二人の密会は、ゴシップの証明

茜琉ぴーたん

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「…はっず、そんな見んな」

「…大っきいね」

「これまでのに比べて?」

「んー、自分と比べて、かな…ふふ」

 珍しいものでもなかろうに、阿久津は俺の竿を持ち上げて上に下に右に左にと全方向から確認する。

 上がる息、紅く染まる頬、緩んだ口元からは歯が覗く。

 捕食される恐怖、ともすれば色っぽさに喉が鳴る。

 それを聞き逃さなかった阿久津は「ふふ」と笑い、きっさきに唇を付けた。

「わッ…」

自分の手以外の感触に、素直に驚く。

 温度は分からず、でもソコと同じくらいの熱さなのだと思う。

「…そんなに驚く?慣れてない?」

「っ…緊張してんだよ、普通はもっと仲良くなってからスるだろーが」

「あは、そーだね…」

 さっきキスした唇が、ちゅっちゅと俺の竿の上をポップしていく。

 皮膚が、血管が、ざわざわと騒ぐ。

 背筋がビクビク跳ねて、不慣れがバレないよう息を押し殺す。

「…ぁー…」

「…舐めるね?」

 俺を試すみたいな上目遣い、触れるだけでこんなに興奮してるのに舐められたらどうなってしまうのか。

 その綺麗な顔の、綺麗な口とミスマッチな俺のモノ、畏れ多くてYESが言えない。

 情けない俺は手で顔を隠して、こくこく頷くしか出来なかった。


「……うあッ」

 ざらざらした舌の感触、まとわり付く唾液。

 赤い舌が赤黒いモノの表面を撫でた。

「あ、阿久津ッ…」

「んー?」

「恥ずい、やべぇ、」

「イヤなら止めるけど」

 涼しげな顔にうっすら汗を滲ませて、阿久津は俺を見上げる。

 俺の脚の間に収まる美人なクラスメイト、その麗しい口がぱくりと俺の先端を咥えた。
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