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9(最終話)
しおりを挟む「まだ?マナミ、」
「あッ…あと、タイマー押し、てェ♡」
「うん、押して、うん、」
「ぅアんッ♡は、台所っ、エッチとかァ♡超ぅ、燃え、ちゃう♡」
「早よベッド行こ、なァ、歩けッ」
立ち後背位のままちょこちょこと足を動かして寝室へ、荒々しくすればするほど真波はしおらしくなって恍惚に浸る。
「乗って、四つん這いのまま」
「はぁ、い、………ぁあ♡ハ…あ♡」
女から襲いかかるのでは絶対になし得ない体位・後背位は真波の『襲われたい欲』をぴしぴしと刺激して震わして、渇望していたそれに悦びの涙が流れた。
「あー…エロい、んッ、マナ、エロい嫁さん♡」
「アっ…はぁ、い♡ンぁ、あァっ♡」
「なんも…持っとらん男じゃが…あ♡できるだけ、幸せに、しよう、思うとる、」
「ゔんッ、う、ん、ッあ、ヒロ、アキぃ♡…っゔんッ♡」
いつも押せ押せで来たけれど伊東が能動的に働いてくれるのは真波にとって本当に嬉しいことで…いつになく激しく喘いでしまう。
仲良く同時に果ててキスをしながら息を整え天井を見上げて、目が合えばまた口付けをして愛情を伝えて…真波は無意識に伊東の股間へと手を伸ばした。
「ヒロアキ、好き♡」
「ん、好き」
「抱かれてくれてさぁ、オモチャまで許してくれる男の人って、そんなにおらんと思うんよなぁ」
許すというか禁止したら襲われるから黙認しているだけなのだが、伊東は真波の中ではだいぶん寛大な男として地位を確立しているらしい。
「ならせめて隠せや。出窓に並んどった時はマジでビビったぞ」
「ごめん♡でもやっぱ、ヒロアキち◯ぽでイカせてくれるのが1番気持ち良い」
「亭主のちんちんをオモチャと同列で語んなや」
「はーい♡夫のち◯ぽっぽがいっちばーん♡」
真波は伊東の柔らかくなったソレをピタピタ振り回しては先端を指先で擦り精液の残りを塗り広げる。
「下品な女」
当然褒め言葉な訳はないのだが真波は満面の笑みで
「ヒロアキ、好きよ」
と返し、婚約者の股間へとするする頭を動かした。
「ん、俺も」
「時期が来たらピルもやめようかね」
「仕事との折り合いじゃな、計画立てようや」
「子作りも頑張ろぉな♡」
「おぅよ」
ちゅぱちゅぱと音を立てて手乗りサイズになったペニスを可愛がる、
「ふふ…ふにゃちん可愛い♡大っきくなるかなぁ?」
と無邪気な顔は子供のようでしかし舌舐めずりする口元は安定のいやらしさ。
「連続は無理…くすぐったい…」
「ねぇ、清楚な子と浮気とかせんでね」
「せんわ、マナひとりで精一杯」
「精子だけに?」
「上手くねえよ」
「精子は美味しいよ♡」
「下品」
性欲がキーとなり繋がっている二人の波長は案外というか合っているのだがそれは正に奇跡か。
真波は明日も明後日も亭主の上で妄りがましく艶やかに躍る。
おしまい
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