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しおりを挟む『ふー………ハルカ、生きてるか』
『生き、てる…待って、直樹、帰んないで、』
息も絶え絶えの遥はローターの電源を切り、泣きそうな声で長岡を引き止める。
『あぁ、待ってるよ』
『ん…あ、ストッキング破れちゃったぁ‼︎』
『そりゃあエッチだね…気をつけて降りてこいよ…』
賢者タイムに入った長岡は縮こまる前にサクサクと拭いてパンツに収め、コンビニのビニール袋に汚れたティッシュを突っ込んだ。
そしてよろよろと駐車場へ降りてきた遥を出迎えて、
「おぅ、お帰り」
という言葉を最後に通話を切る。
「はぁ…エッチ…だった…」
「ん、まぁ乗れよ」
「うん……変な体験…しちゃった…」
「…メシはどうする?とりあえずスーパーに寄るか」
「うん……お弁当とか買おう、お味噌汁だけ作ってあげるから…」
くたっと助手席へ深く座り込んだ遥はまだ恍惚の表情で、しれっと運転する長岡の横顔を盗み見ては小さくため息を吐いた。
「…ねぇ、直樹って…」
「いつもこんなことしてねぇよ」
「そう…なんか手慣れてる感じがしたの…ねぇ、なんで…ここまでさせたの?車で待ってる時、全然乗り気じゃなかったじゃない」
「んー…」
確かに遥を社屋へ送り出した際には興奮どころか夕飯のことを考えていた。
それが覆ったのはもじもじ歩く彼女の膝裏が可愛らしくて意識に焼き付き体が反応し始めてしまったため、そのまま帰って来られるとお互い臨戦態勢でかち合ってしまうため…その先に発展してしまう危険性があったからなのである。
「…もっと虐めてやろうと…思っただけだよ」
「ふーん……意地悪ね…」
「ここでイかれたら汚れるかもしれねぇし」
「…」
確かに潮とか吹いちゃうかもしれないもんね、遥は綺麗好きな長岡に警戒されたくないのでそれは黙っておいた。
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