元から私を連れ出してくれたから…王子様みたいにキラキラしてたの。最初だけだけど」

「ふーん…その、タッくんとやらも同じ高校?なんか、話聞く限りだとアホっぽいんだけど」

「ううん、小・中の同級生でね、頭は良くなかったかな。少年っぽくてでもオラオラ引っ張ってくれる感じに惹かれて…避妊とかも知識は無い人だった。だから『妊娠したかも』って言ったときに『ゴムしてたんだからデキるわけねぇだろ!他の男のタネだろ!』って激昂げっこうして…うん、アホな人だった。……親はね、ある程度の学歴を付けたんだからあとは自己責任、みたいな感じ。兄弟は優秀だから…私は要らない子みたいで肩身が狭かったの。私、人の感情とか読めないし馬鹿だから、後から後から思い出すのね、『あの時あぁ言ったから怒らせちゃったのかな』とか『あぁしておけば嫌われなかったかな』とか。もっと人生経験を積んだら…人並みに生きられるのかなぁ」


 「そのアホを養ってたんだから立派な大人だよ」、常夜灯のオレンジを反射した涙を拭いて口付けて、2回戦目は初戦よりもよりじっくりしっとりと抱いた。

 絶頂時に美晴は派手にもだえては吠えて、「すごい」「気持ち良い」を連呼するもんだからこちらも張り切ってしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?

春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。 しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。 美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……? 2021.08.13

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

パパのお嫁さん

詩織
恋愛
幼い時に両親は離婚し、新しいお父さんは私の13歳上。 決して嫌いではないが、父として思えなくって。

処理中です...