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Capitolo11…Vecchiaia

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 渋々起き上がりジャケットを脱いだ先生はそれを僕に手渡して、けれど背もたれに体を任せ

「あ、待って…レオくん」

と鞄を持とうとする僕を引き止めた。

「はい?」

「…脱いでくれない?」

「あ、まだお仕事されますか、はい、待って下さい…」

これもよくあることだ。

 僕の挙動などからインスピレーションが湧いたらその場ですぐ脱がされる。

 僕はマネージャーでありモデルでありお世話係、いつでも脱げるよう下の毛も整えているし肌着もくたびれたものは着ないように気を付けているから不都合は無い。

 いつでも脱がされることの是非はさておき…こんな先生でもたまに着衣でデッサンをすることもあって、下着姿であれこれポージングさせられることもあるのだ。


「最新のペニス、見せて」

「下品だな…立像で?」

ここソファー、寝て」

「はい…全裸で良いですか?……よいしょっと」

先生が立ち上がったので入れ替わりに僕がそこへ腰を下ろす。

 フラつかないか気になったがもう酔いは抜けたのか大丈夫そうだった。

 3人掛けソファーでも充分はみ出す僕の脚、適度に折って先生の望むように組み替えて指示を待つ。


 腕組みして「ふむ」とうなった先生は

「……大きくなったわね」

と少し離れたソファーと同じ生地のスツールへお尻を置いた。

「チンコが?やだなぁ、下ネタばっか」

「違うわ、人間として…あなた、大きくなった」

「そう…ですか?……先生?」


 ポーズ指示も出さないし座ったまま動かない先生は、疲れと言うより哀しげな面持ちで重いため息をつく。
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