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Capitolo13…Sono piena.
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しおりを挟む「一旦事務所に戻りますね。駅前広場のslope、そろそろ案を出さなきゃいけません」
「はーい」
僕の運転を信頼しきっている先生は今日も後部座席で靴を脱ぎくぅと伸びをする。
ルームミラーで隠し見ているとばっちり目が合ってしまった。
「わ」
「なぁに?」
「いいえ、お疲れですね」
「ぼちぼちねー……そうだラッセルくん、次の作品にも本格的に取り掛かろうかと思うの、今夜時間ある?」
「もちろん大丈夫ですよ」
「うん、じゃあよろしく」
やれやれまた裸の仕事だ。
でも今夜はそれだけで終わらない、終わらせるつもりが無い。
先生だって分かってるはずさ、だって彼女は今日はいつもと化粧の仕方が違う。
先日、僕は事務所の先生のパソコンのWEB検索履歴に『化粧下地_運動』とあるのを見てしまった。
先生しか使わないそのパソコンの検索結果でお勧めされていたのは、普段の化粧品よりももっと若向けなブランドのものだった。
それも発汗による化粧崩れを防ぐ人気商品だ。
そして昨日マンションへ送り届けたらあのショッピングサイトからの包みがポストインしてあり…中身はおそらく汗・皮脂に強い化粧下地だろうと踏んで先生のいじらしさに胸を打たれた。
準備が出来ているんですよね?いつもよりカバー力は落ちるものの昼を回っても崩れてないそのメイク。
僕はそれを溶けるくらい落としたい訳だけど、そうしたら先生はカンカンに怒るだろうか。
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