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しおりを挟む俺は木南みたいなタイプは苦手だ。
ウェーイなリア充タイプ、ズゲっと傷付くことを言ってくるような意地悪な奴。
これはあくまで俺の経験から割り出した予測だが、木南はそういうクラスの陽キャを集めて煮出して汚いとこを抽出したみたいな雰囲気があった。
軽薄そうでノリだけで生きてる感じ、不躾な質問を投げておいて時間内に回答が得られないとこちらを馬鹿にしてくる感じ。
「シケてる」「ノリ悪」「テンション低ー」で押さえ付ける嫌いなタイプ、そのくせ明るくて快活だから上からの評価は高かったりする。
俺は陰キャというほどでもなかったが、小柄をイジられたりしたことがあるので変に調子の良さそうな奴は苦手だ。
根は悪い奴じゃない、っていうのがまた悔しくもある。
いや、勝手な想像なのだが。
「そう」
「ナツの趣味までバラしちゃって、ごめん…でも身元までは知られないと思う。街で見かけても無視して良いから」
「分かった」
俺はとりあえずそれで手打ちにした。
真秋の仕事に俺は関係無いのだし、真秋が家に上げないと言うのならそれは必ず守られるだろうから。
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