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しおりを挟む彼女はこれまでに大人のおもちゃは数点購入しているが、なんせ未開通なために挿入するタイプのものは使ったことが無い。
ここで経験済みになればもっと過激な、例えば奥を突けるバイブレーターとかディルドとかを使うこともできる。
初体験の相手は適当に選んだ真波にあっても、おもちゃで処女喪失することは抵抗があったらしい。
やっと慣れてきた仕事、手術前は勉強と練習で遊びになど行けない。
ストレス解消にしてきた自慰行為もマンネリ気味で…ここらで恋人あるいは性処理の道具を仕入れたいと思っての合コン参加だった。
「(覚悟はしとるけど…痛いんかな…ヒロアキくん引くじゃろうか)」
彼においても真波はビッチに見えていることだろう。
ならばそのイメージのまま自分本位に動いてくれればいいかな、ほくほくイメージを膨らませていると浴室の扉が開いて伊東が出て来る。
「上がったどー…入って来いや」
「う、うん」
風呂上がりの彼はバスローブを羽織っても前は隠さず開けっ広げで、ツンツン立ててあった金の髪はへなっと寝ていて少し幼気に見えた。
「(わー…えっち…)」
「なんよ」
「なんでもない、シャワーしてくるー…」
脱衣所の床に落ちた水滴を避けて浴室へ、家のものとは明らかに異なるソープの香りに真波は体をぶるっと震わせる。
これから始まるのだ、23歳まで機会の無かった処女喪失、華々しく散らせて大人になるのだ。
化粧は落とさぬよう気を付けながら念入りにムダ毛を確認して割と早めに入浴を終わらせた。
「…早いのぅ」
「うん、髪は洗わんし」
「ふーん……来いや、」
「うん、」
ベッドに掛けた伊東の脚の間に挟まってバスローブを開かれる、しっとり濡れた乳房に男が吸い付くと真波は肩を怒らせて固まってしまう。
「…なん、くすぐったいか」
「あ、うん…へへ…」
「かわいいな」
ゴツゴツした太い指は働く男のそれで、自身の胸の白さとの対比でひどく土色に見えた。
「んッ…♡あ…」
「乳は感じる方?」
「え、どうなんじゃろ…」
「あんまりいじらん派?」
「そう、かな、うん……っあ♡」
自分で足の裏を擽っても平気なのと同じで、真波は自身の乳房を触っても揉んでも興奮などしたことが無い。
自慰行為でもいじらないし、対して感じないタイプなのだろうと思っていた。
しかしこうして伊東に揉みしだかれ舐めたり吸われたりすると奥から熱くなってむずむずと腰が捩れてきて、温い吐息と共に甘ったるい声が出てしまう。
「マナミ、濡れとる」
「!」
ゴツゴツの指は真波の股座へ、風呂上がりに拭いたはずなのにソコはじゅんと潤って伊東の指を浅い所で受け止めた。
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