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1月・勇者はあられもない
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しおりを挟む「ただいまァ…ん、ヒナちゃんもう帰って…わァ」
しっかり風呂を楽しんだ嘉島が部屋へ入ると、ベッドの上にはピンクの薄衣を纏った陽菜子が怒り顔で座っていた。
「おかえりなさい…たっぷり楽しまれたみたいですね」
「うん、露天もあったし…あ、恥ずかしくて長風呂出来なかった?」
「浸からずに出たんですッ!ちっちゃい子に指摘されて…は、恥ずかしくて…」
丸い胸を覆うのは三角の布、キャミソールタイプの肩紐で吊られたレースからは乳輪までくっきりと透けて見えている。
「ははは、やっぱ見えたかァ…ん、ごめんごめん……可愛いな」
嘉島はタオルをサイドテーブルへ下ろして自分のベッドへ腰掛け、品定めするように陽菜子の姿を上から下まで舐めるように見つめた。
「笑い事じゃない…もう…ばか…」
「エロいヒナちゃん、よし…はは…なんか…いかがわしい店みたいだなァ…」
「怒ります」
「ごめん、ん…チェンジとかしないから…ははは」
腰の帯に手を掛けゆっくりと解き、視界の隅に映るその動作に陽菜子はじんわりと下着の内側が濡れていくのを感じる。
「私…高いですよ」
「うん?いいよ、ふた晩丸ごと買い上げてるから…結構するだろうね、ひと月分の給料飛んじゃうかな…ははは」
「そこまでの価値は無い…あ…♡」
前をはだけて下着を脱いだ嘉島は陽菜子の前に立ち、
「ちょっと触ってみる?」
と誘われればすぅと手がソコへと伸びた。
「あったかいですね…わ…」
「どうなってる?」
「かたい…です…ね…」
「良かった…はァ…ヒナちゃんの手、気持ちいいな」
自身を握らせたまま寝かせ、二人はいつもより小さなベッドの上でキスとハグを繰り返す。
「何回出来るかなァ…ヒナちゃん、数えておいてね」
「は、い…頑張ります…」
「パンツも可愛いな…そのままシちゃおうか…濡れてるしいけそう…ん♡」
昼間に飲んだサプリメントは充分に効いている、嘉島はスキンをはめたモノを透けたショーツを捲って挿し入れた。
「ッあ♡……ア…けんいちさ…ン♡」
「はァ…ヒナちゃん、これ何回目だっけ?」
「いっかい、め…です…」
「ん、はァ♡あー…気持ちいいな…ヒナちゃん、やっぱベッドだよなァ?」
基礎代謝は下がったが風呂上がりだとそれなりの発汗があり、じんわりと滲んだ粒が水滴となって鼻の頭からポタリと落ちる。
「は、い?」
「車とか…ア、トイレなんか…とんでもない…ハ…綺麗な場所で…抱きたいわ…」
「あ、そ、ですねッ……ッあ♡きゃ…ゔン♡」
陽菜子はもちろん同意して、汗を拭ってはぴりぴりと衝撃に身を震わせた。
「ヒナ嬢、気持ちいい?」
「なんですかッ…それ…あ!」
「応えて、俺の…オジサンのセックスは気持ちいいか?」
自虐的にそう言って嗤う、陽菜子は嘉島をそんな風に思ったこともないのに、自称されれば途端にこの年齢差が卑猥に感じられる。
「そんな言わな……ゔぁ♡き、もちイイ、れす…は…」
「ヒナちゃんッ…あー…そろそろだ、早いけど…風呂入ってる間もギンギンだったんだよ…ヒナちゃんのこんな下着見て…あ、ン、」
いつもより早く、しかし栓がされたそれはぱんぱんに膨れ、もうあと少しの摩擦で全てを解放してしまおうと陽菜子の中で脈打っていた。
「恥ずかし、かったれしょッ…あ、きゃア♡」
「堂々としたもんだよ、ヒナも堪えてると思ったからね、ははっ…あー、もう、あ、いい?ヒナ?」
「はいッ…うあ♡あ、ひァ♡」
ラストスパート、嘉島は陽菜子の肩をガッチリと掴んで大きい振り幅でピストンを繰り返す。
「何回目だ、ヒナ、ヒナァ♡」
「いっかいめッ…ぁ、あ、んグ…あ♡」
掴んだ手に手を重ね、「逃げません」と意思表示をしながら陽菜子はナカをこっそりきゅうと締めれば、嘉島の声が少し裏返り、
「イく、ヒナっ♡は、あッ…………、あ…、あー、んッ…♡♡♡」
と艶かしく果てた。
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