上 下
23 / 86
5

23

しおりを挟む

 そして1日後の今夜、やれやれ感漂う長岡は仕事が終わってすぐの遥の下着へローターを仕込んだというわけである。


 好みの嬢と致してスッキリしている長岡、プロに比べれば顔も体も十人並みの遥の相手などお安い御用で、

「ほら、行ってこい」

と運転席から早く出るようにハッパをかける。

「ん、待って…あ♡や、だ、」

「腰グネってんぞ、不審」

「だって、あ、」

 もじもじ、くねくねと捩る腰は尻文字でも描くかのようで可笑しい。

 しかし擦り合わせるストッキングの膝の白さは少しだけ長岡好みだった。

「ノーパンで行くか?」

「バカっ…あ、やだぁ♡」

「コーフンしてんじゃねぇか、淫乱」

「ん、あ♡だめ♡はー……あ、んッ♡」

「ん、行って来いよ。戻って来たら抜いてやるから」

彼が遥に命じたのは簡単なミッション、更衣室のロッカーに忘れ物をしたていで戻りイかずに帰還するという…変態的な遊びである。

「う、ん、あ、」

「不自然だな」

「仕方ない、じゃん…ん、」

遥は車から降りて、先ほどまで働いていた社屋へとよろよろと戻る。

 車内の長岡は興奮しきることもなく、そのおぼつかない足取りを眺めては今夜の夕飯のことなどをぼんやり考え始めていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

夜の公園、誰かが喘いでる

ヘロディア
恋愛
塾の居残りに引っかかった主人公。 しかし、帰り道に近道をしたところ、夜の公園から喘ぎ声が聞こえてきて…

美少女幼馴染が火照って喘いでいる

サドラ
恋愛
高校生の主人公。ある日、風でも引いてそうな幼馴染の姿を見るがその後、彼女の家から変な喘ぎ声が聞こえてくるー

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

処理中です...