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「了解、ほぼ把握…ナツ、僕個人の趣向と仕事は関係無いよ。今後もし同じようなことがあっても、僕に遠慮して危ない目に遭うのは本意じゃない。絶対にあってはならない」

「うん…」

「ナツの周りにバラされても、それで馬鹿にしてくるような職場なら辞めちまいな、僕が養ってやるから」

「うん…ありがと」

「さて、と。出よう」

真秋は記録していたノートを閉じて、デスクの引き出しを閉める。


 そして連れ添ってリビングへ、そこでチュッと最初のキスをした。

「ん、アキ?」

「仕事場で犯してやろうと思ったけど、木南を彷彿とさせんのは嫌だからやめといた…ナツ、ちんちん出しな」

「…うん」


 ぽろんと出せば、真秋はソレを慈しむように手で包んでシコシコと摩ってくれる。

 むくむくと大きくなる自信、これが信頼の為せる技だ。

「ふふ、こんなに大っきくなるのにねぇ…そうだ、精神の緊張状態で勃たないのは普通のことだよ、神経の仕組み上そうなってる…安心して」

「そうなんだ…あ…気持ちー…」

「んふ♡」

「ふあ…アキ、木南な、アキを抱きたかったって、ネコにしたかった、って…あ♡…だから、俺のチンコ、舐めてるって知って、すげぇ驚いてた、」

「んッ…そう、好きなら、僕は何でもするからねぇ…あム♡」


 漏れるのは愛の言葉と涎、俺は床に落ちたそれを汚いとは思わない。

 真秋がネコにフェラチオしてるっていうのは木南にとっては冷めポイントみたいなものだったのかもしれない。

 幻滅、というのか、それとも「敵わない」と悟ってくれたか。


 今日は珍しく、真秋は先に俺をイカせてくれた。

 後ろも弄って、この世の極楽を脳裏に見た。
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