壮年賢者のひととき

茜琉ぴーたん

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11月・勇者はしどけない

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「さて、少し…動く?まだ痛いと思うけど…一旦これで終わろうか」

体を起こし、陽菜子の膝をくいくい動かして嘉島は遊ぶ。

「ん…あ、まだ…このまま…」

「…そんなこと言ったら、俺、動きたくなっちゃうよ」

「!……ちょっと、なら…」

「そう…じゃあ、頭、そこの枕敷いて、そう。…ここ、見える?結合部」

「!!!」

「分かるかな?ヒナちゃんが、しっかり俺のモノ呑み込んでるの」

「あゎ…」

「…どう?」

「どう⁉︎」

「痛いとか、気持ちいいとか」

「あ、恥ずかしい…です」

「ふふ、何時間繋がっていられるか測ってみる?俺は勢いで責め立てるんじゃなくて、長期戦で削っていくタイプだから。じわじわ悦くなっていくよ」

「???」

 嘉島が下腹部に意識を集中すると、陽菜子のナカの嘉島がぴくんと疼いた。

「…んっ……ふ…」

「!……!……?動かせるんですか…?」

ゆるりとはらで動き始めた嘉島の感触に驚き、陽菜子は手で口を押さえる。

 そして未知の生物を見るように彼の色っぽいヘソ周りを目で追った。

「少しならね。声出して、反応聞かせてよ。ヒナ、」

「!」

好みの声で名を呼ばれた途端、きゅうっと陽菜子のナカが狭くなった。

 優しいパートナーの少し強引な部分、それに触れた陽菜子は逆に包まれたような感覚に陥る。

「……!、呼び捨てがクるんだ?締まったよ…ヒナ、気持ちいい?ヒナ…」

「や、」

名前を呼ばれながらツンツンとナカを刺激され、羞恥と愉悦で陽菜子の頬が染まる。

「うぁっ…ぁ……ハ…あ♡、ァ…やだっ♡あ、ア、声っ…あ、」

 自身の口から発せられた、自身も聞いたことのない声。

 淫猥いんわいでだらしなくって、もっともっとと乞うようで助けを求めるような、女の声が絞り出されている。

「ふっ、ヒナ、やらしくていいなァ、可愛いよ」

「やっ、ア♡っっはァ♡あ、やらっ♡も、もぉ、やめてっ…くだ、さいっ♡あ!あ、」

「締まるなァ…アー…」

 嘉島は陽菜子から「やめて」が出ているにも関わらず腰を止めず、むしろ少しずつ大きく、深く挿した。


「(泣くかなァ?見てみたい…嫌われるか?いくつになってもコレの歯止めは効かないもんだなァ…)卑猥だなァ、ヒナは♡」

「あッ♡は、ヒワイ…とかっ、言わな…い、でッ、ふっ♡ア…ひィ♡」

「ヤバいなーもォ…エッチな部下だわァ…会社での姿と大違いだ」

「ばかっ!も、ぉ、チーフだって…こん、な、コト…ぅあ♡」

役職で呼ばれ、お仕置きの意味を込めてナカを突いてやると上擦った声で部下が鳴く。

「チーフじゃないだろ?ん、ほら、ちゃんと呼んで。誰に抱かれてる?」

「はっ、あ、健一…しゃ…、健一さんっ♡あ、あ、なんっか、あ、やだっ、これ…」

体で、言葉で、方々を責められた陽菜子のナカがきゅうきゅうと嘉島に感情を伝える。

「ヒナ、あー、キツいな、イキそうなんじゃない?」

「わかんな、いっ、ヤダっ…あ、あ♡やめ、なんか…あ、」

「イッたことない?一人でシたりしないの?」

「じないッ…やっ♡こわ、いっ…あ、ア♡」

「末恐ろしいなっ、初貫通で初イキ?ははっ、イイよ、イキなさいよ、やめないよ」



 そのまま10分ほどは苛めただろうか。

 顔を引っ掻こうとする陽菜子の手を恋人繋ぎで拘束し、押したり引いたりをするうちに絶頂が近づく。

「もぉっ…やらぁっ…あ、ア、らめっ、らめぇ…」

語気が弱まり、口の締まりが無くなった陽菜子の膝がぴくぴくと震う。

 組んだ指の力が抜け、されるがままの虚ろな目から涙が一筋流れ、瞑った途端にくわと見開いた。

「や、健一、さ、ん、らめ…も、もぉ…見…ないれ…ぃやっ、」

 腰が浮いてナカがきゅうと締まり、組んだ指が千切られそうなほど握り込まれ嘉島は思わず「ひィ」と小さな悲鳴を上げる。


「ひァ♡あ、ア、~~~~っっア!あ♡ひぁ!」


 切ない喘ぎ声と、小さく震える陽菜子の姿でそういうことなのだと体感に頭が追い付き、

「かは…うん、あ…あ…んっ~~~~!あ、あー、出てる…あ…わァ…は、ハ…ヒナちゃん…あ…やるね…」

嘉島も後を追って果てた。
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