二人の密会は、ゴシップの証明

茜琉ぴーたん

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「あッ、どーしよ、神ン…」

「俺も初めてだから、歯とか痛かったら言えよ」

「こーゆうの、でも、ネコがするんじゃ、」

「シたい方がスりゃ良いだろ……うわ、我慢汁出過ぎ、春翔、エッロぉ」

「バカ、バカ……あ、」


 塩っぱい、水臭い、磯の香り…初めてのフェラチオの感想はそんなところだ。

 美味いものではなく、楽しくもない。

 俺自身の体が気持ち良い訳じゃないからそんな感想だ。

 けれど立って手で口を押さえる春翔の色っぽいこと、辛抱が喘ぎ声になって漏れ出てくるのが堪らない。

「ん、んム」

「はアん…どぉしよッ…刺激強い、ほんと、すぐ、イっちゃう、ごめん、情けなくてッ…」

「んッ…ん、」

 目線を送って、会話してるつもりになる。

 困っている春翔の言葉は耳に入っているが、同意するフリして口は緩めない。

 陰嚢がピクピクして中身がすうっと腹に上がって行く、同じ男だから分かる。

 本当に早いんだな、言ったら怒るから言えないが、そんなに悪いこととも思わない。

「(春翔、俺で感じてんだな)」

 可愛いと表現しても怒るだろう、でも未熟な俺は他の類する言葉を知らない。

 あなどる訳じゃない、けれど心臓がきゅうっと絞られる感覚をどう伝えたら良いんだろう。

「(行動で、だよなぁ)」

 果てるその瞬間まで尽くしてやろう、喉を開く気持ちで春翔をしごく。

「ふッ…やだ、神、なんで、そんな、上手い、のッ…」

「(なんとなく、だよ)」

「俺より、上手く、なるなよォ…俺の、役目が、失くなるじゃんか…」

「(なくならんて)」


 しかししばらく咥えていて思ったが、これは顎が疲れるものだ。

 顎の小さい女性なら、尚更長時間は辛いだろう。 

 早く達してくれるのは有り難いことでもあるが、それもこちらの勝手な都合か。

 でも決壊も近い、春翔の太ももをがっちり掴んでストロークを大きくする。
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