僕たちが幸せを知るのに

茜琉ぴーたん

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Capitolo13…Sono piena.

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 あぁ楽しみだ。

 どんどん狭くなる膣の感触にうっとりしていると、朱鷺子さんは綺麗な顔をくしゃっとゆがめて

「ッ、ごめんなさい、私、子供は作ってあげられない、」

と分かりきったことを叫んだ。

「なに、急に…分かってるよ、どうだって良い、僕が婿入りしたって良い、何だって良いよ!」

「でも、レオくんッ、遺伝子は、遺さなきゃッ」

「出来ないこと言ってもしょうがないじゃない、んッ♡他の人に産ませたら満足?違うでしょ、もっと僕を信用して、僕の10年を信じて、僕は貴女から離れない、」

「あ、アっ♡や、」


 元々が結婚に執着してた訳じゃない。

 それは単純に僕が若かったからなんだけど、社会人になって色んな価値観の人と出逢って別に家庭を作ることが全てではないと感じた。

 とある芸術家の事実婚老夫婦は曲がった背中をさすり合いながら日々幸せに制作活動を行っていたし、とある同性カップルだって世の夫婦と何ら変わらない生活をしていた。

 特定の形にこだわることは無いんだ。

 どうしてもとなれば養子でも取るけど僕は朱鷺子さんのお世話でしばらくは手一杯だと思う。

 身の回りの世話をして、動けなくなった彼女を介護して、静かに看取ってあげて…僕は遺してもらった資産と沢山の僕の分身の管理をしながらシラトリさんを感じつつ余生を過ごすんだ。

 後追いなんてしてあげないよ。

 先生の作品である僕の裸像は他の誰にも関与させない。

 僕が最後まで管理してから朱鷺子さんの待つあの世へと旅立つんだ。

 どうかそれまで転生せずに待っててよね、これは言っちゃうと「勝手に殺さないでちょうだい、私は貴方より長生きするわよ」って文句が出るかもしれない。


「あー、きゅーってなって、る、ん、朱鷺子さん、超締まってる、あ、堪んない、」

「あ、らめ、あ、あ、ア♡♡♡ッッッれオぐッ……んン♡♡♡ばっで、もォ、あ、あ♡」

 電気ショックでも受けたみたいに痙攣けいれんする腰を押さえ付けてもうひと突き…喘ぎ声はもはや悲鳴で、でもそれがそそるんだから仕方ない。

 彼女をもっともっと開発して公私共に僕無しじゃ生きていられないくらいにしてみたい。

 いわゆる新婚期間はそこに徹してみようか、なんて考えている。


「(あ、イく、)」

 そして待ち侘びたこの瞬間、長時間かけるスローペースセックスなんてのはもっと大人になってからでいい。

 ここが気持ち良いからガキな僕はセックスが好きなんだ。

 打ち付けて止めて届け奥まで、

「朱鷺子さん、遺伝子、あげる、朱鷺子さんの子宮は僕のものだよ、全部入れ、出すよ、朱鷺子さんッ♡♡♡んッ♡」

排尿するみたいに背筋がぶるっと震ったら彼女は一瞬絶望をたたえたように泣き顔になった。

「ふァ、あ、あ、」
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