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Capitolo4…Riunione

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 9月になり高校は新学期が始まったけど大学は夏休み真っ盛り、学生が居なくても職員は毎日フルタイムで来ているんだろうか、僕はその辺りをよく知らなかった。

 なので在校生であるクマさんに連絡を取り、一緒に校内に入らせてもらえるよう頼んでみることにした。


『こんばんは。近々、学校に行く用事とかない?ご一緒したいんだけど』

『こんばんは 図書館に用があるから明後日の土曜日とかどう?』

『それでお願いします』


 待ち合わせ時間を決めて駅で合流予定、僕はオープンキャンパスで貰った構内マップを広げてどこでシラトリさんを捕まえようかと作戦を練る。

 事務棟に居ると仮定してその周辺が妥当か、夏休みでも学食の2階にあるコンビニは営業中らしいから昼食を買いにそこに向かうかもしれない。

「暑いだろうなぁー……でも、頑張ってみようかな…」

予報では明後日も降水確率0パーセントの快晴みたい、ちりちりと肌を焦がすストレス指数の高い日になりそうだ。

 会えなくて元々だしあわよくば抱けたらって期待を捨てきれないだけで別にシラトリさんのことを本気で好きな訳じゃない。

 でも会えたら何故名前と身分を偽ったのか聞いてみたいし僕のデッサンがどの辺りまで立体に近付いているのか知りたい。

 バレンタインデーに靴箱や机を何度も確認する愚かな男子みたいだろ、気になるんだ、会いたいんだ。

 ベッドに入ってはシラトリさんのぼんやりとしたシルエットが暗い中にゆらゆら揺れる。

 もしかしてもうこんな曖昧な記憶では目の前を彼女が通過しても気付かなかったりしてね、恐ろしい妄想に体がビクッと震えてまた寝直して、翌日の夜もいまいち眠れなかった。
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