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予習は1人で、実践は2人で*(全6話)
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しおりを挟む「なに、怒ってんの?寝とったの起こしたから?」
「…ちがう」
「…言えよ、わし、下手か?」
「……!」
満足させてない自覚は有ったのか、真子が目を剥いて反応してしまったので彼は察してしまったようだ。
でろんと隣に横たわり、不機嫌そうに眉をしかめる。
「いや、上手いとか下手とかそういうものじゃないよ」
「しやったら何やねん、最初は喜んどったやん。飽きたか?」
「……」
最初、それはきちんと「シたい」と意思を言葉で伝え、口付けたり触り合ったり、高めてから臨んだ二人の初行為の事である。
榊は緊張してぎこちなかったが真子に気を遣ってのことだと分かっていたし、あの夜は彼女も相当燃えた。
「あのさ、今更言い辛いんだけどさ、」
「気持ちよぉない?」
「聞きなって。その…キスしたりさ、お風呂で温まってからとかさ、時間取って…ムードというか…」
「んな気取った事でけへんよ、教わってへん」
「…それは風俗?そこではお姉さんが前戯してくれるでしょう?」
「お前におフェラなんかさせたないよ。あ、今は行ってへんよ」
「あ、そう。私だって別にしたくないよ。…優しくしなくてもいいから、ちょっと慣らすくらいしようよ。その……痛いから」
「……痛い⁉︎おいおい、早よ言えや……すまんかった…素人さんは慣れてへんから」
「そういうの言わなくていいから。まぁ私も自衛してたけどさ、いきなりだと準備もできないし…」
「言うてくれよ…わからんからや…」
「うん、なんか…いい大人にやり方教えるのって悪い気がして黙ってた。今度から言うよ」
「…今度でええの?二回戦目から言うてくれよ」
「えぇ…明日仕事なんだけど…」
不満気な女の肩を抱いてちゅうと口付けをし、起き上がった榊が先程まで自分が入っていた穴にゴツゴツした細長い指を差し入れた。
そして小さい悲鳴を上げた真子の顔をまじまじと見つめ、
「あ?ココか、ココやな?指でシて欲しいなら言えよ、すけべえやな、」
と調子に乗ってぐりぐりとナカを掻き回す。
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