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しおりを挟む「…ど、どこで」
「また春翔ん家、はどう?」
「今日は…父さんが居るはずだけど」
「春翔が良いなら挨拶もするよ。そんな音が漏れたりはしないだろ…するかな?」
「二人きりじゃないと、集中できないと思う」
俺の家は最寄駅から自転車で20分かかる田舎だ。
祖父母も在宅しているし、屋根の下に二人きりにはなれない。
かといって屋外は駄目だろう、俺の倫理観では空き教室がギリだ。
「…ホテル、は制服だし無理かな」
「見回りとか来たらヤバいな、俺今千円札しか持ってないし」
「ネカフェとかは?」
「んー、ルール遵守タイプなんだよねー、俺」
「学校でしたくせに…あははっ…俺、神のその社会に真面目なところ好きだよ」
「そ、そうか」
春翔はにこやかに笑ってくれて、好きと言われ俺も嬉しかった。
駅まで何だかんだと話しながら歩いたが他に良い場所など浮かばず、結局俺たちは2日連続で阿久津家にお邪魔することにした。
電車に乗って、春翔の家を目指す。
昨日より遅い到着になるだろうから、遊べる時間は短いだろう。
まぁそれでも気持ちを伝えられれば良い。
一目惚れ未満の気持ちを恋心にしてくれて、俺を好いてくれてるなんて嬉しい。
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