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しおりを挟む「(もー…こんなの初めてだよ……ヴンヴン鳴ってる…これ気付かれちゃうんじゃないの…?)」
廊下を通って更衣室に着いた遥はササっと入室し、
「お疲れ様でーす…へへ、ロッカーに忘れ物しちゃって、えへ」
と言い訳をしながら同僚たちへ会釈を振り撒く。
ローターの振動には案外慣れた。
しかし最初の移動でコロリとした振動部が真ん中に…クリトリスから下へズレて膣口に当たりだすと、体の奥が反応してしまってさらにじんわりと下着を濡らした。
クロッチ部分から溢れてはまずい、遥は自身のロッカーから適当にポケットティッシュをひとつ掴んで持ち出し、周囲に挨拶をして足早に廊下を進む。
「(私…なんでこんなことしてんだろ…彼氏ともこんなことしたことないよ…セフレだからか、いや、エッチしてないから違うのか…ヤバい…エッチ、したい…)」
くぱぁと開いたソコにショーツ越しだがローターはしっかりとハマり、筋に沿ってずっぷりと入り込もうとしていた。
『♪~♪~』
「わぁッ⁉︎」
従業員出入口を通過しようとしたその時、遥のスマートフォンに着信が入る。
画面を見れば相手は長岡で、彼女は嫌な予感とは裏腹に口元が僅かに緩んでしまう。
『な、なに、直樹?』
『ちょい止まれよ。計画変更だ…今どこだよ?』
『もうそっちに出るとこだよ、変更ってなに、もう、は、ハマっちゃって、』
『何がだよ』
受話部分からはクッチャクッチャとガムを噛みしだく汚い音が漏れ聞こえ、言葉の雰囲気からも彼が嗤っていることは遥の浮いた頭でもよく分かった。
『ろ、ローターの、震える方が…は、ハマっちゃって、』
『どこに』
『ば、バカなの?言うわけないじゃん、こんな…まだ人居るの…』
『じゃあ屋上は?誰も居ねえぞ』
『締め出されちゃうよ!』
遥はスタッフとすれ違って急に小声になる。
ここの屋上は室外機や災害時用の電源が置いてあったりするだけの無機質な平地で、昼飯時にたまに人が出入りするくらいの寂しい場所である。
屋根も無ければライトも無い、外壁に貼り付けられた店の看板を照らすスポットライトの反射が少しあるくらいの暗さで、当然だが夜間に上がっているスタッフなど居はしない。
『まだ施錠まで時間あんだろ、上がってみろよ。下から見てやるから』
『は、ぁ?』
『ハルカ、やっぱ会社の中でイってから戻って来いよ。上がれよ……それとも俺の前でイきてぇのか?』
『車の中の方が安全だよ…』
『うるせぇな、俺帰るぞ』
『ま、待ってよ…待って…階段、上がるから……ア、ん』
カツカツと床を打つヒールの音が壁に反響して長岡の耳へ届く。
男はスピーカーモードに替えて助手席にスマートフォンを置き、座席をグンと後ろへ倒した。
「(当てられてんな…ハルカ…エロい声出しやがって)」
そしてベルトとボタンを外してファスナーを下ろし…昨夜のとまではいかないが元気になったモノを取り出してなでなでと慰める。
『直樹…着いた…あの、見える?』
『見えるよ…手ぇ振ってみてハルカ……ふッ…エッチだな』
遥が椅子ほどの高さの囲いギリギリまで寄って駐車場を見下ろせば、大きな車の運転席に細い男が見えたがその股間までは確認できなかった。
『ばか…う♡』
『今の状況…説明してみろ、どこで何してんだ?』
『あの…会社の、屋上、で、夜で、ろ、ローター入れて、』
『入っちゃったのか』
『違う、ストッキングの、中に、入れて…当てて…ん…♡あの…電話で、同僚と、話して、る、』
『ほー』
自分と通話していることも興奮材料になっているのか、長岡はこれは気分良く自身を擦り逞しく仕上げていく。
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