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「ナツ、ん♡頑張って、」

「アキ、あ、気持ちー?」

「気持ち良いよ、もォ、は♡ん、んッ♡♡♡」

 真秋は最後は俺の腰をガッチリ掴んで、奥で果てた。


 ゴム越しに感じる脈動、

「あ、アキッ…♡♡♡」

引き抜かれたその余韻で俺も瞬間的に勃ち達してしまう。

 ちょろちょろと真秋のヘソの上に、俺の精液が落ちた。

 真秋は「ん?」とそれを撫でて、

「ナツ、ダメじゃん♡僕が飲もうと思ってたのに♡」

と意地悪そうに笑う。

「悪い…アキのビクビクしてんのに当てられちゃって…あー…ん、ん」

「嬉しいな、ほぼ同時イキってやつじゃん」

「なんかでも、不本意だぜ…自分のタイミングでイケないのって」

「確かにね」



 俺たちは服を直して、それぞれに家事やら仕事やらの続きに取り掛かる。

 俺は最近では洗濯物を畳むことを許可されて、休みにはベランダの様子をちょくちょく覗いている。

 適度に晴れて風のある日がベストだ。

 乾いたそばから取り込んで畳んで収めて、とゲームのタスクみたいに消化していくのが楽しかったりする。

 今日は少し曇っていて、風が強い。

 あんまり気が乗らない、そんな休日だ。


 とりあえず乾いてる化繊ものを取り込んで畳んで、としているとインターフォンが鳴った。

「はい、」

『真秋さん、に…お届け物です。木南きなみです』

「あ、はい。少々お待ち下さい」

 受話器の向こうはひょろっとした若い男だった。



 ここは真秋の職場でもあるから仕事関係者もたまに出入りする。

 でも大抵はアポイントを取って、このインターフォンのモニター横に予定表が掛けてある。

 しかし今日は訪問者の予定は無し、休日だしそんなものだろう。

「(真秋、って言った)」

 仕事関係の人が下の名前で呼び出すだろうか、しかも真秋は仕事では『真秋まさあき』と名乗るのに。
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