55 / 74
Capitolo11…Vecchiaia
55
しおりを挟む「うん、そっか…そう言うと思って、丁重にお断りしてるわよ。言ったでしょう?あなたは私の作品よ、誰にも渡さないわ」
「……っんだよ……もう、意地悪だな」
「ふふ…レオくん、もう出逢って10年ね」
「そうですよ?高3の時からだから…」
はてこれは仕事が始まりそうにないな。
先生はさっきから僕のことを『ラッセルくん』ではなく名前で呼んでいる。
それは就職する前の学生時代までの呼び方だ。
とすると今のこの時間はプライベートということになり僕がひとり全裸で居ることはとてつもなく場違いでおかしいことだ。
「まだセックス断ちしてるの?」
「してますよ、若い時に遊び過ぎたんだ…あんまりそんな欲が湧かなくなりました」
「あら…ついに完全に枯れちゃったの?」
「まさかぁ……隔日でシコってますよ、先生で。それくらい許されるでしょう…先生で興奮しますよ、でも今は尊敬とかそっちの方が大きいから…このまま枯れていっても別に良いかなって思ってますよ」
精気溢れる10代とは訳が違う。
もう27だし少しは大人の色気も出てきたんじゃないかと自負している。
けれど相変わらず先生は性対象だし女性として扱える。
仕事中はそこにフィルターをかましているだけで持ち帰った余韻を就寝前にこっそり消費するくらい責められる謂れは無いだろう。
ひどく我慢している訳でもない、僕が大人になって分別がつくようになっただけだ。
シラトリさんは今でもレディーだし僕にとって過去最高に好みの女性だ。
まぁ半分は反骨精神というか意地みたいなものだけど、普通ではできない経験をさせてもらえて充実した日々を過ごせているから感謝もしている。
だから総合的に見て「好き」なんだ、すごくシンプルだけど敬意も含めてのそんな感情だ。
「そう…まだ熟女が好き?」
「先生が、好きなんですよ…もう、勃ってきたじゃん…待って下さい、鎮めるから…ふー…」
「そのままで良いわよ」
「え、ついに露骨な猥褻物作家になるんですか?」
「ならないわよ、捕まっちゃう」
まんまと勃起したチョロい僕を笑った彼女は、クリーム色のブラウスのボタンに手を掛けて上から順に外していく。
裾をスカートから引き抜いて開けば初めて見る白い肌が眩しくて、そこに刻まれた緩いシワとそれを覆い隠すように巻かれたガードルショーツや補正下着がやはり年齢を感じさせる。
それ自体は他のお姉さまと遊んでる時に何度も見えたことはあるのだ。
けれど襟付きの服以外のシラトリさんを見たことが無かったから新鮮で胸がどきんと高鳴った。
「せんせ、」
「52のオバサンでも勃つのね」
「…癖だから無問題……いや、先生、」
彼女はヘソまであるガードルをバツが悪そうにスカートの腰の下へと折り込んで、ゆらり僕に近付き膝の上に腰掛ける。
何度も触りたいと思って諦めた形の良いお尻、弾力はそれほど無いし座られてもあまりに軽くて不安になってしまう。
「朱鷺子よ、シラトリでも良いけど」
「じゃあシラトリさん……やっぱり痩せましたね」
やはりどこか悪いのか。
別れの挨拶でセックスするなんて嫌だと抱き締める手を出せずにいると、
「…ついにね、閉経、しちゃったの…頃合いよね、…でもちょっとショックだった」
と彼女はゆっくり呟いて僕の首に肉の落ちた腕を絡ませた。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
女ハッカーのコードネームは @takashi
一宮 沙耶
大衆娯楽
男の子に、子宮と女性の生殖器を移植するとどうなるのか?
その後、かっこよく生きる女性ハッカーの物語です。
守護霊がよく喋るので、聞いてみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる