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11月・勇者はしどけない
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しおりを挟む「なんですか、いつも『おいで』なんて言うのに、押しには弱いんですか…何か感想を言ってくださいよ…」
「そうだよ…自分が上に立たなきゃ何も…いや、ごめん、ちゃんとしなきゃ失礼だね」
「そうですよ。ちゃんと…見て、んっ♡」
優しく、しかしがっしと陽菜子の胸を掴みむにょむにょと押しつけながら回して、
「はは♡柔らかい。キレイだね…は、よいしょ、」
まだ温もりの残るニットを持って、嘉島は膝を立てゆっくり立ち上がり、彼女にも立つように促した。
「ここまでしてくれてソファーじゃもったいないな、寝室行こう。ん、」
「は、い」
そして陽菜子の抜け殻を胸に抱かせ、廊下を進む。
「夜目が効かないから、少し灯り点けるよ」
「はい、ちょうどいいですね…」
壁際の間接照明と天井の常夜灯、薄ぼんやりとした部屋で陽菜子は胸を隠していたニットを落とし、スカートのウエストに手をかけた。
「あァ、俺にさせて。…今日の服、すごく可愛かった。ふわふわして似合ってたよ」
嘉島は陽菜子の手にストップをかけ、自身の手でするすると下げていく。
「…うれしいです」
「ベタな女の子らしいファッションが似合うよ…笠置に毒されないで…」
「ユイちゃんの話ばっかり、もぅ」
厚手の靴下とショーツ、通好みな格好になった陽菜子をベッドの真ん中に座らせ、嘉島が迫っていく。
「ヒナちゃんもでしょ、んー…いい眺めだなァ、ヒナちゃんのおっぱい」
「……」
迫られると彼女の勢いは弱くなり、もじもじと、体育座りで所在なさげに膝を合わせた。
「隠さないで、倒れちゃダメ」
太腿の下に脚を差し込めば陽菜子は体の後ろに両手をついたので、がら空きになった胸の先に口を付け、わざと音を立てて吸ってやる。
「はァ…ん~~、変な感じします…んン~わ♡噛ん、だ!わ…」
「痛くないだろ?年の功見せてあげるよ。特別テクニックがあるわけじゃないけどね」
「ンっ、やっ、ん♡はァ♡」
嘉島は口を離し、手でむにむに押しながら、
「いい、おっぱいの塊だけ鷲掴みに揉むのは素人だよ。根元から、こうだ。体の奥に響くでしょ」
と胸の触り方を持ち主に指南する。
確かにぞくぞくと込み上げるものがある陽菜子は無言で頷いた。
「こういう体勢、なんて言うか知ってる?俺がココに入れた場合のセックスの体位」
ショーツの上からお尻の横に手をかけ擬似プレイをして見せると、掠る程度に触れていた嘉島の股間がぐっと近付き、ぐにぐにと陽菜子のショーツのクロッチ部分に当たり始める。
「きゃ…あ…ム~~~…は♡知らない、ですよ…あ♡ちょ、倒れそうです」
「ん、倒れていいよ、ゆっくり、そう」
陽菜子は後ろ手を折りながらベッドに上半身を倒す。
そして仰向けになると彼女の知る「セックスのポーズ」になったことに気付いて、慌てて恥ずかしがりだした。
「や、あの、」
「ヒナちゃん、対面座位より正常位が良かったのかな?んっ♡」
嘉島は陽菜子の両膝を抱えて、下腹部を押し付けてみる。
「きゃ、や、や、んっ♡んっ♡も、恥ずかしいです」
「…今更だなァ。ヒナちゃんずっと裸よ?あァ、俺も脱げばいいのか」
上のスウェットを脱いで陽菜子の胸にかけ、肌着、ズボン、パンツまで一気に脱いでしまうと、彼女は目のやり場に困りあわあわとこれから自分の身に起こるコトを怖がりだした。
「ヒナちゃんも脱ごうか」
辛うじて腰に残っているショーツを剥がし、靴下だけの裸体になれば
「靴下、脱ぐ?あ、そう。逆に俺は好きだよ」
との問いかけに彼女は首を振る。
今この靴下の存在がなんとか彼女の正気を保たせているのだった。
「酒が抜けてきたなァ…緊張するね。ヒナちゃん、ひとつ約束しようか。『いや』『やだ』『だめ』は言わないでくれるか?言ったら、俺はすぐに止める。急ぐことじゃないし、勢いでここまで君にさせちゃって申し訳ないと思ってる。もっといい思い出にしてあげたかったし。来月…クリスマスとかでも…その時にシたって良いんだし」
「だ、いじょうぶです。あの…充分刺激的でいい思い出になってますから…あとすみません、好奇心も半分くらい…はい」
「だろうな、……シていいのね?」
「はい…あ、恥ずかしがるのは良いですよね?」
「仕方ないね、それは。たくさん恥ずかしがってちょうだいよ」
嘉島は右手の中指をぺろっと舐め、組み敷いた陽菜子の脚の間、潤んだソコへ触れる。
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