恋を知らないセクレタリー・ドール…心が無くても雇っていただけますか?

茜琉ぴーたん

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6章…心が生まれて

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 燃え上がるテンションと冷静でいなければと働く自制心の葛藤、絡める手脚はリアルな愛しさではなくて演出のため、それしか知らない。

「(なに、むずむず、あったかい、ぞわぞわ、あ、あ、)」

 触れ合う面積が広がれば広がるほどに感度も上がって声も体液もこぼれてしまう。

 でも目的に反している訳では無いから抑える必要も無い…

「和臣さまぁ、それッ、気持ち良いッ、れすわッ♡」

と告げたが最後、膣がヒクヒクと痙攣けいれんを始めた。


「わ、ア、聖良ッ♡」

「あ、すみま、ぜ、あ♡あ♡」

「あぁ、すごい、聖良、」

「きゃア、あ、らめ、ぇ、」

 白々しい予定調和はアドリブだ、望んですべきが職務なのについ拒否を示してしまった。

 自分が壊れてしまう、人形に自己なんてものは無いけれどこれ以上は素で悦んでしまいそうで彼を突き放そうとする。

 けれど膣が和臣さんをがっぷり呑み込んで放したがらず、釣られて痺れる手も脚も逃げる仕草を微塵も見せない。

 逃げたいのは理性だけ、体はとうに和臣さんと一体となりゆさゆさ揺れては「もっと、もっと」と刺激を強請ねだる。


「あ、気持ち良イ、ッあ、聖良、良いッ♡」

「和臣ざまもッ、良い、れすッ」

「あ、たない、一旦、出すよ、良いか?」

「はイっ♡」

「中で、ん、イく、聖良、きよ、らッ♡♡♡あー、あー…」

「あ…和臣、さまァ…」

イき疲れた私は汗だくの彼の顔を引き寄せて口付けをせがんで、「鍛えておいて良かった」と実感するほどに体にしがみ付いて離れなかった。


「聖良、ん、あ、すごいな…まだぴくぴくしてる…無茶したかな、すまない」

「いいえ…とっても…精悍せいかんで…素敵で…興奮、してしまいましたわ…」

「クールな聖良がこんなに乱れるのが…堪らなく可愛かった…ん、そろそろ抜こう」

「和臣さま、まだぁ」

「おっと」

 殿方の汗には女を駄目にする媚薬びやくでも入っているのかしら、そう思うくらいに頭も体も感覚も馬鹿になって和臣さんを求める。

 ぐりくり押し付けて若干小ぶりになったモノがまた大きく膨らんでくる。

 ちょこちょこと動けばギンと鞘の中で名刀の如く鋭さを取り戻す。

「待ちなさい、ゴムを…着け替えるから」

「和臣さま、早く♡」

「聖良、おねだりが上手だな」

「はいぃ…和臣さま、おちんちん、もっと、聖良に、下さいませ♡」

「エッチな秘書さんだな」

「やらぁ……あ、あッ♡♡♡」


 結局2発分の子種を発射して更にもう1発、その夜は計3回のセックスを楽しんだ。
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