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Capitolo12…Preparazione
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しおりを挟むとりあえず自宅に帰った僕はいつものように朱鷺子さんを想像して気持ちを高め、10年目にしてやっとお目にかかれた腹部やデコルテを回想しつつ自慰に励んだ。
「はー……あ、朱鷺子、さんッ…」
これまで妄想していたそれらは思い出補正というか出逢った10年前の彼女の憶測によるもので、今夜からは実際の姿をありありと思い出しつつ臨めるとあって嬉しい。
「朱鷺子、とき…んー…」
さて長らく『シラトリさん』か『先生』と呼んでいたので『朱鷺子さん』呼びするのが大変むず痒くて不自然な感じがする。
「先生のナカ、あったかぁい♡」なんて立場を利用して興奮させるのは2度目以降になるだろう。
あくまでプライベートの彼女を抱くのだから。
僕としては正常位で顔を見ながら鳴かせたいんだけど嫌がるお姉さまも多いんだよな。
崩れた顔をとか弛んだ腹を見られたくないとかいじらしい理由らしいのだけれど。
確かに壁に手をつかせての立ちバックも良い。
あのタイトなスカートをめくってストッキングに穴を開けてパンティをずらして挿入、しかし手に潤滑剤を仕込んでおかないと擦れて失敗するかもしれない。
歳を負うと濡れにくくなるそうで、体験済みだけど瀞みを塗ってあげる時に申し訳なさそうな表情をされるのが結構辛かったりする。
お互いのために潤いを足すのだけれど「自分が歳だから」と責めているように思わせるのは可哀想でいけない。
「(…舐めちゃおうかな…嫌がるかな…)」
どうせするんならロマンティックでドラマティックな演出をしてあげたいんだ。
事務的な作業のセックスなんて元旦那を彷彿とさせるプレイは絶対に避けたい。
不意打ちで、にしてもお風呂に入って綺麗にしたいだろうから場所はアトリエが良いかな、入浴介助みたいに手伝ったらそれこそ怒るだろうか。
「(先に入ってもらって、後から乱入して、洗いっことかして…しばらく前戯、んでハメて…)」
僕の想定を覆すのが得意な朱鷺子さんだからどこまで思惑通り進むかなんて分からない。
段取りを設定しても「そんなこと良いから合体しましょ」とか言い出すかもしれない。
でもそれはきっと照れ隠しで組み伏せたらガチガチ震えたりするのかな、あぁ楽しみだ。
「ん、あ、朱鷺子さ、んッ♡♡♡」
朱鷺子さんをイメージした手の中に噴出した精液は、いつもよりも格段に温かく感じた。
つづく
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