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2022
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しおりを挟むこれといって記憶を上書きできる経験も無く、また春を迎え…私は24歳になった。
後輩の麻未ちゃんはカルチャースクールに通い出して、そこのホットヨガ教室で出逢った男性と交際を始めたという。
先輩の私もそろそろ恋愛経験というものが欲しい、なんて今日この頃である。
最近は消防署の前を通ることも無くて、当然だが青木さんにも会えていない。
訓練の時間帯を狙って見に行けば、もしかしたら居るのかもしれないが…そこまでするバイタリティーは無い。
もう彼は私のことを忘れているだろうし、ちょっと触れ合っただけの仲だし。
「(と、言いつつ忘れられてない私…)」
思い出も気持ちも停滞気味、お給料が上がったのは嬉しいが単調な毎日だ。
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