二人の密会は、ゴシップの証明

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「（エロへの好奇心、か？でも、コイツ美人だし、エロいし、仲良くはなりたかったし、フェラ上手いし、読めない性格、でもそれも、魔性っぽくて、あー、もう、イきてぇ、）」

　一時の気の迷いでも、ヤりたい盛り故の暴走でも、何でも良い。

　でもなんせ俺は経験が無くて阿久津が初めての相手なもんだから、そこに特別な理屈が欲しかった。

　そのためには、自分から、胸の内を明かすのが誠意になるのではないかと…沸騰した頭で考えた。


「阿久津、なぁ、あー…その、恋愛、俺、実は、フェラだけじゃなくて、男と恋愛、したこと無いんだよ、女も無いけど、」

「ん、」

「だからごめん、フェラの上手か下手かは、分かんねぇの、比較するもんが無い、でもすっげー気持ち良い、初めて、こんなこと、体、好きにされんの、阿久津が初めてなんだ、俺はドーテーだから、だから、」

「ん、」

じゅぽじゅぽ前後していた、阿久津の頭が止まる。

「うは…すっげ……あ、阿久津、こんなことされて、俺、明日から普通に、何も無かったようには、出来ない、俺、タチもネコも未経験だから分かんねぇ、でも、阿久津がしたいように、俺、検討はすっから、ごめん、なんか、この先の保証とか、聞きたい、俺のこと、どうすんの、」

　半分涙目で口を震わせると、阿久津は「ぷはぁ」と久しぶりに口を空にした。