壮年賢者のひととき

茜琉ぴーたん

文字の大きさ
上 下
64 / 80
1月・勇者はあられもない

58

しおりを挟む

「ただいまァ…ん、ヒナちゃんもう帰って…わァ」

 しっかり風呂を楽しんだ嘉島が部屋へ入ると、ベッドの上にはピンクの薄衣うすきぬを纏った陽菜子が怒り顔で座っていた。

「おかえりなさい…たっぷり楽しまれたみたいですね」

「うん、露天もあったし…あ、恥ずかしくて長風呂出来なかった?」

「浸からずに出たんですッ!ちっちゃい子に指摘されて…は、恥ずかしくて…」

丸い胸を覆うのは三角の布、キャミソールタイプの肩紐で吊られたレースからは乳輪までくっきりと透けて見えている。

「ははは、やっぱ見えたかァ…ん、ごめんごめん……可愛いな」

嘉島はタオルをサイドテーブルへ下ろして自分のベッドへ腰掛け、品定めするように陽菜子の姿を上から下まで舐めるように見つめた。

「笑い事じゃない…もう…ばか…」

「エロいヒナちゃん、よし…はは…なんか…いかがわしい店みたいだなァ…」

「怒ります」

「ごめん、ん…チェンジとかしないから…ははは」

 腰の帯に手を掛けゆっくりと解き、視界の隅に映るその動作に陽菜子はじんわりと下着の内側が濡れていくのを感じる。

「私…高いですよ」

「うん?いいよ、ふた晩丸ごと買い上げてるから…結構するだろうね、ひと月分の給料飛んじゃうかな…ははは」

「そこまでの価値は無い…あ…♡」

 前をはだけて下着を脱いだ嘉島は陽菜子の前に立ち、

「ちょっと触ってみる?」

と誘われればすぅと手がソコへと伸びた。

「あったかいですね…わ…」

「どうなってる?」

「かたい…です…ね…」

「良かった…はァ…ヒナちゃんの手、気持ちいいな」

 自身を握らせたまま寝かせ、二人はいつもより小さなベッドの上でキスとハグを繰り返す。


「何回出来るかなァ…ヒナちゃん、数えておいてね」

「は、い…頑張ります…」

「パンツも可愛いな…そのままシちゃおうか…濡れてるしいけそう…ん♡」

昼間に飲んだサプリメントは充分に効いている、嘉島はスキンをはめたモノを透けたショーツを捲って挿し入れた。

「ッあ♡……ア…けんいちさ…ン♡」

「はァ…ヒナちゃん、これ何回目だっけ?」

「いっかい、め…です…」

「ん、はァ♡あー…気持ちいいな…ヒナちゃん、やっぱベッドだよなァ?」

基礎代謝は下がったが風呂上がりだとそれなりの発汗があり、じんわりと滲んだ粒が水滴となって鼻の頭からポタリと落ちる。

「は、い?」

「車とか…ア、トイレなんか…とんでもない…ハ…綺麗な場所で…抱きたいわ…」

「あ、そ、ですねッ……ッあ♡きゃ…ゔン♡」

陽菜子はもちろん同意して、汗を拭ってはぴりぴりと衝撃に身を震わせた。

「ヒナ嬢、気持ちいい?」

「なんですかッ…それ…あ!」

「応えて、俺の…オジサンのセックスは気持ちいいか?」

 自虐的にそう言ってわらう、陽菜子は嘉島をそんな風に思ったこともないのに、自称されれば途端にこの年齢差が卑猥に感じられる。

「そんな言わな……ゔぁ♡き、もちイイ、れす…は…」

「ヒナちゃんッ…あー…そろそろだ、早いけど…風呂入ってる間もギンギンだったんだよ…ヒナちゃんのこんな下着見て…あ、ン、」

いつもより早く、しかし栓がされたそれはぱんぱんに膨れ、もうあと少しの摩擦で全てを解放してしまおうと陽菜子の中で脈打っていた。

「恥ずかし、かったれしょッ…あ、きゃア♡」

「堂々としたもんだよ、ヒナもこらえてると思ったからね、ははっ…あー、もう、あ、いい?ヒナ?」

「はいッ…うあ♡あ、ひァ♡」


 ラストスパート、嘉島は陽菜子の肩をガッチリと掴んで大きい振り幅でピストンを繰り返す。

「何回目だ、ヒナ、ヒナァ♡」

「いっかいめッ…ぁ、あ、んグ…あ♡」

 掴んだ手に手を重ね、「逃げません」と意思表示をしながら陽菜子はナカをこっそりきゅうと締めれば、嘉島の声が少し裏返り、

「イく、ヒナっ♡は、あッ…………、あ…、あー、んッ…♡♡♡」

と艶かしく果てた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない

若松だんご
恋愛
 ――俺には、将来を誓った相手がいるんです。  お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。  ――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。  ほげええっ!?  ちょっ、ちょっと待ってください、課長!  あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?  課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。  ――俺のところに来い。  オオカミ課長に、強引に同居させられた。  ――この方が、恋人らしいだろ。  うん。そうなんだけど。そうなんですけど。  気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。  イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。  (仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???  すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

溺婚

明日葉
恋愛
 香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。  以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。  イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。 「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。  何がどうしてこうなった?  平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?

処理中です...